こんばんは。
今日は昨日までと打って変わりヒンヤリとした空気に包まれ、少し寒く感じる陽気となりました。
朝の気温も、久しぶりに氷が張るほどまで下がりましたね(^^;)
茶畑の土にはびっしりと霜柱が出来ていました。
ただ今回の寒さは一時的なものとされているため、今後は春らしい日が戻って来そうです!
少しずつ春へと向かい季節が進んでいく時期になりますが、最近になり暖冬の影響が出始めています。
いつもより早い発生
気温が高くなり始める春。
平年では2月の下旬頃から『赤焼病:あかやけびょう』という病気が少し発生してしまいます(>_<)
詳しくは先日の投稿にまとめました。
発生しないように…蔓延しないように…
健康的なお茶の樹を育て、さらに対策も行っているのですが、それでも僅かながらに毎年発生してしまいます。
平年では2月の下旬頃から感染が広がり、次第に葉っぱに症状が出てくるのですが、今年の発生時期は少し早いです…!
発病すると焦げ茶色の様な赤の褐色の様な色に葉っぱが変色してしまいます。
感染した葉っぱは枯れて落ちてしまうため、お茶の樹への影響も大きいです。
ちなみにこの病気は目立つ変化が出るため、お茶の樹を観察しているとすぐにわかります!
現在、ごく一部の茶畑・お茶の樹でこのような症状が見られました。
今シーズンは今までにない暖冬。
気温が上がり始める時期も早かったため、病気の症状が現れる時期も早まりました。
風の強い畑と動物の被害を受けた畑で…
『赤焼病』は葉に傷が付くことで、病原菌が侵入し感染します。
そのため風が強く当たる畑では、自然と発生するリスクが高くなる特徴があるのです。
おかのや農園が管理している茶畑でも、風が強く当たる場所で『赤焼病』の感染が確認されました。
また今年は、野生動物(イノシシなど)に荒らされてしまった畑でも多く発生しています。
多分イノシシが土をほじくり返した際にお茶の樹に体が当たったり、葉が擦れ合ってしまったのでしょう…。
そのため、葉っぱに小さな傷が付き、病原菌が侵入するきっかけを作ってしまったのだと思います。
ただ幸いなことに、病気が発生しているのは限られた部分のみ!
今後病気が広がらないように、対策を行っていきます(^^)/
ボルドー剤を散布します
『赤焼病』の発生初期段階はツボ状に現れる特徴があります。
このように限られた場所で、まとまった量の葉っぱに症状が現れるのです。
このまま小康状態に入ってくれれば、そのまま経過観察をするのみで問題ありません。
しかし実際はそうはいきません!
今後何も対策を行わないと、次第に周辺へ感染が広がってしまいます(>_<)
特に春は強い風が吹きやすい時期です。
さらに雨が降ることも増えていくため(病原菌は雨滴と一緒に飛散して広がります)対策を怠ると、一気に病気が広がってしまいます。
この葉っぱたちは栄養分がたっぷりと蓄えられた状態なので、病気に感染し枯れてしまうと、お茶の収穫量が減少してしまう可能性が高まるのです!
※お茶の安全性や品質には影響ありません。ご安心ください(^^)/
そこで、これ以上の感染を広げないために『ボルドー剤』の散布を行うことにしました。