日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

ちょっぴり遅い裾刈り

こんばんは。

今日は雨が今にも降りだしそうな空模様だったので部屋で行えることをしていたのですが、テレビから飛び込んできたのは衝撃的なニュースでした。正直何か考えがまとまるような状態ではなく、少し混乱しているのが自分でも分かります。

 

この件に関して何か書く事は無いです。というよりも書けないと言った方が良いかもしれません。衝撃的なニュースなので情報は見聞きしつつも、のまれないように落ち着いて過ごしたいと思います。

 

ただブログ自体はほぼ毎日投稿しているのが習慣となっているので、今回もいつもと変わらずにお茶のことなどについて投稿していきたいと思います。

 

少し遅い裾刈り開始

普通の年であれば、浅刈り作業を行う前に実施する裾刈り作業。

お茶の木と木の間に伸びた枝葉を刈り落とし、作業を行いやすくすることが主な目的となります。

しかし、今年に関しては普段よりも裾部の芽は伸びてきていませんでした。浅刈りを行う際に支障をきたす事もないため、そのまま伸ばしていた所です。

 

とは言え、時間の経過とともにある程度は育ってくるもの。

さらに今週は雨や曇りの日が続き病気が発生しやすい条件が整っています。裾部分は日当たりや風通しが悪いため、より病気が発生しやすい場所にもなるのです。

 

ずっとこのまま伸ばし続ける訳にもいきませんし、今後病気が発生する可能性も高いため、昨日から裾刈り作業を始めた所になります!

今回の裾刈りは特に急ぎではありません。

また次の重要な作業は三番茶芽が萌芽し始めた頃から始まるので、作業予定的にも余裕があります。

 

蒸し暑く雨が降りやすい状況でもあるため、来週にかけてゆっくりと進めて行きたいと思います。

幼木園の今後と病気対策について

昨日そして今日と、お昼過ぎから雨が降るような天気となりました。午前中は日が射す時間もあるのですが午後になると一変します。

湿度が高くじめっとした暑さなので、正直晴れて猛暑日となるくらいの方が楽かもしれません。雨で湿っているとカッパをはいて畑へ入る必要もあるので、より体温が上がりやすくなってしまいますね(^^;)

地表と上空の気温差が大きくなると雷雨になりやすいと見聞きするため、雷雨などの予報が出ている日は晴れた方が雨が降りやすくなったりするのかな…と思うこの頃です。

 

まだしばらくはこのような天気が続きそうですし、週間天気予報を見ても晴れマーク単独の日はありません。早い梅雨明けで少雨の影響を心配していましたが、今度は逆に日照不足を心配しなければならないかもしれませんね。

 

幼木園の今後

現在の幼木園がこちら。

一番茶を終えた後は刈り落とし作業などを行ずそのまま育てています。

また二番茶はもともと収穫しない予定でしたが、病気などが出やすい時期であるため二番茶後に刈り落としをする予定でした…。

 

しかし、病気の発生は一部で見られるものの生育に影響が出るような程度ではありません。芽の伸びも良いため、このままの状態で育てて行く予定に切り替わりつつあります(^^)/

 

とは言え、これはあくまでも今のところは…の考えになります。

今後の生育や病気などの発生状況によっては刈り落としを行い、一旦芽をリセットさせる必要が出てくる可能性も高いですね。

 

雨が続き高湿度な状態が続いた場合は『もち病』高湿度で葉が濡れている時間が長く、ある程度暑いと『炭疽病』が発生やすくなります。この二つの病気はどちらも新しい葉っぱに発生するタイプなので、黄緑色の葉を刈り落とすことが病気対策(感染を防止する、発病した葉っぱが伝染源となるのを防ぐ)となるのです。

こちらはチャの木で最も対策が必要だとされている『炭疽病』になります。葉の一部が赤茶色に変色するのが特徴です。

このような症状が確認できるまでには3週間程度の時間が必要であり、潜伏期間が長い特徴もあるため、健全そうに見えて後々病気が出てくる事もあるのです(-_-;)

 

多少の発生であれば生育に影響が出ないため問題ありません。

しかし、写真の面積で10~20枚以上発生していると生育への影響を心配する段階になってしまうのです。

 

今の幼木園は全く問題ない状態ですが、この頃の雨により7月下旬頃に病気が出てくる可能性もあります。そうなると刈り落としをする必要が出てきます。

8月になると今度は芽が伸びて成熟するまでに必要な時間を確保できない可能性があるため、こまめな観察を行い適切な判断を下したいと思います。

緑色が鮮やかになってきた更新園

こんばんは。

今日は午前中を中心に良い天気となりましたが、午後からは雷雨となりました。湿度が高い状態で晴れ気温が上がった事により、雷雨が発生しやすい状況になったのだと思います。

 

今後しばらくの間はこのような天気が続きそうなので、天気の急変には気を付けながら過ごしたいですね。

 

