こんばんは!
昨日、今日と午後から雨が降る天気となっています。
お日さまが出ている内は温かく、場合によっては暑く感じますが、雨が降り出すと途端に肌寒くなります。
そろそろ衣替え…。布団も冬支度をするために、毛布などを干しておこうかな…と思っているこの頃です。
シカの歩いた跡
川根町上河内地区には、たくさんの野生動物が生息しています。
イノシシはもちろん、日本シカ、ニホンカモシカ、キツネなどなど…。(クマはいません)
そのため、野生動物が農作物に影響を与えることもしばしばあります…。
昔は被害の発生はほとんどなかったそうなのですが、近年はイノシシと日本シカの個体数が大幅に増加!
さらに、以前では見ることが出来なかったニホンカモシカも見るようになり、その個体数を増やしています。
そのため、主にイノシシと日本シカによる農業や山林への影響も…(>_<)
イノシシは、茶畑の中にいるミミズなどを食べようとして土を掘り返したり、お茶の樹を掘り起こしたりすることがあります。
日本シカやニホンカモシカは、お茶の樹を踏みつぶしながら歩くことも!
そのため、動物がやって来た痕跡はハッキリと分かります。
日本シカが歩いた跡。
枝が折られ、穴がぽっかりと開いてしまっています。
ナラシをしてよりハッキリ
ナラシ作業をすると、動物の痕跡はよりハッキリとします。
上の写真のシカが歩いた跡はこのように…。
一本のすじ状に、いかにも「歩きました!!」というような跡が残っています。
極わずかな被害でも…
このような被害はごく僅かです。
お茶の樹全てが全滅するようなことはありませんし、一番茶の品質への影響はありません。
しかし、掘り起こされると、それを直すのが大変な作業になります。
また、折られてしまった枝は元には戻りません。
ぽっかりと空いた穴は、来年の夏を過ぎた頃にならないと、元には戻らないのです(>_<)
そのため、お茶農家としては非常にショックを受けます!!
さらに去年頃からは、冬にお茶の葉っぱを食べられてしまう被害が一部で発生。今後被害が拡大しないと良いのですが…。
葉っぱを食べたのは日本シカだと思いますが、近年個体数が増えてしまい、冬の間は食べ物が少なくなることで、不足した食べ物を得るためにお茶の葉っぱを食べるのでしょう。
私たち茶農家は良いお茶を作りお届けするために必死になっていますが、シカたちも生きるために必死なのでしょうね。
簡単に答えを出せないけど…
ニホンカモシカは、縄張り意識が強く、喧嘩をすることも多いです。
そのため、野生動物の数がただ増えるだけでは、数々の問題が発生してしまいます。農業被害、動物と車の衝突事故など人間との関係もそうですし、動物同士でも食べ物の不足や喧嘩などもあります。
自然や野生動物たちのために出来ることは何なのか…。
彼らを『守る』ためには、何ができるのか…。
簡単に答えを出せる問題ではないですが、しっかりと考えていくことが重要だと思っています。