日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

今年の夏が重要 4年目突入の幼木園

5月もついに最終日。

一番茶の季節である5月が終わり、いよいよ二番茶そして来年の一番茶へ向けた準備が始まる6月が始まります。

 

そんな今日は真夏日越えの日が一転、夏日未満の過ごしやすい陽気となりました。

昨夜から降り出した雨は今日の午前中も降ったり止んだり。弱い雨でしたが、葉っぱに付着するような雨なので病気の感染を広めるリスクがある降り方だと言えます。

 

強い雨であれば病原菌の胞子も洗い流されてしまうのですが、弱い雨だと流され切れず逆に葉っぱなどへの侵入を手助けする物となってしまいます。

病気の種類にもよりますが、感染の成立には10時間程度葉が濡れている事が条件となるものもあるほどです。

 

そのため、弱い雨が降り続く様な時や雨が上がってからなかなか乾かない時などは要注意。後日病気が発生しないか心配になりますね。感染してから病気になった事が分かるまで時間もかかるため、無事に二番茶を収穫できると嬉しいです。

 

春と初夏の幼木園

今年で植え付けから4年目に突入した幼木園。

1年目は根付くのが主な工程で地上部はあまり生育しません。2年目もそこまで大きくはならないですね。

 

3年目から徐々に生育が盛んになり、4年目の今年はさらに生育が進む頃合いになるでしょう(^^)/

春の時点では下のような状態でした。

まだ桜が咲いている頃になりますね。徐々に一番茶が伸び始め、濃い緑色の茶畑が黄緑色に移り変わるタイミングです。

 

そして一番茶の収穫を終え、しばらくした4年目の幼木園がこちら。

春の時と比べるとひと回りお茶の木が大きくなっているのが分かると思います。

今年は初めて収穫を行いましたが、収穫したのは上へと伸びる芽だけ。また刈り取り位置も通常よりかなり高めにしました。

 

株の枝を横へ広げたいため、収穫時に多めに芽を残したのです。葉も沢山茂ってくれたので、その分より株が大きくなったように感じるのかもしれませんね。

幼木にとって特に重要となるのが今年の夏の生育。4年目ともなるとグングン生長するだけの力を持っていますが、手入れの行い方次第ではあまり良い方向へは導けません。

 

翌年の春にどれだけ充実した木にしていられるかは、今年の夏の生育にかかっているため、今年はより丁寧なお世話をしていきたいと思います。