日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

猪と鹿、襲来

本日は県道から上河内地区までの市道(旧町道)を掃除していきます。

落葉樹などを中心に葉が落ち始め道路に散乱。落ち葉や枯れ枝があると車を隅にまで寄せて走るのが難しくなりますし、雨が降った時などは滑りやすくなります。

 

快適に運転できるようにするための地区のお仕事になりますね。

自分たちの生活に直結する道路なので、自分たちの手で出来る事はしていくのです!

 

猪と鹿

11月に入ってから猪や鹿の影響が出始めてしまいました。

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猪は土を掘り返すため、お茶の木の根っこに深刻なダメージを与えます。

写真は比較的軽微な被害の場所でしたが、500円玉ほどの太さのある根っこが切断されている場所もあるため今後の生育が心配です。

 

また猪は泥浴びをする動物。

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斜面を保護している草たちが無くなることもあるため、斜面が崩れる心配もありますね(^^;)

 

また葉に体を擦りつけるとその部分が白くなります。枝が曲がったり折れる事もあります。

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こちらの写真は正常なお茶の葉。

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緑色が鮮やかな状態です。

しかし猪がやって来ると…。

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泥で汚れて白っぽくなってしまいます。

葉に傷が付くことにより傷口から病原菌が侵入。病気になるきっかけとなってしまうこともあります。

 

しかし猪はお茶の葉を食べる事はありませんね。

 

対して近年頭数が増えている鹿はお茶の葉を食べてしまいます。今までになかった被害なので初めて見た時は正直驚きましたね。

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またお茶の木を踏みつけて歩くことも…。

枝がバキバキに折れてしまう事もありショックは大きいです。

 

すでに対策は行っていますが、それだけでは万全ではない状態。何とかする必要がありますね。

 

しかし今日は地区の道路掃除。まずはそちらを…。

それでは今日も頑張っていきたいと思います。

鉢植えお茶の木 冬を迎えるための手入れをしました

おはようございます。

天候が心配だった昨日夜の部分月食。何とか天気はもってくれましたが、最大にかけている姿は山に隠れてみる事が出来ませんでした。

 

ただ半分ほどにかけた姿は見ることが出来ました(^^)/

天体ショーは真夜中だったり山で隠れて見えない事もあるので、今回少しでも見れたのは嬉しかったですね。

 

これからは空気が澄むことが多い時期。

寒さが少し辛いですが、夜空を見上げる機会も増やしたいものです。

 

鉢植えお茶の木の管理

今回は鉢植えのお茶の木の管理について投稿したいと思います。

 

鉢植えのお茶の木は暖かさの影響を受けやすいのか、遅い時期まで生育することが多いです。

そのため、露地のお茶の木よりも少し遅い時期に剪定などの作業を行います。

 

今回は植え付けてから2年が経過したお茶の木の手入れをしました。

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夏の間に枝が伸びて大きくなっています。

葉の色つやも良いですね。

 

まず行うのは枝の先端を切り落とす摘心!

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お茶の木は一番上にある芽が最も良く伸びる頂芽優勢という性質を持っています。

 

一番上の芽を切り落とすと下の方の芽にも養分が分配されやすくなり、翌年春の芽がしっかりと伸びてきてくれるのです!

 

また寒さの影響を受けにくくする役割もあります。

地域・気温によって違いがあるのですが、霜が降りるような地域では黄緑色の部分が凍って枯死する事もあります。

 

そこで伸びた枝の先端は少し切るようにするのです。

※枝が長く伸びて邪魔な場合は、バッサリと切っても良いです。

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すでに春に伸びる芽が大きく膨らんでいる状態。

芽を傷つけてしまうと、その芽はダメになってしまうので注意してください。

 

病気の予防も!

