日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

裾刈りとナラシは病害虫防除の効果あり

こんばんは。

先週から始めたナラシ作業はいよいよ終盤となりました。

 

ナラシ作業により枝葉を刈り落とすと、今後伸びる芽が徐々に膨らんでいきます。

ただこれからの季節は気温が低くなるため、芽が少し膨らむ程度で伸ばすまでには至りませんね。

 

ナラシ作業を早く行いすぎたり、ナラシ作業を終えた後に気温が高い日が続くと芽が伸びる事も少しはありますが、極端な作業・天候でなければそれほど影響しません。

 

そんなナラシ作業や少し前に行った裾刈り作業は、翌年の春を迎えるためには欠かせないものです。

お茶の木を刈り整える事で、春を迎えるための準備をする形になりますね。

 

しかし、裾刈り作業とナラシ作業の効果はそれだけではありません!

結果として病害虫の防除にも繋がる作業になるのです。

 

防除効果について

お茶の木が感染する病気のほとんどは「カビ」由来の物で、湿度が高い状態や雨が続くと病気になりやすくなる傾向があります。

そのため、風通しを良くすることが病気を予防する第一段階となりますね(^^;)

 

ただこれからは気温の低下により、病気が発生しにくい季節となります。

常に病気が発生しているのではなく、気温や湿度などの環境が揃うと病気が発生するのです。

 

感染が広まらない季節は胞子の形で…。

条件が整うと胞子が広がり、病気が発生するようになります。

 

刈り落とす葉の中には病気になってしまった物もあります。

それを除去することで来年の伝染源となる葉を減らすことに繋がるのです。

 

また害虫も冬越しする際には特徴があります。

葉から養分を吸う事で生育に悪影響を与えるダニは、裾の部分の葉で越冬する傾向があるのです。

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(作業前)

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(作業後)

そのため茂っている裾部分の葉を刈り落とすことは、ダニが越冬する場所を減らすことになりますね。

 

チャトゲコナジラミという比較的新しい害虫も裾の部分に多く生息するため、裾刈りなどで葉を刈り落とすことが有効な防除方法の1つとなっています。

 

土づくりに

刈り落とした枝葉は無駄にはなりません。

 

この時期の茶葉も加工すれば良いお茶となるのですが、刈り落としたとしても無駄にはならないのです。

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刈り落とされた枝葉は次第に土の中にいる微生物に分解され腐植となり、豊かな土を作り出してくれます。

 

近年、夏場に雨が降らない日が続き生育に影響が出ないか心配になるのですが、葉が落ちてしまうような酷い影響は出たことはありません。

多少雨が降らない日が続いたとしてもビクともしない土になってくれますね(^^)/

 

ナラシ作業や裾刈り作業は直接的な効果もありますし、病害虫の防除や土づくりなど結果として役立つ効果もあるのです!