日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

新しいお茶の樹の枝に…更新園での萌芽

こんばんは!

上河内地区で二番茶の収穫が始まって3日目になりました。

 

梅雨時期なので雨に降られる覚悟をしながらの収穫なのですが、今のところ日中に雨が降ることは無く、順調に収穫を進めることが出来ています。

 

今にも雨が降ってきそうな空の下、常に雲行きや空模様を気にしながらの日々を送っています(^^)/

 

現在、二番茶の収穫真っ只中ですが、今回は二番茶から離れ、5月中旬から下旬ごろにかけて行った中切り・深刈り作業のその後について投稿したいと思います。

 

 

中切り作業の目的とは…?

まず簡単に中切り作業の目的やメリットについて説明します。

 

「中切り」という作業は、お茶の樹の葉っぱをすべて刈り落としてしまうくらいの高さで、お茶の樹を切る作業になります。

このように茶畑が茶色になっているのは、中切りや深刈りをしたためです。

 

お茶の樹を育てていると、毎年少しずつお茶の樹が高くなっていきます。樹が高くなると、作業が行いにくくなったり、細い枝ばかりがのびている状態になるので、品質の良いお茶の芽も育ちにくくなってしまうのです。

 

そこで、5年に1回などのペースで、お茶の樹をバッサリと切り、新たらしい枝にリセットする作業(中切りや深刈り)を行うのです。

 

この作業により、古く細い枝を新しい太い枝に更新させるため、中切りや深刈りを行った畑のことを『更新園(こうしんえん)』と呼んでいます。

 

作業内容などはこちらをご覧ください

未来を見据えたお茶の樹の手入れ

お茶の樹の中切り作業

 

 

新しい芽の萌芽

中切り作業を行った更新園は、一面が茶色になります。

一見、お茶の樹が枯れてしまったようにも見えるのですが、この状態から新しい芽を芽吹かせ、そして少しずつ葉や枝を伸ばしていくのです(^^)/

 

作業を行った直後は、何も変わりのない枝です。

葉っぱもなく、茶色の枝の表面がしっかりと見えます。

 

しかし、時間の経過とともに、この茶色の枝の所々から新しい芽が発生するのです(゚д゚)!

これが、発生し始めたお茶の芽です。

 

葉っぱがある状態のお茶の樹は、葉と茎の付け根部分から新しい芽を伸ばします。しかし、更新園のお茶の樹は、茶色の枝の一角から新しい芽を作り出すのです。

(専門的には、不定芽と言われるものだと思います)

 

きっと、普段光の当たらない枝にお日さまの光が当たり、葉っぱがないことで光合成をしようと新しい芽を芽吹かせようとするのでしょう…。

 

更新園を見ると、お茶の樹の力強さに気付かされます!

 

 

茶色から緑の畑へ…

更新園は、まだまだ枝の部分がハッキリと見えているので茶色の状態です。

 

しかし、少しずつ芽が芽吹き始めています。一か月ほど経過すれば、茶色の茶畑は再び緑色へと戻っていくでしょう!

 

たっぷりと夏の日差しを浴び、健康的な葉や枝を茂らせていきます。

 

 

おまけ…お茶の樹を大胆にカットするなら今!

もし、生け垣などでお茶の樹を育てていて、大きくなり過ぎたから切りたい…という場合は、できれば6月中、遅くとも7月上旬までなら大胆に切っても問題ありません。

 

雨が長期間降らず、乾燥気味であれば水やりの必要がありますが、ほとんどの場合は問題なく再び新しい芽が伸びて来るでしょう…。

 

この時期に大胆に枝葉を切れば、病気の予防にもなります。

※お茶の病気のほとんどは、カビを原因としています。そのため、雨が多く降り湿度が高い梅雨時期は病気が発生しやすいのです。病気にかかる葉っぱがなければ、病気には当然ならないため、病気の予防にもなります。