日々お茶暮らし

川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

石灰硫黄合材を試しで使用してみることに

今年の秋は使用資材の検討として石灰硫黄合材を小区画で試してみました。

 

ただし私の代で初めてなだけで、以前使用したことはあるようです。また資材そのものも昔からある物ですね。

 

新しい資材を検討する事は多々ありますが、かと言って昔からの資材が決して悪いわけではありません。

今回は見直しとして石灰硫黄合材の使用を検討してみる事にしました。

 

越冬時に使用する資材

石灰硫黄合材は防除資材の1つであり、主に果樹で使用されることが多い傾向があります。

冬に散布し越冬中の病原菌を防除したり、ダニを防ぐ効果がある資材です。

 

主な特徴としては、硫黄の成分が含まれているので多少の硫黄臭さがあります。

また大きく分けて病原菌とダニの二種類に効果があり、有機農業でも使用できる資材なのも大きな特徴といえるでしょう。

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お茶の栽培ではダニを防除するために使用する資材となります。

うちでも以前使用されていたようですが、匂いが多少ある事とダニの防除資材として『マシン油』という資材(有機農業でも使用可)が主流になった事で使用する事がなくなりました。

 

 

※匂いに関しては散布から間隔を空けることで消滅します。散布から収穫まで空ける日数は50日以上が推奨されていますが、秋に使用することで収穫までの期間は150日近く確保します。またこの資材に限らず、収穫する部分には何かを散布する事はしません。

ちなみに散布は11月中旬に行いましたが、すでに匂いは感じる事が出来ないですね。

 

 

しかしマシン油には、ダニを防ぐ効果がある一方で赤焼病という病気を発生させやすくするデメリットがあるのです。

 

そのデメリットを回避する方法もありますが完全ではありません。

またここ数年赤焼病の発生が多い傾向があり、マシン油の使用を止めることを考えていました。

 

試しで…

そこで気になった資材が石灰硫黄合材。

 

昔の体験談として石化硫黄合材の使用が話に上がった事。

そして防除効果だけでなく微量要素を補給する効果もあるのではないか…という事で再び使用することを考えてみようと思いました。

 

ただお茶の栽培で使用している方はあまりいないので、使用によってどのような影響が出るのかは心配なところでもあります。

 

そこで試しで区画を分けて散布。

今後の生育状況をよく観察して影響が無いようであれば、本格的な使用を考えようと思います。散布は11月中旬に100倍に希釈して行いました。

 

ちなみに石化硫黄合材を試してみようと思ったのはダニの防除資材であることよりも、微量要素の補給効果が気になったからですね。

経験談から生育に良い影響を与えているようだったので…。

 

また果樹類では病原菌にも効果があります。

微量要素を補給しつつ、越冬している病原菌を減らすことで翌年の病気の発生を少しでも減らすことに繋がると良いなと思っています。