ナラシ作業は翌年の一番茶(新茶)に関わる重要な作業…。
実施するタイミングが重要なので急ぎつつも、キレイに刈り均し丁寧に行うことが大切です(^^)/
そのため、小雨程度の雨なら合羽を着て、強雨や雷雨にならない限り作業を行います!
刈ナラシ機
ナラシ作業を行う時は、専用の「刈ナラシ機」を使用します。
2人で持って作業を行う機械で、見た目よりも軽いです!
昔の機械はそれなりの重量があったそうですが、作業負担を減らすために軽量化され、今ではずいぶんと軽くなりました(^^♪
裾刈りを行うために使用した「裾刈り機」と比べると非常に軽く、片手でも簡単に持ち上げられます!
エンジンにより、バリカン(刃の部分)と送風装置が動きます。
高速で動くバリカンにより枝葉がカットされ、エンジン側からの送風によりカットされた物が移動します。
そして、お茶の樹と樹の間(畝間)にカットされた枝葉が落とされていく仕組みです!
バリカンの長さは1mほど…。
お茶の樹を跨ぐようにして機械を持ち、1つの畝を往復(行きで半分、帰りでもう半分をカット)することで、お茶の樹の表面をキレイに均していきます。
茶畑が劇的変化
秋のナラシ作業を行うと、茶畑の見た目が劇的に変化します。
三番茶はすでに充実(硬化)し、濃い緑色の葉っぱになっているのですが、現在は一部の枝から四番茶芽が伸びています。
四番茶芽は、まだまだ充実はしていません。黄緑色の芽が伸びているため、茶畑も黄緑色に見えます。
しかし、ナラシを行うことで黄緑色の四番茶芽は残さずカット…。
三番茶芽がお茶の樹の表面となるようにするため、茶畑は黄緑色から濃い緑色へと変化します。
お茶の樹の表面もキレイに均されるため、ピシッと整えられた茶畑に変化します。
もし、デコボコの状態に均してしまったら、翌年の春新芽がバランスよく伸びませんし、収穫時に古い葉っぱや枝が混入するリスクも高まります。
そのため、デコボコしないように、高さを一定に保ちながら枝葉をカットすることが重要です(^^)/
黄緑色の茶畑が濃い緑色へと変化し、豊富に伸びていた枝葉もキレイに刈り整えられるため、この時期は茶畑の様子が激変します。
地域内の茶畑の至る所で作業が行われているため、ナラシ機のエンジン音が鳴り響き、刻一刻と景色が変化しているこの頃です!