日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

幼木園の今後と病気対策について

昨日そして今日と、お昼過ぎから雨が降るような天気となりました。午前中は日が射す時間もあるのですが午後になると一変します。

湿度が高くじめっとした暑さなので、正直晴れて猛暑日となるくらいの方が楽かもしれません。雨で湿っているとカッパをはいて畑へ入る必要もあるので、より体温が上がりやすくなってしまいますね(^^;)

地表と上空の気温差が大きくなると雷雨になりやすいと見聞きするため、雷雨などの予報が出ている日は晴れた方が雨が降りやすくなったりするのかな…と思うこの頃です。

 

まだしばらくはこのような天気が続きそうですし、週間天気予報を見ても晴れマーク単独の日はありません。早い梅雨明けで少雨の影響を心配していましたが、今度は逆に日照不足を心配しなければならないかもしれませんね。

 

幼木園の今後

現在の幼木園がこちら。

一番茶を終えた後は刈り落とし作業などを行ずそのまま育てています。

また二番茶はもともと収穫しない予定でしたが、病気などが出やすい時期であるため二番茶後に刈り落としをする予定でした…。

 

しかし、病気の発生は一部で見られるものの生育に影響が出るような程度ではありません。芽の伸びも良いため、このままの状態で育てて行く予定に切り替わりつつあります(^^)/

 

とは言え、これはあくまでも今のところは…の考えになります。

今後の生育や病気などの発生状況によっては刈り落としを行い、一旦芽をリセットさせる必要が出てくる可能性も高いですね。

 

雨が続き高湿度な状態が続いた場合は『もち病』高湿度で葉が濡れている時間が長く、ある程度暑いと『炭疽病』が発生やすくなります。この二つの病気はどちらも新しい葉っぱに発生するタイプなので、黄緑色の葉を刈り落とすことが病気対策(感染を防止する、発病した葉っぱが伝染源となるのを防ぐ)となるのです。

こちらはチャの木で最も対策が必要だとされている『炭疽病』になります。葉の一部が赤茶色に変色するのが特徴です。

このような症状が確認できるまでには3週間程度の時間が必要であり、潜伏期間が長い特徴もあるため、健全そうに見えて後々病気が出てくる事もあるのです(-_-;)

 

多少の発生であれば生育に影響が出ないため問題ありません。

しかし、写真の面積で10~20枚以上発生していると生育への影響を心配する段階になってしまうのです。

 

今の幼木園は全く問題ない状態ですが、この頃の雨により7月下旬頃に病気が出てくる可能性もあります。そうなると刈り落としをする必要が出てきます。

8月になると今度は芽が伸びて成熟するまでに必要な時間を確保できない可能性があるため、こまめな観察を行い適切な判断を下したいと思います。