日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

週末の雨に期待

11月11日。ついこの間11月が始まったばかりのようにも感じますがもう中旬になりましたね。11月上旬は木々の色付きが進み季節が進んでいる事を実感しましたが、気温の変化に関しては少し停滞気味。もっと寒くなってくれると紅葉が鮮やかになるのですが、11月上旬は同じような最低、最高気温となることが多かったです。

ただ日曜日の雨以降は気温が下がりそうな予報が出ています。霜が降りるような気温になれば一層紅葉がキレイになるので、来週からの季節の進みには期待したいですね。

 

雨が降って欲しい

9月の台風による大雨以降、雨が降ることがあってもそこまで雨量は多くなく乾燥気味なこの頃。先日サツマイモなどの収穫を行いましたが、土も乾いているのを実感しました。まあ多少の湿り気はありましたが、種まき直後の作物などにはかなり厳しい状態だと思います。

お茶の木にとっても雨は重要です。今後は盛んに生育が進む時期ではありませんが、乾燥と寒さが合わさると枝葉の一部が枯れるなどの被害が出る事があります。

またダニなどの小さな虫が発生しやすくなり、逆に天敵となる虫たちの活動は抑えられる事もあるようです。

 

もともと雨が少なくなる時期ではありますが、雨が少な過ぎればやはり影響が出てしまうのです。

取り合えず、日曜日は高確率で雨が降りそうな予報となっています。

どれだけの雨量となるかは分かりませんが、土を十分に湿らせるような雨が降ってくれることを期待したいと思います。

お茶の木の手直し

先日、野生動物によるお茶の木の踏みつけ被害に関することを投稿しました。

ochagurashi.com

このままの状態ではお茶の木がデコボコしたままとなり一番茶の収穫に影響してしまいます。また踏みつけられた時に葉にたくさん傷が付き病気になる可能性が高まっていますし、茶の木内部に押し込まれた様になった枝葉もあるため、なるべく早い段階で手直しを行う必要が出てきます。

ちなみにですが収穫する予定の芽が伸びている段階であれば、刈り落として処分する必要もあったりしますね。これは芽に匂いが付いているためです。お茶は香りを楽しむ作物でもあるため、この点には特に注意するようにしています。

 

この作業は今後一番茶の収穫を迎えるまで、被害を受けるたびに行うものになりますね。

手作業で

お茶の木の手直しは基本的に手作業になります。道具として刈り込み鋏や剪定鋏を使う事もありますが、これは仕上げで使用する物になりますね。

 

手直しではまず茶の木の内部に押し込まれた枝葉を助け、乱れた枝葉をなるべく自然な形になるように戻します。しかし、一度乱れてしまった枝葉は完全には元に戻りません。また中には完全に折れてしまった枝もあるため、ぽっかりと空間が空くこともあります。

こんな状態ですが、これでもなるべく元に戻した後になります。このように完全に元に戻すことは不可能であり、飛び出ている枝葉は刈り込み鋏で刈り落としていきます。

芽が膨らんで来ているのですがその部分を刈り落とすことになるため、刈り落としが少しだとしてもショックは大きいです。

 

ただし、この状態であればまだ被害としては深刻ではありません。

上が被害なしの状態、下が被害を受けた部分になります。

このようにひどい場合は穴が空き、スカスカな状態になってしまうのです。残っている葉っぱも今回できた傷やその傷をきっかけに病気になり、高確率で落ちてしまうため枝しか残りません。

そして元の状態に戻るには1年程度の時間がかかることになります。

 

やはり大切にお茶の木を育ててきているだけあって、被害を受けた時のショックは大きいです。ほんの数年前までは一切発生していなかったので余計にそう感じてしまいます。

 

そして辛いのが、まだ冬は始まったばかりであり今後も被害が出続ける事が簡単に想像できる事です。被害が減るよう対応はしているのですが、生息頭数の増加に追い付いていないため被害を0にするのは困難でしょう。

