日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

緑色の茶畑 やや黄色い茶畑

2月も最後の週末に。

ついこの間、節分を迎えたと思っていましたが、早くも2月から3月へと季節が進む時期になりました。2月上旬はまだまだ寒かったですが、最近は日中の最高気温が安定して10℃を越すようになり、15℃近くまで上がる日も度々出始めました。

最低気温も氷点下を下回る日が少なくなり、確実に暖かくなってきている事を感じるこの頃です。日照時間もずいぶん長くなり、真冬よりも少し活動できる時間が長くなっているのが有難いですね。

 

やや黄色い

度々お茶の品種による葉っぱの色の違いなどを投稿してきましたが、今回もそれに関する投稿になります。

下の写真の畑は道路に面する場所にあり、車で通るたびに何となく色の違いがあることは感じていました。

上の畑は「やぶきた」下の畑は「おくひかり」と言う品種になります。


今まで何となく「色が違うなぁ」程度で見ていましたが、改めて見ると結構な違いがありますね。写真は分かれていますが、実際の畑は作業用の道を挟んで隣接しています。そのため、生で見るとより色合いが違って見えますね。

もともと「おくひかり」は葉っぱに光沢があるなど分かりやすい特徴があります。そして冬の葉っぱの色合いもやや黄色味を帯びるようです。

 

地味な違いではありますが、育てていて結構面白く感じる点でもあります。

 

ちなみに「おくひかり」という品種は個人的なお気に入りになります。甘い系の香りよりかは爽快感のある香りの方が好きなのですが、おくひかりはまさに爽快な香りのする品種ですね(スパイシーな香りと表現されることもあります)

いずれは栽培面積を増やしていきたいと思っています。

山菜としての恵み蜜源としての役割を狙ってコシアブラを植え付け

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は朝から曇り空。そして予報通り雨が降りました。日中は雨がパラつく程度でしたが、夕方頃になると地面がしっかりと濡れるほどの雨量にはなりましたね。

 

そんな今日は雨が降るであろう状況を活かして「コシアブラ」の植え付けなどを行いました。

 

山菜と蜜源

コシアブラは木の一種です。

春に出てきた芽は、タラの芽のように山菜として食べる事が可能な植物になります。そして花が咲くのは8月から9月頃。夏から初秋までの蜜源植物としての能力も高いですね。

 

夏以降は越冬するためにしっかりと蜜を蓄えて欲しい時期でもあるため、第一に蜜源として第二に山菜として頂くことを目的に、コシアブラの植え付けを行ってみる事にしました。

雑木林へ行けばある植物になりますが、今回は明確な意図をもっての植え付けとなります。植え付けた場所は茶畑近くの雑木林。一昨年に一部コナラなどの木を伐採し、今後は雑木とススキ(茶草)を得る場所として考えている所です。

植え付け本数は4本(うち1本は家の近くで管理)で、半分は根付いてくれると有難いですね。

 

意図して植え付け育てて行くのは今回が初めての事になるため、丁寧な観察を心掛け見守っていきたいと思います。

取り合えず今日は植え付けまでしか行いませんでしたが、数日以内に伐採したコナラの枝先などを利用してシカの食害対策もしていきたいですね。

 

※以下2月26日加筆

 

枝を利用したシカよけ

木の苗木を植え付けた後は、根付くまでがまずは第一段階。

苗木の状態、特に根っこがどうなっているかで根付くかどうかが大きく変わります。また植え付け時にしっかりと土と根を密着させること、根付くまでは乾燥させ過ぎない事も大切になるでしょう。

 

そして近年もう1つ厄介になってきた点があります。

それはニホンジカカモシカによる食害です。両者はここ数年で生息域が拡大し、生息頭数も大幅に増えています。一切いなかったわけではありませんが、生息頭数が増えている事による影響が大きくなっていますね。

上の写真は昨年の秋に父が植えた山椒になります。

しかし、樹皮を食われてしまっていますね。樹皮を食われてしまったので、食われた部分より上のところは次第に枯れてしまうでしょう。

被害を免れた所から新たな芽が出てきたとしても、その新芽を食われてしまう可能性もありますね。

 