その次に行うのは咲き終わった花びらの除去。

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お茶の木に花が咲いた場合ですが、花が咲き終わったらなるべく摘み取るようにしてください。

 

実はこの花びらの部分から灰色カビ病という病気が広がる可能性があります。

 

写真の花びらも葉にくっついた状態で、黒や灰色のカビのようなものが出来ていますね。

もしこれが灰色カビ病だった場合、健康な葉へと感染してしまうのです。

 

植物が感染する病気のほとんどはカビ由来。もちろんお茶の木も例外ではありません。

 

そのためカビが生えやすくなる気温が高く多湿な時期、梅雨時期から秋の始まりにかけて病気が発生しやすい傾向があると言えます。

 

しかし、灰色カビ病はこの傾向には当てはまりません。

気温が低くなり花が咲く11月・12月頃に発生が多くなる傾向があるので注意してください。

 

冬の間は休眠しているお茶の木。

長い冬を耐える事が出来ると春に良い芽を伸ばしてくれるので、その時を待ちながら手入れを行います!

発泡スチロールにしか見えない糸状菌の塊

おはようございます。

今朝の上河内地区は晴れ。今夜は部分月食が見られるという事でこのままの天気でいて欲しいものです。

 

ただし、見られるのは月が上り始めてから比較的早い時間帯。

上河内地区は山に囲まれているため、山の上まで上ってくれないと見れませんね(^^;)

 

果たしてどうなるのか…。

空模様を気にしながら過ごしたいと思います。

 

度々登場 糸状菌の塊

現在は草取りを進めているところですが今回もこちらを見かけました。

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度々投稿させて頂いている有機物を分解する糸状菌の塊です。

 

ただ、今まで見つけた物よりも大きい!

過去一で大きい糸状菌の塊でした。

 

この場所は茶草場と隣接しているため、他の場所に比べて敷き草の量が多いです。草刈り時に細かくなってしまった物やお茶の木の枝葉が積み重なっていますね。

 

ススキにより影ができ、菌糸が乾燥しなかったのも大きく育った要因かもしれません!

 

発泡スチロール?

今回見つけた糸状菌の塊。

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白色なのですが、まるで発泡スチロールに見えます。

朽ち始めたスチロールに土や枯れた葉や枝がくっ付いている…そうとしか見えませんね。

 

しかし、発泡スチロールでもゴミでもないのでご安心ください。

こちらは有機物を分解する菌の一種であり、その菌糸が塊になって大きな姿となっただけです。

 

キノコも菌類なので、菌糸が生長しこのような塊になるのは決して不自然ではありませんね。

 

この塊を割ってみると…

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このように有機物を抱き込むような形で菌糸の塊が出来ているのが分かると思います。

有機物が核となって菌糸が大きくなっているのです。

 

ちなみに菌糸をよく見ると白くてフワフワしていますね。この点は麹とよく似ているでしょう。

 

菌類の世界も面白いものです。

日々草取り実施中

おはようございます。

 

気付かないうちに窓の小さな隙間などからテントウムシが入って来ているのを見かけるこの頃。

昆虫の行動からも冬がやって来ている事を感じるようになりました。

 

日中も最高気温が20℃を超えるような日が無くなり一気に冬らしさが増しているように感じます。

 

そんな冬らしさを感じるこの頃、引き続き草取りを進めています。

 

草取り中

今年は冬の気温が低くなりそうな予報が出ています。

 

大人のお茶の木の畑は刈り落とした枝葉がたっぷりと積もっているため、寒さにもある程度強い状態ですし有機物の補給量も不足なしでしょう。

有機物の補給は多すぎると逆に悪影響が出る事もあるため注意が必要ですね。

 

しかし、刈り落とす枝葉が少なく土が見えている幼木園では寒さの影響を受けやすい状態。また有機物の補給量も少ないですね。

 

そこで今年の敷き草作業は幼木園を重点的に行いたいと思います(^^)/

 

その前段階として現在は、草取りを丁寧に進めているところです。

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敷き草には草が生えてくるのを防ぐ効果もあるのですが、敷き草の隙間から生えてくることもあります。

このような草は取り除くのが少し面倒ですね。

 

また敷き草が分解され地面に光が届くようになると一気に草が生えてくることも…。

 

そこで、気温が低下し草が生えにくくなる今の時期に徹底して草取りを実施。敷き草作業後の管理を少しでも楽にすることを狙っています。

 

一部あれば芽が出てくる

そんな草取り作業で取り除くのは草だけではありません。

改植時に残っていた一部の根っこなどから再び芽が伸びて来る事があり、そのような株もしっかりと取り除きます。

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太い部分が残してしまった根っこ。

このような感じで一部でも地中に残っていると再び芽を伸ばしてくるような力強さがありますね。

 

