日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

これから行う化粧刈り作業の目的について

こんばんは。

今日の川根町上河内地区はお昼過ぎにごく短時間ですが弱い雨が降りました。ところによりにわか雨が降るかも…という予報が出ていましたが、まさにその通りになりましたね。

最近は晴れの日続きであるため、そろそろ一雨あっても良いかなと思うこの頃です。

 

化粧刈り作業の目的

これから行うのは化粧刈り作業になります。

ナラシ作業と同じようにチャノキを刈り整える作業になりますが、ナラシ作業ほどたくさんの枝葉を刈り落とすことはしません。ナラシ作業と同じ位置で、上手く刈れずに残ってしまった葉っぱや遅れてきて伸びた四番茶芽などを刈り落とします。

上の写真のように現在のチャノキは遅れて伸びて来た四番茶芽などでピシッとそろっている状態とは言えません。このまま放置すると一番茶の収穫時に古い葉っぱとして混入する可能性が高まるので刈り落とす必要があるのです。

また飛び出ている葉っぱは上手く刈れなかったものなので切り口が雑だったり傷が多かったりします。そのような葉っぱは「赤焼病」という病原菌に侵される可能性が高いため、微々たる効果でしょうが病気の予防の観点からも必要になってくるかなと思っています。

 

なお化粧刈り作業では刈り落とす量はとても少ないのでナラシ作業と比べると達成感が弱めです。達成感を感じるほど刈りこんでしまうと枝葉の量が少なくなってしまいますし、せっかく膨らんできている来年の芽もダメにしてしまいます。

そのため、ナラシ作業と同じ位置で表面を撫でるような形で作業をするのが重要となります(春先に行う場合はより芽が膨らんでいるため、気持ち高めの位置で刈ります)

ただ、刈り落とす量は非常に少なくともチャノキの見た目は見比べると結構変わります。ナラシ作業前の畑と比べると今のこの状態でも整えられていると思いますが、僅かに飛び出た葉っぱや遅れて伸びて来た芽を刈り落とすだけでもよりピシッとした雰囲気になりますね。

 

今後1週間から10日程度かけて行う化粧刈り作業。しっかりと進めていきたいと思います。