被害を受けるたびに手直しを行い、穴が徐々に増えていくのを見ながら冬を過ごしていく事になりそうです。

皆既月食と地域の夜景

昨夜は見事な皆既月食を見ることが出来ました(^^)/

山に囲まれている地域であるため、天体ショーがあったとしても山に囲まれて見れなかったり遅い時間で寝ている事が多いので、久しぶりにしっかりと見ることが出来ました。

スマホの画像だとハッキリしませんね。時々雲に隠れてしまう事もありましたが、ばっちりその姿を楽しむことが出来ました。

 

今回の皆既月食で、久しぶりに夜空を見上げた事に気が付きました。青空も星空も好きなのですが、ゆっくりと見上げる事をほとんどしなくなってしましたね。

空を見上げる時間ももう少し増やしていければ…という思いも湧いてきたひと時でした。

 

そして星空だけでなく地区の夜景も…。

と言っても何が写っているのかよく分からないですね(^^;)

もう少し家の灯が見えるかと思いましたが、僅かにある街灯の灯しか見えませんでした。肉眼では山の輪郭や空の様子は分かるのですが、やはり暗い事には変わりありません。車内であれば安心できるのですが、いざ車の外へ出るとイノシシなどの動物との遭遇が一段と怖くなります。

ちなみに日中に撮影したほぼ同じアングルの写真がこちら。

日中でも谷底にある民家は目立っていないですが、夜になると一層秘境感が増しますね。

 

久しぶりの天体ショー!

良いひと時を過ごすことが出来ました。

野生動物による茶の木の踏みつけ被害

今日は皆既月食

この記事を書いているのは18時半なので少しずつ欠け始めた頃かと思います。山に隠れていて見ることが出来ないので、投稿が完了したら茶畑まで出かけようと思います。

 

今回はそれほど遅い時間では無いので見やすい時間帯になりますし、天気も良いので天体観測をするのには良い機会になりそうです(^^♪

 

被害の手直しを

近年生息頭数が爆発的に増え、生息域が拡大しているニホンジカ。上河内地区でも近年一気に増えてきました。私が幼い頃(と言っても10年ほど前)までは一切見ることが無かったほどです。

しかし今では最も頻繁に見る動物となりましたね。

 

そして近年の生息頭数増加による影響で今まで発生しなかった被害も出始めています。

 

シカによるお茶の木への被害は主に2つ。1つはお茶の木を踏みつけて歩き、枝が折れたり茶の木の表面が乱れてしまうもの。この時に葉が傷付き、その傷や傷をきっかけとして病気になり、葉が落ちてしまう事も多いです。

もう1つは葉っぱの食害。こちらも今まで一切見ることが無かった被害です。

 

被害を受ける面積は、茶園全体の面積と比べると僅かなもの。しかしながら、お茶の木の生育に大きく影響しますし、芽の収穫や品質への影響も免れません。僅かな面積であったとしても精神的なダメージは大きいです。

こちらは赤いラインで踏みつけられる被害が発生しています。被害の規模としてはやや大きめであり、気付いた時はなかなかショックでしたね。

 

とは言え、落ち込んでもいられません。

出来るだけ枝葉の位置を戻しお茶の木の表面を整えなければ、来年の収穫時にも影響してしまいます。今後は被害を受けるたびに手直しをする…という日々が続くことになるでしょう。

立冬ですが南国のような光景を

今日は二十四節気の1つ「立冬」です。暦の上では冬が始まりますね。先週まではやや寒い日が続いていましたが、土日は少し気温が高めに。今日は風が穏やかだったので少し暖かく感じましたが、気温はこの時期らしいものになったかと思います。

 

ですが、山の木々の色付きはより進んだように感じます!色付きが早かった木では、すでに赤色が非常に鮮やかな状態になっていますしね。

そして今日は雨が降る確率がやや高めであり、午前中を中心に雲が広がる時間もありましたが降ることはありませんでした。土壌水分のことを考えると雨が降って欲しいのですが、降ることは無かったので葉の落葉を進めてしまう事にはなりません。今後の気温や天候にもよりますが、今年の紅葉は鮮やかに色付いてくれるのではないかと思っています。

 