そのため新たな苗木を植えた場合、新芽を食われてしまい生育が著しく悪くなることがあるのです。2年ほど前にかんきつの苗を植えた時も葉を食われてしまい1年経過しても一切生長せず、逆に植え付け時より葉が少なくなってしまう状態となりました。

 

これは、一部のシカが忌避する植物を除いてほとんどの植物に当てはまります。一部の方の「ドングリなどが生る木を植えて動物が生息しやすい環境にしよう」という意見を見聞きする事もありますが、シカ対策をしないと植物を増やす事さえ難しくなってきているのです。

 

今回のコシアブラも芽が出てきたら食われてしまう可能性が高いと思います。

そこで、以前伐採した雑木の枝を利用して簡単なシカよけを作成したところです。枝の一部を地面に挿し顔が入りにくい状態にすることで、食害を防ごうという狙いになります。

ネットの方が効果が高いと思いますが、撤去などの管理が必要になりますし購入する必要があるので少々面倒。

対して枝であれば資材費はかかりませんし、次第に朽ちていくため撤去したり処分する手間も無いので、伐採した木などがある時はこの方法でシカよけを作るようにしています。

 

今回のコシアブラ栽培。第一関門は根付くかどうか、第二関門はシカ食害の被害を免れるかどうかにかかっています!

息抜きがてら道路掃除

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は朝からお昼頃までは雲が目立つ空模様。時雨て車のフロントガラスが微妙に濡れる程度にまでなりました。夕方になると青空が広がるようになりましたが、今日は何とも言えない天気になりましたね。

 

今日そして明日は降水確率が少し高く雨が降る予報も出ていました(今日に関しては予報に大きなバラつきがありましたが)地面が濡れるような雨ではありませんでしたが、予報通りになりましたね。

明日は今日以上に降水確率が高くなっているので、雨が降るつもりで動いていきたいと思います。

 

道路掃除

最近は確定申告関係で主に事務作業を進めています。ですが一日中座って作業をするのはなかなか堪えるので、一切外に出ない訳ではありません。

少しは体を動かした仕事もしたいところだったので、今日は午前中の2時間ほど道路掃除を行いました。

年末までに数回行いましたがその後も葉っぱが僅かに落ち、道路の隅には落ち葉が積もっている状態です。多少の走りにくさがあるので、やはり掃除はしといた方が良いですね。

 

この時期になればまず葉っぱが落ちてくる事はありません。春の強風で枯れ枝が落ちてくる事はありますが、秋や初冬に比べるとそこまで気になりません。ある程度キレイにしてしまえば、キレイな状態を少しは保てると思います。

 

前回の道路掃除では、雪かきで使用するプッシャーと言う道具を初めて利用しました。今回はプッシャーで大まかに葉っぱを片付け、残った物をブロワーで吹き飛ばすやり方で掃除を実施。一部区間しか掃除できませんでしたが、少しは走りやすくなったと思いたいですね。

 

なお、風が強い日だと細かくなった葉っぱが舞いやすくなるため、ブロワーでの掃除がとてもやりにくくなります。今日もだんだんと風が強くなり作業し辛くなりましたね。

日が昇る前後くらいであれば風も弱くやりやすいと思うのですが、その時間帯に行うのはなかなか難しかったりします(^^;)

 

ただ、今後も余裕があればこのような作業を続けて行きたいですね。

キンリョウヘンの開花調整

こんばんは。

今日は一日お休みにして友人と共に浜名湖の北の方へ少しお出かけをしてきました。昼食は名物のウナギ。実は私はお店でウナギを頂くのは初めてだったりします。

値段はそれなりにしましたが、美味しかったですし何よりも良い経験が出来たと思いますね。

 

春の肥料まき2回目で使用する肥料も先日届けてもらったところではありますが、作業を開始するのは来週になってからか、3月になってからを予定しています。

今週は確定申告を主とした事務作業や自分・家庭に関するやりたいことを進める予定です。

 

キンリョウヘンの開花時期をずらす

日本ミツバチを呼び寄せる効果もあるとされるキンリョウヘン。蘭の一種であり、小型かつ丈夫で育てやすい特徴があります。

花が咲いた時に放出される成分がミツバチの集合フェロモンと似ているという事で、ミツバチを呼び寄せる効果があるとされていますね。そのため、巣箱の近くに開花したキンリョウヘンを置いておくとミツバチがやって来てくれる可能性を高める事になるかと思います。