その一方でお茶の木の生育の観点からは、しっかりと雨が降ってくれるのは有難いです。

三番茶芽が生育するこの時期に少雨となってしまうと、芽の生育が悪くなるなどの影響が出てしまいます。ある程度育った状態であればそこまで問題ないのですが、芽が萌芽する前後に乾燥してしまうと極端に伸びなくなってしまいますね。

 

具体的な時期で言えば、7月20日頃までの間に少雨になってしまうと、生育に大きな影響が出てしまうかもしれません。

 

先週の梅雨明け以降、同じような天気が続いていたら少雨の影響が出てしまうと思いました。しかし、昨日や今日を中心に雨が降ったので過度な心配はせずにすみそうです。

 

更新園の現在

5月中旬に深刈り作業を行った茶畑。二番茶シーズン頃から芽が再生し始め、現在ではこのような状態になっています。

まだ芽が薄い部分もありますが、全体的に緑色が鮮やかになってきました\(^o^)/

 

昨年や一昨年はこの状態で病気を発生させてしまい、ほぼ全ての芽をダメにしてしまう経験をしたので今年こそは良い状態で管理したいですね。今のところは順調なので、この状態を維持することが出来れば申し分なしです。

この芽がもう少し大きくなり、さらに葉が充実し始めたらナラシ作業を行います。このままの状態では芽が上へ伸びすぎてしまい枝数が減ってしまうため、それを防ぐためのナラシ作業になりますね!

 

ナラシ作業を行う事でいったん上へ伸びる生長はストップしますが、残された葉が充実し再び芽が伸び始めます。その際、芽数が少し増えるため、より充実した枝葉を確保することが出来るのです。

 

浅刈りをした畑もそうですが、更新園に関しても今後2カ月程度が勝負の期間となるため、丁寧な管理を心掛けたいと思います。

雨の一日 恵みの雨に

こんばんは。

今日は朝から雨が降ったり止んだりの状態となっています。明日にかけてまだまだ雨が降る予報が出ているため、決して油断は出来ませんね。

 

しかし、本来であればこの時期は雨が多く降るのが普通です。梅雨時期真っ只中、そして梅雨の後半ともなれば大雨になることもあるので、大雨になる事自体はそれほど珍しくは無いと思います。

逆に雨が降る時期に雨が降らないと水不足になる可能性が高まるため、恵みの雨となってくれたと思います。が、極端な大雨になると災害が発生する確率が高まるため、ほどほどであってほしいという思いもあります。

お茶の木もそうですが夏場は植物の呼吸が盛んになり、多くの水を欲するようになります。さらに気温が高い事から土からの蒸発分も多くなるため、出来れば10日に1回程度は土が十分に湿るほどの雨が降って欲しいものです!

 

多少雨が降らない日が続いても枯れる事は無いように管理はしているのですが、影響は何かしら受けてしまいますね。

2年ほど前も8月に20日ほど雨が降らない期間が続いていたのですが、やはり花芽が多くなるなどの少雨による影響がありました。

 

水やりを行えば少雨による影響は回避できます。ただし、少量の水では意味がありません。土の表面を少し濡らす程度であれば逆効果になることもあるのです。

 

もし行うとすれば10a当たりt単位の水やりを行う必要があるため、当地区で水やりを行うのは困難ですね。

散水設備が無いのもありますが、仮に設備があったとしてもそれほど大量の水は用意できません。そのため、少雨にも耐えられるような腐植豊かな土をつくることで少雨に対応するようにしています。

 

今回の雨は災害を引き起こすものとならないか…という心配もありますが、植物の夏の生育を支えてくれるものとなりそうなので「恵みの雨」とも思います。

 

ただ、場所によっては影響が出ているため喜べませんね。

台風シーズンは秋まで続きますし、全国的に大きな被害が発生しない事を願うのみです。

この時期らしい天気に戻りました

こんばんは。

先週一週間は猛暑日となった日も多く、さらに晴れ続きでした。梅雨明け(速報値)の発表もあり、いよいよ本格的な夏へと突入するかと思いましたが・・・

昨日そして今日は曇時々雨な空模様。明日以降もしばらく雨が続きそうですし、台風の影響で大雨になるのも少し心配です。

 

二番茶終了直後に行う重要な作業は全て終わったので、雨が続いても問題ない状態にしてあるのですが、純粋に今後どのような天気になるのか気になりますね!

また台風による大雨も大きな影響なく終わって欲しいものです。

空模様的には梅雨時期に戻りましたが、セミを中心とした虫たちの様子的には夏本番へと移りつつある状態ですね。

 

真夏になるとお茶の木の上で休んでいるセミも多くいます。近付くとブワッと飛んで来るためビックリしますし、体にたかるとちょっぴり痛かったりします(^^;)

 

今年も季節の変化を楽しみつつお茶の栽培に向き合って行きたいと思います!