バナナ

今日は二十四節気の1つ立冬。そして周りでは紅葉が進む状況ではありますが、少し南国らしい光景をお届けしたいと思います。その写真がこちら…。

そうバナナの写真になります。

大きさはそこそこ高い木と同じですが実は分類上は草になります。毎年冬になると枯れ春になると新しい葉を伸ばすためススキなどと同じ多年草になるのですが、大きさ的には木にしか思えないです。

 

またテレビなどで見るバナナの草丈よりも高く感じますね。品種などの違いがあるかもしれませんし、北海道など寒冷地では植物が大きくなる傾向もあることから、気候的な要因もあったりするのでしょうか。

南国の植物であるバナナがなぜあるのか…。はっきりとした理由は分かりませんが、植物の面白さを感じる事が出来ます。

 

ちなみに実の方はこの程度までは育ちます。

しかし、この状態で冬を迎えるため枯れて無くなってしまいますね。

もし仮に獲るとしても高い位置なので、実の付いた幹(茎)をチェーンソーで切るか高所作業車などが必要になるでしょう(^^;)

草と言えど鎌やハサミでは歯が立ちません。鉈あるいはチェーンソーが必要になるため、道具から見ても草ではなく木を相手にしているような感覚になります。

 

一見地味なようにも感じてしまう植物の世界ですが、見たり知ったりしていくとその面白さにどんどん惹かれて行きますね。

お茶関連企業の展示会巡り

こんばんは。

昨日そして今日は静岡県内にあるお茶関連の企業で展示会が開催されました。私も今日の午前中を主に利用して行ってきたところです。

 

今すぐには無理ですが、将来的に乗用型の機械を導入する必要があると思っているので、今回はその点を意識して訪問させていただきました。ホームページなどで基本的な情報は見れますしYouTubeなどに動画もありますが、やはり実際に見ると違いますね。導入するにあたってのイメージがよりはっきりとしました。

 

導入に関してはまだ色々と考えて良く必要がありますが、実際に見ることが出来て良かったですね(^^♪

お茶の木も来年に伸びる芽が少しハッキリとしてきました。

気温的に芽が萌芽することは無いと言えますが、かと言って休眠する気温でもありません。僅かではありますが芽が膨らみ、もっと寒くなると完全に生育がストップ。休眠に入るのです。

そばの収穫を実施

連日の晴れ続き。今日も昨日ほどではありませんでしたが気温が上昇。ただし風も強くそこまで暑さは感じませんでした。

しっかりと晴れてくれるのは有難いですが、雨が少なく乾燥傾向にあるように思うので、体調管理と空気の乾燥による影響には気を付けて過ごしたいですね。ただ、今日はそんな良い天気と乾燥を活かしてそばの収穫を行いました。

 

そばの収穫

まだ日中の最高気温が30℃を超える頃に種を蒔いたそば。実の多くが黒く熟してきたので収穫を行う事にしました(^^♪

そばは種まきから収穫するまでの期間がとても短い作物です。さらに病害虫などにも強く、やせ地でも育つという特徴があるとても優秀な一面があります。お米や麦と比べると収穫量が少ないですが、栽培期間の短さや土地を選ばない特徴はいざという時に助けてくれる特徴になるでしょう。

 

ちなみに上河内地区にも昔は水田がありました(大雨により流出し今では残っていません)しかし水田を作れるような時は非常に限られていましたし、土も石っぽさがあり水を貯められるようなものでは無いため、「そば」や「麦」あとはその他雑穀類に助けられていたことは想像できます。

ちなみに茶の木を改植した時は畝間部分を有効に使うために「そば」や「さといも」を育てる事もありました。

 

そばの収穫は全て手作業で…。根元付近を持ち土から引き抜きます。ある程度の本数となったら束ねて根っこ部分を切り落としますね。

そして雨の当たらない風通しの良い軒先などに吊るしてしばらく乾燥させます。乾燥は1週間から10日程度を予定。今年は良く晴れてくれていますし空気も乾燥しているため、乾燥させ過ぎには注意したいと思います。

そばを打って食べるには少し足りない量なので、今年の収穫は来年用の種として保存。来年は今年以上に収穫出来るように栽培を行い、年越しそばなどにして食べたいですね。