※絶対に呼び寄せる効果があるわけではありません。

キンリョウヘンを普通に育てていれば、大体暖かくなりミツバチが分蜂する頃に花が咲きます。ただキンリョウヘンがいくつかあれば、開花時期をずらしてより長い期間花が咲いた状態にしておくことも可能です。

 

やり方はそこまで難しくありません。

年末くらいまでは霜の当たらない場所でいったんしっかりと寒さに当てます。寒さに当てる事で花芽が動くようになるため、ずっと暖かいままではダメです。

 

そして寒さに当てたキンリョウヘンの一部を暖かい部屋に移したり、一部はそのまま寒い所に置くなどすると、暖かい場所に移した株の方が早く花芽を伸ばし始める事になります。

このようにすることで複数ある株の開花時期がずれ、どれかしらの株に花が咲いている事になるのです。

 

なお、私は今回2月になってから部屋の中へ入れました。寒い場所に置いてある株と比較すると少しは生育が早まっているように見えますが、そこまで大きな違いにはなっていないでしょう。

早すぎる時期に花を咲かせてしまっても…という事で、立春を過ぎてからやろうと思っていましたが、当地区の場合は1月中に暖かい場所へ移動させても良いかなと思いました。

 

ペットボトルを利用

部屋にキンリョウヘンの株を置いてあるのですが、そのまま部屋に入れる訳には行きませんね。最低限鉢受が必要になりますが、私は一般的な鉢受の代わりにペットボトルを利用しています。

1.5Lほどの炭酸飲料(円柱に近い物)のペットボトルの上部を切り取り鉢を入れるとちょうどいい感じになります。

ペットボトルなので水漏れはせず、水やりなども安心して行えます。汚れや水やり時に出てきた水の処理も簡単なのが個人的なお気に入りポイントです。

 

昨年はミツバチがやって来る事はありませんでしたが、今年はやって来てくれるように期待を込めて待ちたいですね!

フキノトウなど春の恵みが続々と

こんばんは。

今日以降、再び真冬のような寒さが戻ってくるという予報が出ていますね。実際に今日は久しぶりに氷点下まで気温が下がりました。日中も辛うじて10℃を超えましたが、昨日までの暖かさと比べると結構寒く感じますね。

空気が乾燥していて風も強かった事も体感温度を下げる要因となったでしょう。

 

確かに寒さは感じましたし気温の数字も真冬に近いものとなりましたが、大寒の頃の寒さと比べると暖かいような気もします。今日は市街へ出掛けたのですが、車の中にいる分には(エンジンは停止、暖房も無し)暖かさを感じたほどです。

真冬であれば車内でも結構寒いですしね。

 

太陽の高度が徐々に高くなってきているため、日差しをより受けやすくなっている事で暖かさを感じるのかなと思います。

主要道路沿いの所々に植えられている「河津桜」の開花も進んでいますし、あと1カ月もすれば桜の開花が始まる時期です。上手く言語化できないのですが、同じ寒さであっても冬の寒さとは何となく違った印象を受けますね。

 

フキノトウが続々と

寒いとはいえ、少しずつ上がって来てる気温や伸びている日照時間を察知してか、一部の植物はすでに生育を開始しています。春を感じるものはいくつもありますが、今回は味覚に絡めて…。

春の山菜の1つであるフキノトウが続々と顔を出し始めています。いくつかある春の山菜の中で、初期の方に顔を出してくれる存在になりますね!

なお個人的な話になりますが、少し前までは苦くてそこまで食べたいと思えなかったのですが、ここ数年で少し味覚が変わったのか美味しく感じるようになってきたところです(^^♪

 

ただ、そんな春の恵みも山菜を無断に採っていく人に荒らされてしまう事も0ではありません。草地はほったらかしにしているわけでは無く、毎年草刈りをするなどして維持している場所になりますし、茶草など農業で利用するものを生産する場でもあります。

決して採るなとは言いません。ですが、せめて声をかけて欲しいものです。

 

