この時期になると植物の生育が始まり、昆虫なども活動を始めますね。
そして中にはお茶の木の生育に悪影響を及ぼすものも…。
これからの時期に注意したいのはカンザワハダニ(通称赤ダニ)です。
3月下旬以降から本格的に繁殖し始め5月中旬以降にピークを迎える傾向にあり、対策は早い段階で行う必要があります。
とても小さな体ですがお茶の葉から栄養分を吸い取ることで生育に悪い影響が出ますし、場合によっては葉が落ちてしまう事もあるほどです。
そこで先日、冬越ししているダニの確認を行いました。
暖かい場所で越冬
越冬しているダニはある傾向があります。それは暖かい場所を好むという事です。
そのため茶畑の内部の方ではほとんど見られず、日当りの良い隅の部分(特に南や東)でダニを見つけますね。
上の写真であれば写真の上の方ではあまり見られず、側面が出ている所でダニが越冬している事が多いです。
こちらの場合は…
赤い丸で囲んだ部分。石が気から出てきている茶の木や隅の部分でダニを見つけやすいですね。
このような場所を重点的にチェックし、越冬しているダニがどれくらい生息しているかを確認するようにしています。
今年は少なめ
先日ダニのチェックを行ったところ、今年に関してはそれほど発生していませんでした。
ただし0ではありません。
指の先端にある赤い点。
これがカンザワハダニ(赤ダニ)なのですが、こんなに小さな体であってもお茶の木へ及ぼす影響は大きいです。
今のところの発生は少ないですが今後増える可能性もあるため、やはり何かしらの対策が必要…。
とは言え発生が少ないのも事実なので、今年は昨年まで試してきていた天敵製剤を利用した防除を本格的に始めて見ようと思います(^^)/
まずはダニが越冬しやすい場所で部分的に防除を行い、3月末頃にミヤコカブリダニ製剤を利用する予定でいます。