日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

多様な管理作業を始める前に行う裾刈り作業

こんばんは。

本日の川根町上河内地区は朝からお昼ごろまでは気持ちの良い青空が広がってくれました。時々吹いてくる風がとても心地よく、農繁期でなければゆっくりと過ごしたかったところですね。

ただお昼ごろから雲が広がり始め夕方からは雨が降り始めました。今夜には雨が降り出す予報が出てはいましたが、思っていたよりも降り始めが早いですね。明日のお昼ごろにかけて雨が降り続く予報となっているため良いお湿りとなってくれるのではないかと思っています。

 

そんな本日から裾刈り作業を始めました。

「裾刈り」はチャノキの畝間部分、木と木の間を埋めるように伸びて来た芽を刈り落とし歩きやすくする作業です。そのためほかの管理作業を快適に進めるためにもまず行う必要のあるものになってきますね。

畝間部分に芽が伸びてきている状態であっても、肥料まきやナラシなどを行えないわけでは無いのですが、歩くのが大変だったり刈り落とす芽や葉っぱが上手く畝間に落ちなかったりするので作業負担が大きくなるのは確実でしょう。

 

また、裾刈りには結果としてですが病害虫の防除効果もあります。

というのも、畝間部分にはカンザワハダニなどの虫が発生しやすかったり、風通しが悪く病気が発生しやすかったりします。その部分の芽や葉っぱを刈り落とすことは、ハダニの生息しやすい場所を奪ったり病気が発生しやすい部分を取り除くことであるため、病害虫の防除にもなるのです。

作業前

作業後

作業前

作業後

裾刈り作業ではこの作業をする専用の機械を利用し、畝間部分に伸びて来た芽を刈っていきます。たったそれだけの作業ですが、作業後は畝間部分がずいぶんすっきりしますし、遠目で見た時も何となくすっきりとした雰囲気になりますね。

 

とにかく歩く必要のある作業なので足に来ますがきれいに刈れると嬉しいですし、道を作り出していくような感覚になるため面白ささえ感じます。今週中には裾刈りを終え次の作業を始めることが出来るように頑張っていきたいと思います。