こんばんは。
今日も川根町上河内地区は秋らしい一日となりました。若干ですが木々の色付きも始まったように思いますし秋の深まりは今後より進みそうですね。
ただ、長期予報を見ると冬は暖冬傾向となっています。
基本的には暖かいのでしょうが、寒気の影響により気温が下がる日もあるでしょう。急激に気温が下がると植物にも影響が出やすくなるのでこの点は特に心配ですね。
チャノキも急激に気温が下がるとその変化に対応しきれず葉っぱが枯れたり、幹が割れて枝ごと枯れてしまう事があるのです。数年ほど前だったと思いますが、休眠入りの頃に急激に気温が下がりそのような影響が少し出てしまった年があったように思います。
急な変化だけは勘弁してほしいものです。
敷き草終了
本日で敷き草作業を無事に終了させることが出来ました。
食害などの影響により利用できる草の量は少なかったですが、想定したよりは多くの畑に敷くことが出来たと思います!
ただ、敷いて終わりではありません。
近年はチャノキとその畝間をシカやイノシシが荒らしてしまうため、チャノキの上に敷いた草が乗っかってしまう事も良くあります。被害を受けるたびに手直しする必要がありますし、春先になれば地温を上げやすくするため※敷いた草を株元に少し寄せるような作業も必要なのです。
※地温は主に日照と気温により上昇します。敷き草は土壌の保温効果がありますが春先の地温が上昇する時期に関しては直射日光を遮ってしまうため、温まるまでに時間がかかってしまう傾向もあります。そのため少し敷き草を寄せ光が直接当たる部分も作るとより良いとされています。
敷き草作業は鎌を利用して斜面にある草を集め軽トラックに載せて運搬。畑に着いたら再び鎌を利用して少しずつ畝間に敷いていきます。
ほとんど手作業なので地味に大変なのですが、良いお茶づくりに欠かせないだけでなく草地の生物多様性を維持していくためにも必要な行為であるため、出来る限り続けていきたいですね。