日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

有機栽培と無農薬栽培

有機栽培と無農薬栽培について

講義でとても印象に残ったことがあるので

聞いたことと自分で調べたことを自分なりに

解釈して投稿しようと思いました。

 

有機栽培・無農薬栽培とは

有機栽培と無農薬栽培。

イメージ的にはどちらも健康に良さそうな

クリーンな印象を持つ人も多いと思います。

 

私も有機栽培などの栽培法にはとても興味があります。

 

安全なものが求められている現在で注目が集まるのは

当然のことかもしれませんね。

 

さて有機栽培と無農薬栽培と

似ている両者ですがそこには大きな違いがあります。

 

有機栽培=農薬を使っていない

と私は今まで思っていましたが実は違います。

 

有機栽培でも使える農薬はあるのです!

 

簡単にこの二つの栽培法を説明すると

有機栽培は天然農薬や有機質肥料を使う方法であり

無農薬は全く農薬を使わない方法です。

 

有機栽培でも使える農薬

有機栽培でも農薬は利用することが出来ますが

利用できるのは化学的に合成していない農薬だけです。

天然農薬や有機農薬と言われるようです。

 

代表的なものは「木酢液」などでしょうか。

これ以外にも数十種類の農薬が使えることになっています。

 

有機農産物と表示して売るためには有機JAS認定を

取得しなければなりません。

 

化学農薬、化学肥料を利用せず3年以上経過した土地で

栽培された農産物で基準を達することで認定されます。

 

そのため有機栽培では農薬の利用は少ないでしょうが

全く利用できないわけではないのです。

 

農薬=毒なのか

一番印象に残ったのが「毒」の話でした。

 

有機栽培や無農薬栽培が注目を集めるのは

農薬=毒というイメージがあるのも理由の一つになるでしょう。

 

しかし私はこの問題に簡単に答えを出すことが出来ません。

まだまだ知識として足りない部分もありますし

18歳なので経験値もまだまだです。

 

これから多くの事を経験・勉強していくことで

見えてくるものがあると思っています。

 

 

生産現場で使われる農薬は

ほとんどが水で薄めて使うものです。

粉タイプの物や原液の物などがあります。

 

当然薄める前の物を飲んだりしてしまっては

人体に影響が出るのは絶対です。

この状態では「毒」と言えるでしょう。

 

しかし何でも摂取しすぎれば

体に影響する「毒」になってしまいます。

 

例えば「塩」

味付けの決め手になったりしますし

全く摂取しない日はないでしょう。

 

そのため塩に「毒」というイメージは

持たないと思います。

 

しかしその塩でさえも

一度に大量に摂取すれば影響が出ます。

場合によっては命に影響を及ぼします。

 

高塩分の食事を続ければ高血圧を

招く可能性もあるでしょう。

 

市販している風邪薬などでも

使い方を守らなければ悪影響となります。

 

どんな物でも量によって

安全な物になったり「毒」といった

危険なものになるのだと思います。

 

農薬は作物にとっての「薬」のようなもの。

薬である以上

 

そのため農薬は使い方がきちんと決められています。  

使うことのできる農産物・濃度・量・回数・収穫までの期間…。

それらをしっかりと守り栽培された物であれば

あくまでも数値的な安全性は確保出来ています。

 

と言っても気になる人は多くいるでしょう。

「安全」であっても「安心」できるかは

また違った問題になってくると思うので。

 

有機=安全とは限らない

これも印象に残ったことの一つです。

 

有機栽培では利用できる農薬もあります。

それは制度できちんと決められていますが

有機農薬と言っても毒性が強い物もあるそうです。

 

なので簡単に有機=安全だとは

言い切れないそうです。

 

確かに利用する農薬の毒性は重要です。

しかし昔の農薬と今の農薬では

毒性が大きく変わっています。

 

安全な農産物を生産・供給するために

毒性の弱い農薬が多くなったそうです。

 

また農薬の使い方でも安全性は大きく変わるでしょう。

 

どんなに毒性の弱い農薬であっても

高濃度で大量に散布などすれば

安全とは程遠い物になってしまいます。

 

有機栽培であっても農薬の利用法を守り

作物を生産することで安全が確立されるのだと思います。

 

そのため私は

慣行法であっても、有機栽培であっても

どのように栽培されたのかを知りたいと思います。

 

農薬との付き合い方

有機栽培はとても面白い栽培方法だと思います。

しかし一方で農薬などを一切使わない農業では

世界すべての人類の食糧確保は出来なくなってしまいます。

 

しかし私にとっても農薬は

使わなくていいなら使いたくないものです。

 

むやみに使うのではなく適度に利用する。

上手な付き合いをしていきたいと思っています。

 

また、農薬の利用は農家にとって

あまり表立って情報発信したくないものでしょう。

 

しかし私は隠し事はしたくありません。

農薬散布などに限らずありのままの

農作業の様子を発信していきたいと、考えています。

 

まだ学生のため

全ての農作業の様子を発信するのは難しいですが

なるべくたくさん投稿していきます。