日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

茶畑のビフォーアフター

木曜日の午後から行ってきた、お茶の苗の植え付けは、本日雨が降り出す前に終了することができました。ずっと中腰での作業だったので、足腰が辛いです(^_^;)

 

雨は午後3時を過ぎた辺りから降り始め、大地を潤しています。

本来であれば、苗を植え付けた後すぐに水をまいた方がいいのですが、スプリンクラーなど水をまく施設はありません…。そのため、雨の降る前に植え付けを行い、水やりは空からの恵みに任せています…。

 

今回の雨は、いつも以上に有難い雨です。

 

植え付け前の畑と植え付け後の畑

植え付け前の畑は、土がむき出し状態。何も生えていない畑でした(草はこまめに抜いていました)

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ほんの数か月前までは、お茶の樹が植えられていたのに、まっさらな状態です。

 

樹を扱ぎ、土を良く耕し、植え付けの準備を行い、長い冬を迎えました。

そして、2019年の3月…。春となり、気温が少し暖かくなったタイミングで、お茶の苗木が届き、数日間植える作業を行ってきました。

 

植え付けた後の畑はこちら

一直線に小さな苗木がならんでいます。

 

この小さな樹、1本1本が大きく生長していき、上河内のお茶、きれいな茶畑の景観を作り出していくのです。まさに、これから未来へと歩みを進めて行く、節目の光景でもあります。

 

 

今回植え付けを行ったお茶の樹は、2年間から3年間は芽や葉っぱを一切収穫をしないで、体を大きくさせていきます。初収穫を行うのは、早くても3年後あるいは4年後に…。

 

さらに、大人のお茶の樹と大きくなるまでは7~8年ほどの時間が必要にもなります。収穫量が安定するのも10年近い時間がかかるため、10年・20年先を見据えなければなりません。

 

そして、最長で40年~50年ほど、植え替えをしないで育てていきます。

 

 

私は今年成人を迎えました。20歳の年に植えたお茶の苗は、24歳の頃に初収穫を迎え、60歳~70歳になるまで育てていくことになるのです。

 

「10年先・20年先を見据えなければならない」と言いましたが、正直に言うと、60歳・70歳になる頃のことはちょっと想像できません(-_-;)

 

もしかしたらお茶を飲む文化そのものが、大きく変化している可能性も十分考えられます。異常気象や災害などで、栽培が行えなくなっているかもしれません…。

 

しかしそれでも、未来を信じてお茶づくりを続けて行きたいのです(^^)/

今年の一番茶(新茶)は、もう間もなく芽吹きます。未来に『絶対』はありませんが、今年も良いお茶をお届けできるように、来年も良いお茶が作れるように…と、努力と挑戦は続けて行きたいと思います。