日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

マダニにご注意を!

今年の一番茶後の管理期間、ほぼ毎日マダニと遭遇しました。

足袋やズボンに付いているのを見つける事が多かったです(-_-;)

 

なかには3頭ほど一気に見つける事もありましたね。ここまで頻繁にマダニを見つけたのは初めてのことになります。

マダニが増えている…というよりも、マダニを媒介しているニホンジカなどの動物が頻繁にやって来るようになったため、マダニともより遭遇するようになったのだと思います。

 

マダニがいる事は当然把握しているため、ズボンの裾は靴下に入れ足袋靴をはく。そして足カバーも付けるなどしてマダニが侵入しにくい服装にしています。

なるべく肌を見せないようにする、隙間から入り込ませないようにすることが対策の基本となるでしょう。

 

しかし、どんなに対策していても100%防ぐのは困難です。先日お風呂に入っている時に噛まれているのを確認しました(>_<)

噛まれてしまいましたが、対策の効果は多少あると思います。もしマダニに侵入を許してしまうような服装であれば、もっとたくさんのダニに噛まれていたでしょう。

近年は一年に1・2回は噛まれることがあるので、これ以降は噛みつかないで欲しいものです。

 

ちなみにマダニに噛まれることで怖いのは感染症!!

日本紅斑熱やライム病、回帰熱、そしてSFTS(重症熱誠血小板減少症候群)場合によっては死に至る事もありますし、主な症状を見ているだけでかなりしんどくなります。

 

特にSFTSは近年注意が呼びかけられていますね。

必ずマダニが病原体を持っている訳でもありませんし、仮に病原体を持っていたとしても必ず発症するわけでもありません。

 

そう思っていても、致死率は10~30%という数字は非常に怖く感じます。

 

最後に

マダニに噛まれることは度々あるので取り除くのは自分でやってしまいますが、念のために噛まれた部位と日時は記録し、その後の体調管理に利用するようにしています。

 

もともと草むらにはマダニがいる可能性が高いですが、近年はニホンジカの生息域が拡大し生息頭数も増えている事からより遭遇するリスクが高まっていると思います。

 

病気になる可能性は低いとはいえ、なるべく噛まれたくないもの…。

なるべく肌を見せない服装で虫よけスプレーなどを使用することをおすすめします。

 

また人間だけでなく動物にも注意は必要です。

野山や草むらに出掛ける機会がある方は動物病院で相談するなどして、場合寄ってはダニなどの駆除薬を処方してもらうのが良いと思います。

 

皆さんもマダニによる被害を受けない事を願います。

お値段約3万円 摘採機の刃を交換してもらいました

まるで雨が降り出しそうな空模様な今日。

もう少し晴れるかと思いましたが雲が目立ちますね。来週は雨が降る予報の日も多いので、雨の降る日は雨の降る状況を曇りや晴れの日はその状況を活かしながら過ごしたいと思います。

 

茶畑の管理だけでなく、二番茶が始まるまでに家庭菜園で育てているジャガイモを収穫したり、夏野菜の手入れや種まきなどもしていきたいものです。

 

摘採機の刃を交換

お茶の芽を収穫する「摘採機:てきさいき」

バリカンでお茶の芽をカットし、パイプから出てくる風により後ろに付けた収容袋に集めていく機械になります。

現在うちでは可搬型の摘採機を使用しています。機械をお茶の木を挟むように2人で持ちながら使用する機械ですね。これが無くては現状お茶づくりが進められません。

 

ですが、使用開始からかなり年数が経過しています。

所々部品を交換したり刃を研ぎながら使ってきたのですが、今年の一番茶を行った感覚として切れ味が非常に悪くなったように思いました。

 

刃を再び研ぐことも考えましたが、そもそも刃が丸まって来ている事が判明。長い期間使ってきたので仕方が無い事ですね。

 

そこで二番茶までに刃を新しく交換してもらう事にしました(^^)/

ピカピカでキレイな刃です!切れ味が良さそうですね。

交換にかかった費用は3万円ほどだったと思います。新品の機械を購入することを考えるとリーズナブルです。

 

ちなみに機械の部品の交換などは行うことがありますが買い替えはあまりしません。多少の故障やトラブルはありますが、使用できなくなるような深刻な影響はほとんど発生しないですし、エンジン自体が壊れる事もいまだ経験したことがありません。

