おはようございます。
昨晩から現在まで、雨が断続的に降り続いている川根町上河内地区です。
まとまった雨となったので、お茶の生育にもプラスになるかな…と思います!
ただ、高い気温と高湿度・水分はカビが発生しやすい環境を作り出しますね…。
植物が感染する病気のほとんどは『カビ』を原因としていて、お茶の樹も例外ではありません!
お茶の樹が感染する病気のほぼ全ては『カビ』を原因としているため、これからの季節は病気の対策をしっかりと行っていく必要がある季節になります。
現在行っている「裾刈り」作業にも病気を抑える効果があります。
今回は、お茶の樹の畝間をすっきりとさせる『裾刈り』という作業の役割・目的について投稿していきたいと思います(^^♪
裾刈りビフォーアフター
裾刈りを行う前の畑の様子がこちら…
お茶の樹と樹の間を『畝間:うねま』と言い、この部分を歩いてお茶の樹の手入れを行っていきます。
そんな畝間からもお茶の芽は伸びて来るものです!
何も手を入れないと、この部分は自然と埋ってしまいます。
そこで、
一番茶後・二番茶後・秋のナラシ前
の計3回「裾刈り」を行い、畝間をスッキリとさせますね(^^)/
作業後の茶畑の様子がこちら…。
お茶の樹や畝間ががすっきりしています。
意外と真っ直ぐに刈るのが難しいため、キレイに刈れると嬉しいですね!
裾刈りの役割とは
裾刈りを行う役割は主に…
・畝間を空け作業を行いやすくする
・風通しを良くし病気の発生を抑える
・害虫の住処や卵・幼虫を物理的に除去する
・栄養分を奪われないようにする
これら4つになると思います。
畝間がふさがってしまうと作業が行いにくくなるのはもちろん、風通しが悪くなるため湿気が溜まりやすくなります。
湿度が高い環境は『カビ』が発生しやすい環境!
お茶の樹が病気に感染するリスクが高まってしまいますね…。
また畝間に伸びた新芽には、ダニ類や「チャトゲコナジラミ」という害虫が卵を産んだり、幼虫などの住処となることがあります。
畝間を刈ることで、害虫の住処や卵・幼虫を物理的に取り除き、害虫の発生を抑える効果もあるのです。
ちなみに、裾刈りにより病気や害虫の発生を抑えることを『物理的防除法』といいます。
また伸びた芽をそのままにしておくと栄養分がその部分に集中してしまい、栄養が必要な部分に行き渡らなくなるのも防ぐことが可能です(^^)/
裾部分に伸びた枝葉・新芽をカットすることは、色々なメリットがあるのです!!