日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

ちょっぴり特殊なお茶の病気 『赤焼病』について

こんばんは。

今日は気持ちの良い快晴の空、暖かな気温となりました。

 

しかし、風が非常に強く体感的には肌寒かったですね…。

また「雨の後×晴れ×強風」という花粉が飛びやすい条件がそろったため、かなりたくさんの花粉が飛散したのではないかと思います(>_<)

 

2週間ほど前から花粉症の薬を飲んでいるのですが、今日はそれでも度々くしゃみをしたり、鼻をかむ必要がありました。

 

今後は花粉の飛散が本格化し、花粉症の症状が辛く感じる季節になりますね。

屋外での作業は少し大変ですが、一番茶(新茶)の収穫が着々と近付いているため、お茶の樹の手入れを頑張っていきます(^^)/

 

春に発生することが多い病気

2月も間もなく下旬になろうとしていますが、この頃になると『赤焼病:あかやけびょう』という病気が発生しやすくなります。

 

この病気は、お茶の樹が感染する病気の中では少し特殊なものです!

なるべく感染しないように栽培を行っているのですが、毎年少しは発生してしまいます(>_<)

病気に感染した葉は、焦げ茶色の様な赤褐色のような色合いをしています。

この病気になった葉っぱは枯れて落ちてしまうため、多発・蔓延すると一番茶の収穫量などに影響が出ることもある怖い病気です。

 

お茶の品質や安全性には問題が無いのですが、この時期の葉っぱには昨年秋からの栄養分がたくさん蓄えられています。

その葉っぱが死んでしまうと新芽に行く栄養分も減少してしまうため、芽が大きく生長できなかったり、萌芽出来なくなることもあるのです。

 

そのため、お茶の収穫量に影響が出ることがあります。

 

そこで今回は『赤焼病』という病気について解説していきたいと思います。

 

細菌性の病気

植物は病気になることがありますが、その原因となるのは『カビ』『細菌』『ウイルス』のどれかに当てはまります。

 

これはお茶の樹も当てはまることなのですが、お茶の場合は『カビ』を原因とした病気が圧倒的に多いです!

 

そのため、カビが生えやすい時期…

気温と湿度が高い時期(初夏から初秋)

雨の多い時期(梅雨時期、秋雨時期)

になると病気の発生が多くなってしまいます。

 

ただし今回紹介した『赤焼病』という病気は、気温が低い時期に発生していますね。

湿度もそれほど高くない時期なので、カビの生えやすい環境とはいえません。

 

つまり『赤焼病』はカビを原因とした病気ではないのです!!

この病気はお茶が感染する病気の中では唯一の『細菌』を原因とした病気になります。

 

強風や霜により感染・発病

『赤焼病』は秋と春に発生しやすい特徴があり、特に気温が上がり始める”春”に感染が多くなります。

 

冬の寒さの影響を受けたり霜が降りることで病気の発生が助長されてしまいます。そのため、春になると発病しやすくなってしまうのです。

 

また感染には雨と風が重要なポイントとなります。

病原菌は雨が降ったときなど、水滴を利用して周囲へ広がり伝染する特徴があります。これは「カビ」を原因とした病気と同じですね!

 

ただし菌が広がっただけでは、感染する訳ではありません。

この病気は、葉っぱに傷があるとその傷口から菌が侵入し感染します。

 

季節的に冬から春にかけては強い風が吹くことが多いですね(^^;)

 

風により葉っぱが擦れ小さな傷が出来ます。

そこへ雨が降ることで病気の菌が侵入してしまうのです。

 

さらに霜や冬の寒さにより発生が助長される特徴も重なり、春に発生することが多くなります。

 

まとめ

お茶の病気の1つ『赤焼病』は細菌を原因とした病気になります。

冬の寒さや霜の影響を受けることで発生が助長される特徴があり、感染には雨と葉の傷が必要です。

 

冬から春にかけては強い風が吹くことが多いため、2月下旬から3月・4月頃に発生が多くなり、対策を怠ると簡単に蔓延してしまいます。

 

感染した葉っぱは枯れて落ちてしまうため、お茶の生長にも影響が出る怖い病気です。

 

対策として防風ネットを設置するなど風により葉が傷付くのを防いだり、農薬の一種『ボルドー剤』を散布することで菌が侵入するのを防ぐのが有効的な方法となります(^^)/