おはようございます。
日中は暖かな日が続いていますが、朝晩は再び冷え込みが厳しくなってきています。
今後は冬らしさを感じさせる寒さになっていく予報ですし、長期予報では1月は平年よりも寒くなりそうな予報にもなっています。
やはり今年の冬は寒さが厳しくなるのでしょうか…。
昨シーズンは比較的暖かな冬だったので、冬の寒さ対策などをしっかりと行いたいと思います。
シカによる被害
ここ2・3年ほどでニホンジカの生息数が爆発的に増えてきています。
もともとニホンジカの姿を見ることはほとんどなく鳴き声を聞くこともなかったのですが、今では最も見る機会が多い動物になりましたし秋になると鳴き声も良く聞こえてきます。
生息域が拡大し生息数も増えていることをヒシヒシと実感していますが、生息数の増加によりシカによる農業被害も多発するようになってきました(>_<)
真冬になるとお茶の葉を食べられてしまう被害が発生する事もあるのですが、度々発生するのがこちら…。
シカによりお茶の樹が踏みつけられて枝が折れたりしています。
イノシシだと土を掘り返した跡も見られますが、今回はそのような痕跡は見られません。
また土に残っていた足跡も副蹄がなく、半月状の跡が二つ並んでいるため『ニホンジカ』もしくは『ニホンカモシカ』による被害だと判断できます。
近くでニホンジカの目撃情報も相次いでいるため、今回はニホンジカによる被害ではないかと判断しました。
※イノシシによる被害
イノシシの場合だと枝が折られたりするだけでなく、土を掘り返されるので根っこもダメージを受けますし地面がデコボコになってしまう影響も出ます。
掘り返された土は元通りにすることは出来ますが、折られた枝や根っこへの影響は元通りにはなりません。
その次のシーズンに新たに生長することでしか改善しないのです。
対してシカによる影響は主に枝が折られたり跳ね上げられたりするのが主になります。
土が掘り返される影響はないためイノシシに比べればまだマシな被害なのですが、それでも折られた枝は元には戻りません。
曲がった枝などはなるべく元の位置に戻るように手作業で治すのですが完全には戻らず、デコボコした部分の枝葉はカットしてお茶の樹の表面を改めて整える必要もありますね…。
被害を復旧するのには手間がかかりますし、完全に元通りにもなりません。
確実に被害は発生していますが被害額として換算できるものでもないため、データとして表れてこない被害なのです。
ここ2・3年でこのような被害が度々発生するようになり、正直辛い思いと怒りが同時に湧き上がってきます。
ただ、それでも前を向いてお茶の樹の手入れをしていくしかないのですが…。
適切に向き合うために…
野生動物の侵入を防ぐために地区の茶畑は全て1mほどの柵で囲われています。
被害を少し減らす効果はありますが、完全にゼロに出来る訳ではありませんね…。
生息数が増えている事で、どうしても被害が発生する機会自体が高まっているのでしょう。
最近は野生動物による被害がニュースで取り上げられることも多く、そのたびに野生動物との向き合い方を考えさせられます。
その1つとして捕獲や狩猟も対策の1つとして取り上げられ一部の方から狩猟や捕獲が批判されますが、僕自身は野生動物の保護と狩猟・捕獲は相反するものでは無いと思っています。
一部の野生動物が増えすぎてしまうと他の動植物の生育に影響が出る事もありますし、狭い面積にたくさん生息している事で縄張り争いによる喧嘩が多発したり、病気が一気に広がってしまうことあります。
実際に豚熱(豚コレラ)が一年ほど前から拡大していると言われていますが、一気にイノシシの姿や痕跡を見なくなりました。
ペットでもたくさんの頭数を狭い部屋で飼っていることが問題となることがありますが野生動物も同じでしょう…。
生息頭数が面積のキャパを超えてしまうと喧嘩が相次いだり感染症が一気に広がるリスクもあります。
狩猟や捕獲は野生動物の保護とは相反するもののように感じるかもしれませんが、実際には野生動物を適切に保護する役割もあるのです。
もちろん野生動物が寄り付かないようにする対策、侵入しにくくする工夫も行う必要も当然あります。
しかし農作物の被害を減らすことと野生動物の保護を両立するためには、適切に狩猟や捕獲を行う事も一つの対策として欠かせないと思っています。