日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

川と茶産地には関係があります

日に日に冷え込むようになっていますね。

特にここ数日間で一気に冷えたような

そんな印象を強く受けます(>_<)

 

天気が良い分、地上の熱は

上空そして宇宙へと逃げてしまい

地表ではグンと冷え込む

放射冷却」が起きているのでしょうか。

 

日中はお日さまの光があるので

屋内にいればポカポカと気持ちが良いですが

日が暮れるとガクンと寒くなり

タツや温風ヒーターなどの

暖房に頼りっきりです。

 

しかし、今年は石油が高い!!

温風ヒーターの燃料、そしてお風呂のお湯を

沸かす燃料としても灯油を使っているため

積極的に節約をせねば、と思います…。

 

寒いと外へ出るのが億劫ですが

ここ最近は空気も澄んでいるため

月がとてもきれいに見えます!

私にとっては寒さ厳しい期間に楽しめる

「キレイな星空」は冬の楽しみの1つです。

 

霧の発生

昼と夜の寒暖差が大きくなると

『霧』が発生しやすくなります。

特に季節が移り変わる時期

秋から冬にかけてや春から初夏にかけては

霧がよく発生しているような印象があります。

 

今週に関しては特に20日前後の

週の前半では霧がよく発生しました。

山の谷間の部分に家々がならぶ上河内地区を

山の斜面にある茶畑から撮影してみました。

 

谷間の部分がほのかに白くなって

霧がかかっているのですが

今日は濃い霧とはなりませんでしたが

濃い霧が発生するときは

茶畑自体も白い霧に覆われます。

 

辺りが真っ白になり

見通しが効かない時も多いですし、

極々たまには谷間の部分にのみ濃い霧が発生し

まるで雲海のようになる時もあります。

 

土地柄的に霧がよく発生するのですが

これは山に囲まれていること、

そして昼と夜の気温差が大きいこと、

身成(みなり)川という川が流れていること…

霧の発生しやすい条件が整っているため

霧に覆われる日が多いのだと思います。

 

そしてこの『霧』は

品質の高いお茶の芽が収穫できる

条件の1つとなっています。

 

味良し!香り良し!

霧が発生することで茶園、そしてお茶には

特に芽や葉っぱに関しての影響があります。

 

霧が発生すると空が覆われます。

すると、もちろんお日さまの光が届かなくなる

あるいは弱まる、ということが起きます。

 

山に囲まれているため

その時点ですでに平地と比べると

1日の日照時間は短いのですが

霧が発生すると晴れるまでの間

さらに日が当たらなくなったり弱まります。

 

するとお茶の芽では

苦み成分が多くなるのが抑えられ

うま味成分がたっぷりの芽となります。

そのため

品質の良いお茶が収穫できるのです。

 

味だけでなく香りの成分も保たれるのか

香りもしっかりとするものになります。

 

この点が霧が発生する最大のメリットで

古くから続いている茶産地では

霧が発生しやすい環境となっている地域が多い

という共通点があります。

 

景観的に幻想的な景色が楽しめるのも良いです(^^♪

 

湿度が高いので…

お茶の品質には利点となりますが

霧が発生するということは

『湿度』が高いということであり

お茶の樹の病気が発生しやすい環境なのです。

 

お茶を含めた植物の病気のほとんどは

カビ菌によって発生してしまいます。

特にお茶の病気の菌はほぼ全てが

カビの仲間なのです。

 

カビというと、

お風呂場のように湿度が高い所で生えていたり

梅雨時期などジメジメした季節に生えてきたり

常に湿気と共にあるものです。

 

つまり

霧が発生しやすい⇒湿度が高い

湿度が高い⇒カビが生えやすい

カビが生えやすい⇒病気が発生しやすい

この流れが出来上がってしまうため

お茶そのものの品質は良いのですが

”病気にかかりやすい”

という栽培するときの問題点もあるのです。

 

もちろん病気にならないように

つまりジメジメしすぎないように

風通しが良い茶畑にしたり、

降った雨が土に浸み込むように

カフカ状態にするために

土づくりなどにも努力してはいます。

 

それでも、霧の発生は止められないため

平地と比べてしまうと

病気が発生しやすいのですが…(-_-;)

 

それでも…

栽培面では病気が発生しやすい、

という問題もありますが

やはり高品質なお茶が収穫できる、作れる

というのは大きなメリットです!!

 

そして「霧が発生しやすい」など

その土地の環境は人の力では作れません。

 

静岡県は冬も温暖で

かと言って夏場は高温になりすぎることは無く

年間の降水量が多いため

お茶の栽培が盛んにおこなわれるようになりました。

 

しかしお隣の山梨県では

降水量が少ない環境、土地柄を生かして

モモやブドウなどの果物作りが盛んです。

 

さらに同じ県内、市内であっても

山や川を越えれば環境が異なります。

その地域の土地柄は唯一無二!

オンリーワンであると思っています。

 

作物を作る土地柄は人には作れません。

なので、その地域の土地柄を上手く生かした

お茶作りを目指していきたいと思うこの頃です。