日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

中切りした畑でナラシを行う理由

おはようございます!

今日も朝から雨が降る天気となっている川根町上河内です。

 

気温は昨日より僅かに高い程度ですが、かなり涼しく過ごしやすさはありますね(^^)/

 

7月ももう間もなく下旬になろうとしていますが、4月頃に逆戻りしたような陽気となっています。

 

昨日「雨のやみ間を狙って更新園のナラシを実施」という記事を投稿しましたが、今回はナラシ作業を行う理由について解説していきたいと思います!

 

枝が再生

中切りはお茶の樹の枝を深い位置でカットして枝葉を新しい物に更新する作業になります。

 

何年もお茶の樹を育てていると、枝の数が増加するのですが反比例するように枝は細くなってしまいます…。

風通しが悪くなり病害虫が発生するリスクも高まりますし、充実した芽も育ちません。

 

そこで、数年に一度中切りなどの作業を行うことで新しい枝に更新するようにしているのです。

 

中切りを行った畑は「更新園」と呼ぶこともありますね(^^;)

 

中切りでは葉っぱのある部分は全て刈り落としてしまいます。

しかし、1か月もすると枝から新しい芽が伸びて来るのです。専門的には「不定」と呼ばれる物になりますね。

これから数年に亘ってお茶の樹を支えてくれる重要な枝となってくれる部分になります(^^)/

 

ただ、充実した芽が伸びてきてくれる一方で枝の数は少なめです。

このままでは、上から見た時にスカスカな状態になってしまいます…。

 

まだ葉っぱの量が少ないと、光合成も十分に行えません!

また芽は上へばかり伸びる傾向があるため、秋のナラシまで放置すると伸びすぎてしまうことがありますね。

 

ナラシで枝葉を増加

・枝葉の増加

・高さの調節

などが中切りをした畑でナラシを行う主な理由となります。

 

特に枝葉の増加が重要なポイントとなりますね!

 

また今年に関しては雨が多い状況が続いています。

雨が多いと病気が広がりやすくなったり、多湿な環境が続くと病気が発生するリスクが高まるので、病気になりやすい新芽の部分を取り除くことで病気を予防する事が出来るのです(^^♪

 

実際に、病気になってしまった葉っぱも少し見られました…。

 

そこで伸びた芽をカットするナラシ作業を行っていきます!

位置は中切りした位置よりも少し高い程度…。

茎の部分が茶色くなり、枝へと変化した部分を残すようにします。そのため残す枝葉よりも、刈り落とす芽の方が量が多いですね。

 

ただし、芽があまり伸びてきていない場合はナラシ作業は行いません!

実際、中切りをした畑が3か所あるのですが、1か所はあまり芽が伸びてきていなかったため作業を行っていません。

 

作業後…

刈り残した枝葉が充実すると新しい芽が伸びてきます!

葉っぱと枝の付け根部分から新しい芽が伸びて来ることになりますね(^^)/

また下の方から新しい芽が伸びて来る事もあります。

 

新しい芽がたくさん伸びて来るため、枝葉の量がしっかりと増えるのです!

この状態なら降り注ぐ太陽の光を無駄なく受け止めて光合成が行えますね。

 

葉っぱが光合成を行い栄養分を作り出す工場ですが、同時に作った栄養分や土から吸収した栄養分を蓄える場所でもあります。

 

枝葉を充実させることが出来れば栄養をたっぷりと作り出し蓄え、翌年のお茶がより良い物となるのです(^^♪

 

そのため

枝葉をしっかりと守り育てていくこと

育ちやすい環境を整えること

この2つが浅刈りした畑を含めて、今後大切にしていくポイントとなるのです!