日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

赤焼病対策としてフジド―Lフロアブルを散布

10月もいよいよ今日で終わりに…。

そして明日からは11月が始まりますね。

 

2020年はまだ2か月ありますが、11月になると年末感が少しずつ感じられるようになってきます。

肥料など2021年に使用する資材の注文も11月中にはしてしまいますし、年末や来年に向けた動きも活発になってきますね。

 

2020年が始まった頃はここまでコロナの影響が出るとは思っていませんでしたし、今後季節が冬へと移り変わることでどのような影響が出るのか…といった漠然とした不安も多少あります。

 

しかし、2021年がより良い年となるように残り2か月間を有意義に過ごしていきたいと思います(^^)/

 

 

赤焼病 発生の特徴

10月最後の一週間は『赤焼病』という病気の防除を行いました。

この病気は秋から冬にかけてと2月から3月頃にかけて発生しやすくなる病気になります。

 

お茶の樹を含めた植物が感染する病気のほとんどは「カビ」を原因としているのですが、赤焼病は少し特殊で細菌由来の病気となりますね…。

そのため、カビ由来の病気が発生しにくい時期でも発生してしまうのです。

 

もし病気が多発し蔓延してしまうと葉っぱが枯れ落ちてしまい、さらに春に伸びるはずの芽も枯れて死んでしまう事もあるため影響は深刻になります。

 

ただし、しっかりと対策を行えば大きな問題にはなりません(^^;)

 

赤焼病は葉っぱに出来た小さな傷口から水分を介して侵入します。

例えば強い風と雨を伴う台風がやって来ると感染するリスクが高まってしまいますね。

 

10月上旬には台風が接近・上陸しそうな予報だったため急遽防除作業を行いましたが、台風は南寄りのコースを進み結果それほどの風雨にはなりませんでした。

 

もし直撃していたら多少病気が発生していたかもしれません。

 

春に発生が多くなるのも風が影響しています。

冬から春にかけて強い風が吹くことが多くなりますが、葉っぱが擦れ合うことで小さな傷が生まれて、雨が降ったときなどに傷口から病原菌が侵入してしまいます。

 

そのほかにも霜が降りやすいと発病しやすくなる傾向もあるみたいですね。

 

今年は台風の影響が心配だったので10月上旬に緊急で防除を行いましたが、本来であれば化粧刈り終了後に防除作業を行います。

そのため、日をしっかりと空けて10月下旬になってから改めて防除を行いました。

 

 

病原菌の侵入を防ぐ!

今回使用した資材はフジド―Lフロアブルという農薬です。

500倍に水に薄めて散布して使用します。

銅剤の多くは粉タイプで水に溶かすのが少し面倒くさいのですが、フジド―Lフロアブルはすでに水に溶かされた状態なので薄めるのが楽な特徴がありますね!

 

フジド―Lフロアブルなどの『銅剤』と言われる農薬は、葉っぱの表面に成分が付着することで病原菌の侵入を防いでくれる農薬になります。

浸透移行性は無く病気を治療する効果も無いのですが、病気に感染するのを防ぐ効果は高いです。

 

葉っぱが雨や朝露で濡れると銅イオンが溶け出し病原菌を退治してくれるため、病気に感染する時に効果を発揮してくれる賢い資材になりますね。

 

大体ですが雨が降らなければ3週間程度。300mm程度の雨までは作物を守ってくれます。

(ただし、それ以上になると分解されるなどして効果がなくなります)

 

また安全性も高く有機農業でも使用することが可能な資材です。

 

 

苦い経験から…

実は昨年、イノシシに畑を荒らされるなどして一部の畑で赤焼病が多発してしまいました。

多分、荒らされた時に葉っぱにたくさんの傷が出来るなどしてより感染が広まったのだと思います。

 

10月上旬に防除作業を行ったので今回の作業は省くことも考えました。

 

しかし、昨シーズン多発したことで病原菌の密度はどうしても高まってしまっていると思います。

それが今年になって感染を広める一因になることも考えられるため、昨シーズンの苦い経験を踏まえてしっかりと対策を行う事にしたのです。