日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

一番茶5日目とみどりの日

こんばんは。

上河内地区の一番茶は本日で5日目となりました。

 

平年であれば折り返しくらいになるのですが、今年に関してはいつもよりちょっと時間が掛かるのではないかと思っています。というのも、今年は充実した芽が育ってきているため一本当たりの芽の重さがそこそこありつつ、さらに芽数もある程度あるため収穫量がやや多くなっています。一日に収穫できる量(重量)も限られるため、いつもよりは若干長いシーズンになるかと思っているところです。

そういえば今日はみどりの日。ちょうど若葉が茂りつつあり新緑が美しい季節になりますが実は若葉の色は黄緑色とは限りません。もちろん黄緑色の芽を伸ばす植物が多いので概ねその認識で間違いないのですが、植物の一部には赤っぽかったり紫っぽかったり、中には黒っぽい新芽を伸ばす植物もあります。

そのため、意外とこの時期の山林はカラフルなのです!

※上手く撮影できなかったのでこの写真ではいまいちわかりませんが、肉眼で見ると単色ではないことははっきりと分かります。

私自身も若葉=黄緑色という思い込みはあるので、実際のカラフルな若葉を見ているとそのイメージと現実とのギャップが面白く感じます。

 

なお、黄緑色の茶畑は収穫が進むことで若干濃い緑色になってきました。収穫前の畑では新芽が伸びているため黄緑色に見えるのですが、収穫を終えた畑では下の葉っぱが表層に出てくるため色が濃くなったように見えるのです。

※収穫は伸びた芽全てを採るのではなく少なくとも葉っぱ一枚程度は残すようにしています。下の方の葉っぱは早い時期に開いた葉っぱであること、上の葉っぱと比べるとあまり日が当たらないことから緑色が若干濃くなります。また、刈ることで葉っぱがほぼ同じ厚みで残るため光の当たり方及び反射もそろうでしょう。そのような状態になることから色が濃くなったように見えるのです。

収穫前の芽が伸びた畑も美しいですが、収穫を終えたばかりの畑もそれはそれで美しいと思います。