 

そのため部品を交換することで何十年も使用することが出来ます。機械メーカーさんから見れば新しい機械を買って欲しい所だとは思いますが、出来る限り今あるものを利用して行きたいですね。

 

ちなみに減価償却の期間は7年だったと思います。

しかし、手入れを行い部品の交換も度々行えば2・3倍の期間はらくらく使用できますね。

 

摘採機の命である刃を交換したので、二番茶も来年の一番茶以降も機械的には良い状態で迎える事が出来そうです。

一番茶収穫開始から39日 あと10日ほどで二番茶到来

二番茶芽が続々と萌芽。

一番茶シーズンと比べると気温が安定して高く、萌芽から収穫までに必要な時間は一番茶の半分ほどです。もう間もなくやって来る二番茶シーズンにしっかりと備えたいと思います。

50日程度と予想

一番茶は気温が上がることで芽の生育が始まります。

それに対して二番茶以降のお茶は、その前の収穫作業(二番茶であれば一番茶)が起点となって生育が始まります。気温的も影響しますが、それは生育が少し早くなるか遅くなるかの程度でしかありません。

 

一番茶は気温の上昇が生育のきっかけとなるため、その年の気温の推移が大きく影響。収穫が近くなればできますが、早い段階から収穫の開始を予測するのは難しいですね。

 

対して二番茶は一番茶の収穫が起点となるため、ある程度の予測を立てる事が可能です(^^)/

地域にもよりますが一番茶の収穫から大体45~50日程度経過すると二番茶を収穫できるとされています。

 

今日で一番茶の収穫開始から39日が経過しました。

真夏日越えの日もありますが、今年は比較的涼しい日も多いため生育はゆっくり。そのため、45日で収穫するのは難しそうです。

 

あと10日程度の時間が必要になることを考えると、2022年の上河内地区の二番茶は13日辺りからになるのではないかと思っています!

一番茶は10日から2週間程度の期間となりますが、二番茶は収穫量を抑える事もあり1週間程度しか行いません。

 

365日のうちお茶の収穫・製造にあたる日は多くても20日程度。そのうち3分の2が終わっている事を考えると少し寂しさも感じますが終わりではありません。

 

今年最後のお茶づくり期間を楽しみに待ちたいと思います。

6月突入! 雨に左右される日々に…

2022年もついに6月が始まりました。

月数で考えれば、今年の折り返し地点が近付いている事を目一杯感じる月ですね。

 

上河内地区のお茶づくりでは6月が2022年のお茶づくり終了の月でもあります。二番茶までしか行わないので、二番茶が終わったら今年の全ての収穫・製造が終わることになるのです。

 

ちなみにその後も管理作業がありますが、それらは2023年の一番茶に大きく影響するものになるため、個人的には2023年のお茶づくりだと思って取り組んでいます。

 

そんな6月は全国的に梅雨入りするタイミングでもありますね。

すでに梅雨入りしている沖縄の天気予報を見ているとずっと雨や曇りが続いている梅雨らしい天気だなとつくづく思います。

上河内地区でも今日はまさに梅雨時期を感じさせる天気になりました。

朝は濃い霧が発生、その後午前中を中心に晴れましたが、お昼頃からは雲が優勢な空模様に…。さらに夕方には一瞬雨がパラつくこともありました。

 

にわか雨が降る予報を出していた天気予報もあれば晴れ続きの予報もあり、梅雨時期に様な感覚になりましたね。

雷雨などは非常に怖いため、天気予報も参考にしますが、基本的には空を見ながら作業を進めます。

 

6月は雨の季節への入り口。

お茶の収穫は雨が降っている状況では行えませんし、雨が上がったとしても露が乾くまで待つ必要があります。そのため、雨が上がったとしても2・3時間後に再び降り出すような天気では収穫が行えないのです。

 

雨に左右されながら二番茶づくりを今年も進めていく事になりそうです。

今年の夏が重要 4年目突入の幼木園

5月もついに最終日。

一番茶の季節である5月が終わり、いよいよ二番茶そして来年の一番茶へ向けた準備が始まる6月が始まります。

 

そんな今日は真夏日越えの日が一転、夏日未満の過ごしやすい陽気となりました。

昨夜から降り出した雨は今日の午前中も降ったり止んだり。弱い雨でしたが、葉っぱに付着するような雨なので病気の感染を広めるリスクがある降り方だと言えます。

 

