日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

お茶の樹を刈り整えるナラシ作業の目的について

お茶の樹は1年間に数回の収穫を行いますが、収穫後や秋または春にはナラシ作業(整枝作業)という作業を行います。

静岡県内では秋冬番茶の収穫・製造が終わり始め、現在ではナラシ作業を進めている畑が多いですね。

 

おかのや農園のある川根町上河内地区でも一番茶の収穫後と秋にナラシ作業を行います。

(二番茶後は浅刈りと言う作業を行っています)

 

ちょうど1か月前は秋のナラシ作業真っ只中でもありました(^^;)

 

ナラシ作業を簡単に説明すると伸びた枝葉を刈り落とす作業になるのですが、今回はその目的などについて投稿したいと思います。

 

 

放置すると…

ナラシ作業。

正式には「整枝作業」という名前になりますが、お茶の樹を手入れする上では絶対に欠かせない作業になります!

 

お茶の樹はかまぼこ型に刈り整えられている事が多いですが、ナラシ作業はお茶の樹の形をかまぼこ型にする作業になりますね(^^)/

 

もしナラシ作業を行わないと、お茶の樹の表面はデコボコした状態になります。

そのような状態では、新芽の生育にバラつきが出てしまったり収穫作業に影響が出てしまうのです。

濃い緑色の葉っぱの部分が前シーズンに伸びた枝葉になります。

そして黄緑色の部分が新芽だとします。

 

ナラシ作業を行わないと前シーズンに伸びた枝葉の長さが違うので、お茶の樹の表面もデコボコした状態。伸びた新芽もデコボコした状態になっていますね。

 

これは、お茶の樹の持つ性質が影響しています。

お茶の樹は枝の先端にある芽が最もよく伸びる性質を持っているため、長く伸びた枝からはその先端からより大きな芽が…。小さな枝からは低い位置から伸びて来ることになりますし、芽の大きさも小さくなってしまいますね。

 

また小さな枝から伸びた芽は他の枝葉に埋もれてしまうのです。

この状態では芽の品質にバラつきが生まれてしまいますし、収穫も非常に行いにくくなります。

 

これらの問題を解決するのがナラシ作業になるのです。

 

 

均一な芽を…

伸びた枝葉をカットし、お茶の樹の形を整える作業が『ナラシ作業』です。

前シーズンに伸びた枝葉を赤いラインでカットした場合、翌年の新芽は大きさが揃って伸びてきます。

 

また伸び始める位置も大体同じですね。

そのためお茶の樹の表面がデコボコすることもありません。

 

ナラシ作業を行い芽の生育をそろえる事で

品質が均一な芽を育てる

新芽だけを収穫できるようにする

この2つの大きな目的を達成することが出来るのです。

 

もし芽の大きさにバラつきが出来てしまうとお茶の品質を低下させることになってしまいます。

お茶の樹を刈り整えるのは、品質の良いお茶を生産するためには欠かせない作業になるのです。

 

また伸びた枝葉をカットするため、結果として病害虫の発生を予防する事にも繋がりますね。

 

 

最後に…

お茶の樹はかまぼこ型に刈り整えられている事が多いですが、これは景観のために行っている訳ではありません。

 

お茶の樹を刈り整えるナラシ作業を行い、新芽の生育をそろえる事で品質の良いお茶を作るためになります!

 

かまぼこ型に刈り整えられた茶畑になるのは、良いお茶を作るための結果なのです(^^)/