おはようございます。
今日は節分という事で、昨日はやいかがし(柊鰯)に使用するシキミなどを用意しました。
鰯の頭は使用しますが、柊の葉っぱは使用しません。
使うのはシキミ(ハナンバ)の葉っぱと枝になります。柊のようにとげのある葉ではありませんが、鰯と同じく軽くあぶると強い香りを放ちます。
この匂いを嗅ぐと春が始まるんだ…という気持ちになりますね。
ちなみに茶農家にとって立春はちょっぴり重要な日。八十八夜のカウントダウンがいよいよ始まる事になります。
肥料まき開始
明日は立春。春が始まりますが、今日から春の肥料まきを開始します。
春の肥料まきは土づくりと長期的な栄養補給を目的とした作業です。一度に肥料をまくのではなく、2月の上中旬に1回目、3月に2回目と回数を分けて行います。
ちなみにこの時期に肥料をまいたとしてもすぐに効果が出てくるわけではありません。気温が低く土壌微生物の働きがそれほど活発ではないので、肥料が分解されるまでに時間がかかるのです。
大体ですが、2月の下旬から3月頃になると本格的に分解が始まるでしょうか。全く分解されない訳ではありませんが、盛んに分解されるにはある程度暖かくなる必要があるのです。
3月になるとお茶の根の生育も始まるので養水分を吸収するようにもなります。
お茶の木は本来なら栄養分を作り出す体の一部を頂く作物で、収穫して終わりという作物ではありません。
過剰に肥料を施すのは良くありませんが、必要な時期に必要な量の栄養分が確保できないとお茶の木は疲弊し弱ってしまいます。
その年の気温も考慮しつつ、安定的に栄養分を補給できるようにするのが、春の肥料の大きな役割となりますね。