日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

アブラムシに注意

春、暖かくなると発生するのが『アブラムシ

 

アブラムシは、植物の樹液などを吸い取って生活しています。

そのため、植物の生長に影響がでたり、病気の原因にもなります。(デング熱では蚊を媒介して感染するのと同じで、アブラムシを媒介して感染する病気があります)

 

繁殖力もとても強いため、短時間に大量の子どもを産み、多発してしまうことも…。

しかし、早期に発見し対処したり、事前に対策を行うことである程度は防ぐこともできます。

 

今回は『アブラムシ』の早期発見のポイントについて投稿します。

 

※虫の写真もあります!苦手な方は閲覧に気をつけて下さいm(_ _)m

 

 

草をチェック

アブラムシは冬草や冬野菜について、冬を越していきます。

そして、気温が暖かくなると盛んに繁殖し、周囲へ広がって行くのです。

 

そのため、畑の周辺に生えている草や冬野菜をチェックして、「アブラムシが発生しているかどうか」を確認しておくと対策がしやすいです。

 

もし草にたくさんのアブラムシがいた場合は、育てている野菜にも広まる可能性は高いので、虫よけをする必要があります。

また、その草自体を取り除いてしまえば、発生のリスクも低くすることが可能です!

 

そのため、育てている野菜だけではなく、その周辺の環境にも目を向けることが必要です。

 

 

アリがいるかどうか

アブラムシの姿を確認するのには、『アリ』の存在がポイントとなります。

 

実はアブラムシは、テントウムシが天敵です。テントウムシがやって来ると、アブラムシは食べられてしまいます。

 

そこでアブラムシは、甘露(かんろ)という甘いおしっこを出し、アリを呼び寄せます。

アリはテントウムシなどの外敵を追い払うため、アブラムシは安心して生活することが出来るのです。

 

そのため「アブラムシ」と「アリ」はまさに共生関係!一緒にいることが多いです(^^;)

 

 

アブラムシは、小さく葉の裏に隠れていたりするため、少ししかいない状態だと、発見するのが難しくもあります…。

 

対して「アリ」はある程度の大きさがありますし、良く動き回るので発見しやすいです。「アリ」の姿を見たら、『甘露を吸いに来ている』と思い、よく確認する必要があります。

私も「アリ」が動き回るのが目についたため、ソラマメをよく観察してみました。すると、数匹ですがアブラムシの姿を確認しました…(>_<)

 

 

早期対策

アブラムシの姿を見たら、なるべく早く対策を行う必要があります。

 

すでに、植物についているため、できれば農薬などで防除した方がいいです!

ホームセンターに行けば、スプレーするだけの物がたくさん販売されています。中には、有機栽培でも使用できる物もあるので、よく見て選ぶのが大切かな…と思います。

 

牛乳などでも防ぐことが出来ますが、きちんと使用しないと、牛乳が原因となってカビなどが発生したり、臭いの原因にもなります。

安全だと思って使用しても、カビなどが発生すると逆効果なので、私自身はスプレータイプの農薬を使用するのが良いと思います(^^)/

 

 

また、事前にアブラムシがつかないようにするのも大切です。

例えば、防虫ネットで野菜その物を囲ってしまったり、アブラムシが苦手な「キラキラ」としたシートを敷くなどの対策もできます。

 

一度発生すると影響が大きい「アブラムシ」

せっかく育てているのに、作物が被害にあってしまうと辛いです…。

 

対策方法や防除方法は様々なものがあります。自分で調べ、納得できるものを選択し実行することが、より野菜に対して愛着を高めると思います!