品種による枝ぶりの違い 同じ畝の中に違う品種が…

久しぶりの雨。しばらくの間晴天で気温が高い日が続いていたので、今回の雨は非常に有り難く感じます。土を十分に湿らせるほどの雨量はありそうなので農業的な面でも有難く、気温も低く過ごしやすい事から生活面でも有難く思います。

 

とはいえ、今後はしばらくの間雨が続きそうな予報となっていますね。晴れて欲しいと思う日も出てくる事でしょう。が、空梅雨気味だったのでほどほどの雨量で降って欲しいものです。

 

枝ぶりの違い

昨日で終了した浅刈り作業。最終日となった昨日は谷底にある茶園で主に作業しましたが、こちらの畑は色々と面白い点があります。

 

今回はその1つをご紹介します!

下の写真ですが、何か変な点があるのが分かるでしょうか?

少し分かりにくいですが、真ん中を境にして枝ぶりが違っています。

 

それぞれを少しアップします。まず右半分はこのような状態。

そして左半分はこのような状態となっています。

右側は枝数が多くゴチャゴチャした様子。左側は右側と比べると少し枝が少なく、葉っぱにも隙間がありますね。

 

芽が伸びている時の方が違いがわかりやすいのですが、浅刈り作業後に撮影したため少し分かりにくいです。ですが微妙に違っている事は分かると思います。

※芽が伸びる季節になったらその写真も投稿したいと思います。

 

実はこれ、同じ畝の中で途中からお茶の木の品種が変わっているです(^^)/

右側はさやまかおりという品種。左側はやぶきたになります。

 

さやまかおりは「やぶきた」よりも枝数が多くなる特徴があります。同じ面積であっても伸びる芽の数が多くなるのです。また葉っぱも横へぴらっと開くのではなく、立ったような姿となりますね。

 

そのため、浅刈りをした後であっても右と左で枝ぶりに違いが出るのです。

同じお茶の木。他の作物よりも品種による違いが分かりにくい傾向にありますが、細部に違いがあるため面白いです。

 

ちなみにさやまかおりおくひかりは特徴的な見た目をしているため、お茶のことにあまり詳しくない方でも違う品種なのが分かるでしょう。それほど、見た目にも違いが表れているのです。

 

最後に

こちらの畑は長らく貸していた畑なので、同じ畝の中で品種が異なっている理由は分かりません。また特に支障があるようなものでもありませんので、問題は無いかなと思っています。

 

逆に品種の違いを観察しやすい状態となっているため面白いかな…と思っているほどです(^^♪

浅刈り終了しました

6月27日より始めた浅刈り作業。本日無事に全ての畑で作業を終える事が出来ました(^^)/

 

これで三番茶芽が育つ土台が完成。あとは三番茶芽が育ち始めるのを待つばかりです!そして今後は、萌芽した三番茶芽を充実した葉っぱになるまでしっかりと守ることが重要になります。

 

萌芽し始めるのは7月下旬近くになってからでしょうか。天候によってはもう少し早まる可能性もありますが、来年の一番茶の出来を大きく左右する最も重要な期間が始まる事になります。

 

楽しみな気持ちと緊張が半々ですね。

 

浅刈り終了

本日は浅刈り最終日。管理している茶園のほとんどは山の斜面にあるのですが、本日は谷底にある茶畑での作業が主となりました。

良い芽が育つ環境ではあるのですが、谷底という事で朝露がなかなか乾きません。高湿度な環境下で葉が濡れている時間も長いため、どうしても病気が発生しやすい場所となってしまいます。

 

二番茶は芽が小さかったため(当時は)収穫しませんでしたが、今日の時点で葉を見ると一部の場所で「もち病」が発生していました。

もち病はカビ由来の病気の1つであり、新しく伸びた芽の葉っぱや茎部分に発生します。高湿度の環境で発生しやすくなる病気なので山間部ほど発生しやすくなり、天候などの条件によっては大きなダメージを受ける事もあるのです。

ただ、平地ではそこまで深刻な影響を与える病気ではないとされています。

 

写真の状態では収穫出来ないため、仮に二番茶シーズンに収穫できる芽の大きさであったとしても見送っていた可能性が高いですね。

 

今回の浅刈りにより病気が発生した部分はほぼ全て刈り落とすことが出来ました。これで伝染源となる部分を減らすことになりますが、100%防げるわけでは無いので今後も注意したいと思います。

 

来週は雨続きか?

今週は梅雨明けし強い日射しの日が届いていましたが、来週からはくもりや雨の日が続きそうな予報となっています。まだまだ予報が変わる可能性もありますが、雨が続く前に浅刈り作業を終えられて良かったなと思います。

茶草場ではようやくホタルブクロが咲き始めました。梅雨空が似合う花なのですが、今年に関しては青空の下に咲いていますね(^^;)

 

2年前は7月中はずっと雨続きで8月は少雨に高温。昨年は梅雨明けからしばらくは普通でしたが、8月は中旬頃を中心に雨続き。

今年も難しい天気になる可能性も高いと思うので、どのような状況になってもある程度は対応できるような準備をしていきたいと思います。