強い雨であれば病原菌の胞子も洗い流されてしまうのですが、弱い雨だと流され切れず逆に葉っぱなどへの侵入を手助けする物となってしまいます。

病気の種類にもよりますが、感染の成立には10時間程度葉が濡れている事が条件となるものもあるほどです。

 

そのため、弱い雨が降り続く様な時や雨が上がってからなかなか乾かない時などは要注意。後日病気が発生しないか心配になりますね。感染してから病気になった事が分かるまで時間もかかるため、無事に二番茶を収穫できると嬉しいです。

 

春と初夏の幼木園

今年で植え付けから4年目に突入した幼木園。

1年目は根付くのが主な工程で地上部はあまり生育しません。2年目もそこまで大きくはならないですね。

 

3年目から徐々に生育が盛んになり、4年目の今年はさらに生育が進む頃合いになるでしょう(^^)/

春の時点では下のような状態でした。

まだ桜が咲いている頃になりますね。徐々に一番茶が伸び始め、濃い緑色の茶畑が黄緑色に移り変わるタイミングです。

 

そして一番茶の収穫を終え、しばらくした4年目の幼木園がこちら。

春の時と比べるとひと回りお茶の木が大きくなっているのが分かると思います。

今年は初めて収穫を行いましたが、収穫したのは上へと伸びる芽だけ。また刈り取り位置も通常よりかなり高めにしました。

 

株の枝を横へ広げたいため、収穫時に多めに芽を残したのです。葉も沢山茂ってくれたので、その分より株が大きくなったように感じるのかもしれませんね。

幼木にとって特に重要となるのが今年の夏の生育。4年目ともなるとグングン生長するだけの力を持っていますが、手入れの行い方次第ではあまり良い方向へは導けません。

 

翌年の春にどれだけ充実した木にしていられるかは、今年の夏の生育にかかっているため、今年はより丁寧なお世話をしていきたいと思います。

夏到来な茶畑

澄み渡る青空、そして高い気温。

ここ3日ほどは真夏のような状態となっています。

 

そんな昨日はワクチン接種のため少し寝込んでいました。

土曜日に三回目の接種を行ったのですが、熱が38.5℃ほどまで上がりましたね。接種券は4月の下旬に届いていたのですが一番茶間近という事もあり、一番茶とその後の管理が落ち着いてから行こうと考えたので、このタイミングでの接種となりました。

 

3回目まではとりあえず打とうと思っていたので後悔などはありませんが、2回目の時よりも大変だったように感じます。主に感じたのは熱と若干の頭痛、悪寒、倦怠感などでした。

 

ちなみに2回目まではファイザー、今回は島田市の集団接種会場でモデルナを打ちました。4回目は…と聞かれると何とも言えませんが、まあその都度考えようと思います。

 

真夏の青空

晴れるだけでなく、気温も上昇。ようやく30℃越えの日がやって来ました。

5月の上中旬に30℃を超える年もあったので今年は暑くなるのが少し遅いように感じますが、今回のように2・3日続くのは少し堪えますね。

今までは比較的涼しい日が続いていたので、より暑さや強い日射しに参ってしまいます。

 

ただ、しっかりと晴れてくれている分、二番茶の芽が大きく育ちそうですね(^^)/

雨も適度に降り土は十分に湿った状態。芽が育つ条件的には決して悪くはありません。

最も早く一番茶を収穫した「おおいわせ」の畑ではすでに萌芽が始まっています。

遠目で見ても茶畑が青々としてきたほどです。他の畑も今週末にはだいぶ青々して来るのではないかと思います。

 

繰り返しになりますが、二番茶の生育は一番茶の収穫が起点。

上の写真の「おおいわせ」のように、一番茶を早く収穫した畑ほど早く芽が育ち始めます。その一方で、遅く収穫した畑ほど遅くなる傾向がありますね。

 

一番茶の収穫から45~50日ほど経過すると二番茶の収穫が始まるとされているため、順調に育てば10日から2週間後くらいには二番茶の収穫が始まるのではないかと思います。

 

今後は病気を主な対象とした防除作業を行い、草取りなどをしながら二番茶の生育を待つことになりそうです。