日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

選抜予定 実生のお茶の木

こんばんは。

今日は昨日と一昨日と比べると日が射す時間が長くなりました。ただ、雲が広がり通り雨が降ることもありましたね(^^;)

そろそろ布団を干したいと思っていた所でしたが、今日は市街へ出掛ける用事があったため外干しせずに出掛けといて良かったと思っています。

 

とは言え、今日で1週間曇りや雨の日が続いている事になります。

そして明日以降もしばらくの間、曇りや雨の日が続きそうな予報です。特に週末にかけては台風がやって来る可能性もあるという事で大雨の警戒をする必要もありそうですね。

 

1日を通して晴れて欲しい…そんな思いが日に日に強くなっているこの頃です。

 

選抜予定

昨年の秋に種を蒔き、今年の初夏から芽が出てきた実生のお茶の木。この頃になって一回り大きくなったように思います。

根っこの方もだいぶ育ってきていると思うので、この中から3株ほど面白そうなものを選抜する予定でいます。

 

お茶の木は種で増やすと親と違った特徴を持ちます。似てはいますが同じになることはありません。同じ木から採取した実(種)であっても、それぞれちょっと違ったお茶の木が育つのです!

 

ちなみに種で増やしたお茶の木は『実生』や『在来』と呼びます。『在来』というと古くからある個体のように感じるかもしれませんが、お茶の場合は新しく種で増やした物と在来と呼ぶこともあるのです。

 

種で増やすと親と違った特徴を持ったお茶の木が育つため、新しい品種を見つけ出す時にもこの方法が取られます。

 

ただし品種として登録されるためには、その違いが有益でなければなりません。違った特徴を持ったお茶の木を生み出すのは簡単なのですが、その中から良いものを選抜するのが非常に時間がかかり大変な作業になるです。

 

お茶の木の品種改良には20~30年程度の時間が少なくとも必要になるとされています。毎年のように新しい品種が発表されているのですが、その選抜が始まったのは四半世紀以上前のこと。必ずしも良いものが作り出せる保証はないですし、数千の株の中から一株二株程度を選抜するため根気も必要になるでしょう。

非常に大変ではありますが、同時に面白い分野なのです。