日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

2024年 一番茶へ向けて

こんばんは。

昨日で川根町上河内地区の二番茶の収穫・製造が終わり、本日はお茶工場の大掃除とホイロ上げを行いました。

三番茶や秋に行う秋冬番茶は行わないため、上河内地区ではこれにて2023年のお茶づくりがすべて終了します。

 

なお、三番茶は芽の生育期間が確保できないため行っていません。

秋冬番茶に関しては行うこともできるのですが、収益性の観点から実施しなくなったようです(秋冬番茶には秋冬番茶の良さがあります。決して劣っているわけではありません)

 

夏のお茶も秋のお茶もそれぞれ良い面があります。

ただ地域・地区の気候的要因や経営規模的な要因で実施するのが困難であったり、生産者さんの目標・買い手の方の目的などによっても実施するかしないかが変わってくるでしょう。

 

二番茶はお茶に加工する場合は収穫が必要ですし、お茶に加工しなくとも病害虫の防除や茶樹の管理的に刈り落とす必要が出てくるため、結果から言うと二番茶芽をほぼ”無くす”(収穫や刈り落としで)必要があり、求めてくれる方がいてくれることもあることからお茶に加工する選択をしております。

 

お茶でいうと新茶(一番茶)が最も注目を集める存在かと思いますが、二番茶やその後とお茶にもそれぞれ良さがあり、その違いを楽しむのも面白かったりしますね。

特に二番茶はお茶の品種や生産者の技術がより表れやすくなるお茶であると思うため、作る以上はしっかりと生産することを心掛けています。

 

そんな二番茶も昨日で終了し、本日はお茶工場の大掃除を実施。天気にも恵まれ、無事に終えることが出来ました。

なお、上河内地区では秋冬番茶は行わないため、これにて2023年のお茶づくりは終了となります。

 

今後は、2024年の一番茶(新茶)のためにいかに夏に生長する枝葉を充実させるかが重要な季節となります。一番茶の出来は前年の夏の生育に大きく影響されるため、これから2~3か月間の期間がとにかく重要になるのです!

 

まだ2023年は半分ありますが、お茶の管理的には2024年に向けて動き出します。正確に言えば2024年のお茶づくりがスタートするといっても過言ではありません。

今年の一番茶および二番茶は勉強する点も多かったシーズンとなりました。より良いお茶を作るために、しっかりと明日からのお茶づくりを進めていきたいと思います!