日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

少し特別な病気「赤焼病」について

こんばんは。

今朝はグンと気温が下がり、涼しいというよりも「寒い」と感じるほどの気温となりました。

 

日中の最高気温は24℃。日中は涼しく感じる、とても過ごしやすい陽気でしたが、最低気温は今シーズン最低の13℃に…!

 

一気に気温が下がったため、体調には気を付けねばと思います(^^)/

 

 

植物の病気

人の病気には、ウイルスを原因としたもの(インフルエンザやエボラ出血熱)細菌を原因としたものなどがありますね。

 

植物の同じで、「ウイルス」や「細菌」「カビ」が病気を引き起こす原因となっています。

 

ただし、人と違うのは植物の病気の大半は「カビ」が原因であること。

そして、ウイルスによる病気を治す薬はないということです!

 

日本は雨が多い多湿の環境なので、カビが生えやすい条件が整っていると言えます。

また、梅雨や秋雨、台風などで雨が続くことも多く、水(水滴や雨による濡れ)を介して病気が広がるため、カビを原因とした病気が発生・蔓延しやすくなっているのです。

 

 

お茶の樹の病気

お茶の樹の病気のほとんどは6月頃から9月末頃にかけてに発生します。

お茶の樹が感染する病気のほとんどは、「カビ」を原因としているため、気温や湿度が高く雨も多い時期に集中しているのです。

 

また、古い葉っぱよりも新しく伸びた若い芽や葉っぱに病気が感染する特徴もあります。

 

一番茶の収穫時期は4月末から5月上旬頃…。

そのため、病気はもちろん害虫の発生も極めて少ないため、一番茶を対象とした農薬の散布は行いません

川根町上河内地区では、一番茶として収穫する部分には、一切農薬は散布しません。ご安心してください。

 

ただし、二番茶以降は話が変わってきます。

二番茶を収穫する時期は梅雨の真っ只中…。そのため、病気が発生しやすい環境で、気温が上がることで害虫も活発になります。

 

そのため、芽が小さい時に限り、安全な農薬を必要最低限使用して、芽の生長と安全性を守ります!

 

カビが原因となる病気がほとんどであるため、気温と湿度が高い時期に農薬の散布も重なっているのです。

 

 

赤焼病について

お茶の樹がかかる病気は、ほとんどがカビを原因とします。

ただし、1つだけ変わった病気があります。

それは「赤焼病:あかやけびょう」という病気です。

 

この病気は、お茶の樹がかかる病気の中で、唯一細菌を原因とした病気で、冬から春先にかけて発生します。

冬の霜や寒さの影響により、発生が助長されてしまうのです。

 

また、冬の強い風や台風の強風などで葉っぱに傷が付くことで、そこから菌が侵入します。

静岡県では冬に強い風が吹くため、感染しやすい状況になると言えます…(>_<)

 

そして最も大変なポイントが、細菌性の病気であるということ…!

細菌が原因なので、細菌に対応した薬を使用する必要が出てきます。

 

この病気に感染し発病すると、春までに葉っぱは枯れて落ちてしまいます。

場合によっては、枝にも菌が侵入し枯れてしまう事も…。

 

発生が僅かであれば全く問題はありませんが、蔓延してしまうと元気に芽を伸ばすことが出来ず、芽の数も減少してしまいます。

 

一番茶としての品質や安全性には全く問題はありませんが、これではお茶の樹に相当なストレスがかかりますし、万全の状態で春に新芽を伸ばすことが出来ません(>_<)

 

そのため、ナラシ終了後の秋にこの「赤焼病」を対象とした農薬散布を行う必要があるのです。

 

翌年の一番茶へ向けた茶畑の管理は、第二段階に入りましたが、この農薬散布が第二段階のスタートとなります。