ヨモギが減少

フキノトウに続き、ヨモギも最近芽を出し始めました。

この辺りでは4月に桃の節句を行うのですが、その時に作るお餅にヨモギを入れたりもします。その頃になるとそこそこ摘むことが出来るようになりますね。

ただヨモギも順風満帆ではありません。

ニホンジカが頻繁に出るようになってから、ヨモギが大幅に減少してしまったのです。食われたり踏み荒らされることで芽が伸びなかったりするのでしょう。

 

先ほど餅に入れると言いましたが、それほどの量を集めるのも困難になりつつあるのです。

 

という事で、今後の目標の一つとしてヨモギの増加・維持を目指したいと思います。まず今年はヨモギが完全に無くなってしまわないように、根っこごと採取して食害を受けない場所で育てたり株を増やすなどの取り組みをしたいですね。

春本番を待つ新芽

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は、朝から良く晴れた空が広がりました。昨日に続いて今日も風が強く、時々窓がガタガタ揺れるほどの強風となることもありましたね。

風が強い事もあり体感的に少し寒さを感じる事もありましたが、風させ防げればそこまで寒さは感じませんでした。また動けば汗ばんでくるため、どの程度体を動かすかにもよると思いますが心地よささえ感じるかもしれません。

 

とはいえ、雨の後で風が強くなるという事は花粉の飛散が多くなりやすい…という事になります。幸いなことにまだ私は症状が出ていませんが、時期的にも環境的にも花粉の飛散が多くなる時期なので少しの不安感がありますね。

 

若干大きくなった?

お茶の木が休眠から目覚め活動を始めるカギとなるのは気温および地温。日照時間的にはすでに目覚めてもおかしくない状態となっているので、あとは気温が上がれば徐々に活動が始まるでしょう。

時期的に2月の下旬から3月の上旬頃になると活動を始めるとされているので、地下部ではすでに養水分の吸収が始まっているかもしれません。

お茶の芽も若干大きくなったような気も…。多分気のせいだと思いますが(^^;)

分かりやすい芽の変化が出てくるのはこの辺りでは3月の中旬頃になるでしょうか。さらに早生品種であれば3月の下旬には萌芽が始まるので、気温を中心とした天候によってはそろそろ膨らみ始めになってもおかしくはないと思います。

 

芽の萌芽が始まるまで1か月少々。さらに収穫まで1か月。

収穫まであと2か月少々という所まで来ています。ですが、この期間が体感的にけっこう長く感じてしまいますね。

霜(遅霜)と言うたった一晩で全滅する可能性のある厄介な気象現象もある時期になるため心はなかなか休まりません。

強い風を伴った雨 赤焼病に注意する季節に

こんばんは。

今日は午前中を中心に強い風を伴った雨となりました。このような天気は「赤焼病」の感染を広がる可能性があるため注意が必要です。

ochagurashi.com

詳しくは以前の記事を見て頂きたいと思いますが、雨で濡れる事により病原菌が広がり風などで葉に傷が付くことでそこから侵入します。

発生しやすい時期は秋と春。秋は台風シーズンですし春も嵐がやって来ることがありますね。もともと赤焼病が発生しやすい時期ですし、さらにそのような天気になると感染が広まっている可能性があるので注意が必要なのです。

先日の時点でも赤焼病を疑う葉の変色が見られました。

時期的に2月の中旬頃になると赤焼病が発生する事があります。3月下旬前後がピークとなるのですが、発生が少ない状態で済むのか広まってしまうのかはその年の天候などによっても違うので何とも言えません。

 

また赤焼病は潜伏期間が約3週間程度あり、初期の症状が出始めてから分かりやすい症状に変化するのにも時間がかかります。そのため今は大丈夫だと思っていても、1か月後になると病気が蔓延していた…という事もあるのです。

蔓延してしまった状態になってからでは、どのような対処をしても挽回は出来ないのでこの点も厄介な点になりますね。

 

昨年秋以降シカなどによる踏み付け被害が多発している事もあり、葉にはたくさん傷が付いている事が予想されます。そのような場所が起点となり病気が広がる可能性もあるため、先週の時点で念のための防除は済ませてしまいました。

 

今日の雨の様子を見ると作業をして良かったかなと思いますが結果が明らかになるのは約1か月後なので、お茶の木の様子をしっかりと確認しながら過ごしていきたいと思います。