ただし、他のお茶の木の生育に影響を及ぼすことがある事などから基本的に取り除くようにしています。

また育てる品種を変更した場合は、他の品種が混ざってしまうためより注意する必要があるでしょう。

 

お茶の木を挿し木で増やす場合、葉っぱと茎が最低1~2セット程度あれば増やせます。

お茶の木の生命力の強さに驚く事ばかりですね。

 

来週くらいから敷き草作業を行えるように、今日も丁寧な草取りを進めて行きたいと思います。

上河内地区の紅葉

おはようございます。

今週になってから寒さが一段と厳しくなったように感じる川根町上河内地区です。

 

天気は良い日が続いていますが気温が下がっていますね。

水道の水もかなり冷たくなり触るのに勇気が要るようになりました。まあ、目が覚めるのは良いかもしれませんが(^^;)

 

11月も折り返し地点を過ぎたので、徐々に年末年始の事も考えて行きたいと思います。

 

紅葉が進む

寸又峡や接岨峡と比べると南にある上河内地区。

しかし、標高は低い場所でも300m程度。山の尾根は600~700m程度となるので、気温差はそこまで大きくないと思います。

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またここ最近は朝気温がグッと下がる事も多くなり、紅葉の進み方も早くなったように感じます。

上河内地区でも山の上から徐々に紅葉した木が目立つようになってきました\(^o^)/

 

ちなみに茶畑の多くは400m程度のところにあります。

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お茶の木もこの頃の低い気温を感じ取り、休眠するための準備を進めている事でしょう。

 

急激に寒くなると気温差に耐えられず葉や幹が凍り枯れてしまう事があるのですが、今年は今のところ大丈夫では無いかと思います。

 

ただし、冬は厳しい寒さになりそうな予報が!段階的に寒さが厳しくなって欲しいものです。

2021年の紅葉 接岨峡・長島ダム編

2021年の紅葉。

今回は接岨峡・長島ダム編です。

 

こちらは寸又峡の夢のつり橋より人気が少ないため、落ち着いて散策するには良いかな…と思います。

また道も広く走りやすいですね。

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私自身も長島ダム周辺に出掛ける事が多いです!

 

ただ今回は長島ダムだけでなく、そのダム湖にある奥大井湖上駅もしっかりと散策してきました!

 

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奥大井湖上駅

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この辺りは列車を楽しめるのも良いポイントですね!

 

奥大井湖上駅の駐車場が工事で大きくなりました。

以前より駐車できる台数が増えたのは有難いです。

 

ただし、県道から駐車場に至るまでの道は狭いため走行にはご注意ください。

距離にして200~300メートル程度ですが、私が行った時もすれ違いに四苦八苦している車が見られました。

2021年の紅葉 寸又峡編

紅葉の名所として知られる寸又峡そして接岨峡。

接岨峡へは度々出掛ける事がありましたが、寸又峡に関しては今までに一度しか訪れたことがありません。

 

いつかは夢のつり橋まで行ってみたいと思っていましたが、なかなか踏ん切りがつかず…。

しかし今回思い切って行ってみる事にしました!

 

11月15日に行ってきた寸又峡や接岨峡の様子を写真を主体として2回に分けて投稿していきます。

 

今回は寸又峡に関してです。

 

寸又峡

寸又峡プロムナードコース。

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夢のつり橋に向かう途中に見える猿並橋。

 

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つり橋を渡る前に…。

今回は9時過ぎに寸又峡へ到着するような行程で行ったので、待ち時間なしで渡ることが出来ました。

 

土日の日中になると待ち時間がかなり長くなるようです。

また、10時半を過ぎた頃から人気が一気に増えたように感じます。

 

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つり橋を振り返って。

 

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尾崎坂展望台より。

トイレや自販機もあるため休憩するのには最適でしょう!つり橋を渡った後の階段はマスクをしている事もあり息が上がります。

 

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夢のつり橋の奥にある飛龍橋付近より。

 

つり橋も良かったですが、それ以上に深く大きい渓谷が色付いている姿は圧巻でした。