日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

9月の茶園管理 まとめ編

こんばんは。

今日からは、いよいよ消費税が10%に…。軽減税率も始まり、さらにキャッシュレス決済で2%・5%還元というのもあり、イマイチ理解できているのか少し不安になります(-_-;)

 

今日の夕方は、久しぶりに街へ買い出しに出たのですが、レシートを見た際に8%と10%の税率に分かれており、増税したことを実感しました。

 

ちなみにお茶は軽減税率の対象です!

嗜好品の一種ではあるので、対象になるのか不安になったり疑問に思ったこともありましたが、ひと安心です(^^;)

 

しかし、来年以降のお茶を生産するための資材費(肥料や農薬代、燃料・光熱費など)は10%の税率に…。

特に、有機質肥料を主体とした肥料を使用しているため肥料にかけるコストは高く、また近年は原料自体の価格も高くなっていることから、どれだけ値段が上がるのか少し不安ではあります。

 

少なくとも増税分は確実に値段が上がりますが、品質の良いお茶を作るためには、欠かせない物です。そのため、コストカットなどは行わず、しっかりとお金と手間をかけてお茶を作っていきたいと思います(^^)/

 

 

9月の茶園管理

9月はお茶農家にとってとても重要な季節。

来年の一番茶(新茶)の収穫へ向けた重要な作業がたくさんあります。

 

そのため、収穫期の次に忙しい季節は9月から10月にかけてと言えるでしょう…。

 

 

9月上旬の作業

まずは、9月上旬に行った作業。

 

9月に入ってまず行ったのは、ボルドー剤の散布です(^^)/

ボルドー剤は病気から作物を守る農薬の一種ですが、非常に安全性が高く、安心して使用できる物になります。

 

さらに病気から守るだけではなく、ボルドー剤の中には微量要素(植物の生長に必要な栄養素)も含まれているため、栄養剤としての役割もあります。

 

今年は、7月末まで長い梅雨が続きました。

低温と日照不足により、当時は1週間ほどお茶の生長は遅れ気味…。

 

そこで、より元気に育つように微量要素を補給する目的としてボルドー剤の散布を行いました!

 

 

次に行ったのは、秋の肥料撒きです(^^)/

秋に撒く肥料…ということで、「秋肥(あきひ)」と呼ばれるものになります。

 

川根町上河内地区では、秋肥として有機質肥料を主とした配合肥料を撒きます。

有機質肥料を主とすることで、肥料としての効果は長く続き、さらに土の中にいる微生物たちのエサにもなるため、豊かな土づくりにも繋がります(^^♪

 

ただし、有機質肥料だけでは成分のバランスが悪いため、化成肥料もほんの少し混ぜて成分バランスが良い肥料にしてあります。

 

ちなみにお茶の樹は、秋に一年で一番根っこを伸ばします。

少し土を掘ってみると、白く細い根っこがたくさん伸びてきています。9月上旬に撒いた肥料は、そろそろ効き始めるタイミングになりますが、しっかりと吸収できている事でしょう!

 

9月上旬頃の茶畑

 

 

9月中旬の作業

9月中旬は、上旬や下旬に比べると少し余裕がある季節になります。

 

秋の肥料撒きを9月上旬から中旬にかけて行った後は、茶畑の周りの草刈りを行いました!

 

草刈り前

草刈り後

 

傾斜角度がかなりきつく、お茶の樹を植えられない場所もあり、そのような場所にはカヤ(ススキなど)をあえて植えてあります。

 

・大雨が降ったときに土が崩れないようにするため

・昆虫の住処や植物の生育地とするため

・刈った草を利用するため

などなど、草を生やすのには様々な理由があります。

 

ただし、何も管理しないと、背の高い植物ばかりが優勢になってしまったり、草ではなく樹が生えてきてしまう事もあります。

 

そのため、一年に一回以上は草刈りを行い、草場としての環境を整える必要があるのです(^^)/

 

他にも9月中旬には、草取りなどの作業も行いました。

 

9月中旬の茶畑

 

 

9月下旬の作業

9月下旬になると、翌年の一番茶(新茶)へ向けた作業がより一段と本格化します。

 

まず行うのは裾刈り…。

お茶の樹と樹の間「畝間(うねま)」部分に伸びたお茶の枝葉をカットする作業です。

 

作業前

作業後

 

この作業を行うことで、次に行うナラシ作業が行いやすくなります。

また、風通しがよくなり害虫の隅かとなってしまう事も防ぐことが可能です!

 

この作業が終了したら、次に行うのが秋の茶園管理、最大の山場…。秋のナラシ作業です。

 

ナラシ作業は、伸びたお茶の枝葉をカットして、お茶の樹の表面をキレイに整える作業になります。

 

作業前

作業後

 

この作業を行うことで、翌年の春に均一に芽が伸びます。

大きさもそろい、1つ1つの芽にバランスよく栄養が分配されるため、品質の良いお茶が作ることが出来ます。

 

もし、バラバラに芽が伸び、収穫した芽にバラつきがあった場合は製造したお茶の品質を一定に保てません。それどころか、品質を落としてしまう事にも繋がります。

 

また、ナラシを行い表面を整えることで、古い葉っぱや枝が収穫時に混入しにくくする役割もあります。

 

 

ナラシ作業を行うと、黄緑色の茶畑は濃い緑色へと変化します。

硬化し充実した三番茶芽(濃い緑色をしています)がお茶の樹の表面になるように作業を行うため、濃い緑色に変化するのです!

 

 

順調に進んでいます

今年は日中にまとまった雨が降ることがなく、現在まで順調に作業を進めることが出来ています。

 

ただし、平年よりも少し気温は高めですね…(^^;)

また、降水量は平年よりも少ないかもしれません。

 

今のところ影響は出ていませんが、今後長い期間に亘ってこのような気象が続けば、多少影響が出てくるかもしれません(>_<)

 

まだ暑い日、ムシムシとした日もあります。

体調にはお気をつけてお過ごしください。