おはようございます。
今朝の川根町上河内地区は曇り空。弱い雨が降っている状態です。
雨が降り出したのは昨夜でしたが、それほど強い雨にはなってなさそうですね。
とは言え、週間天気予報を見ると来週くらいから雨が続きそうな状態。
今年は雨や湿気対策を重点的に行う必要がありそうです。
裾刈り作業も
「風通しを良くする」
という目的を持っていますね。
今回は裾刈りによって得られるメリットを紹介したいと思います。
一つ目「歩きやすくする」
裾刈り作業を行う最初の目的。
それは裾部分に伸びた枝葉をカットすることで、歩きやすくすること・作業を行いやすくする事になります!
お茶の木の手入れは、お茶の木と木の間「畝間」部分を歩きながら行います。
しかし、この部分からも芽が伸びて来るため、そのままの状態では歩きにくくなってしまいますね(^^;)
そこで枝葉を刈り落とし手入れを行いやすくするのです!
二つ目「病害虫の予防」
お茶の木が感染する病気のほとんどは「カビ」を原因とした物です。
そのため雨が多い季節や湿度が高い状態が続くと、どうしても病気が発生しやすくなりますね。
また害虫の一部には裾部分の枝葉に集中して生息しているものもいます。
そこで、病気になりやすい部分・害虫が生息しやすい部分の枝葉を刈り落とします!
この作業が結果として、病害虫が発生するリスクを低くすることに繋がるのです(^^)/
特に今後は雨が多そうな予報。
梅雨時期から病気が発生しやすくなるため、少しでも発生リスクを低減させることが重要となります。
三つ目「有機物の補給」
最後は有機物の補給です(^^♪
これは裾刈りだけでなく「ナラシ作業」や「中切り・深刈り・浅刈り」などの作業にも当てはまる事になります。
これらの作業では枝葉をカットして畝間部分に落とすのですが、刈り落とされた枝葉は分解されて土に還ります。
有機物の補給と言うと
「有機質肥料やたい肥の使用」
が思い浮かぶかと思いますが、枝葉を刈り落とすことも立派な有機物の補給になりますね!
また最近は地球温暖化防止のために農地に有機物を補給する事が注目を集めています。
たまに新しく始めた取り組みのように取り上げている記事も目にしますが、茶畑では昔から普通に、そしてどこの畑でも行われている事になるのです!
あまり知られていないだけで、お茶の栽培に限らず他の作物でもこのような作業が行われていると思います。
まとめ
裾刈りによって得られる効果は主に三つ。
・歩きやすくする
・病害虫の予防
・有機物の補給
などになりますね!
機械が重いため体力的に大変な作業ではあるのですが、その役割・効果からも欠かせない作業となります。