日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

ダブルパンチ

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は一日を通して冬らしい天気、気温となりました。気温は昼間でも低く、空気は乾燥気味。さらに強い風が吹き付けるため、防寒と言うよりも風の対策をしないと体温を奪われてしまう様な感覚になります。

 

茶畑は西側に開けた斜面にあり、冬の風は西側から吹いてくる事が多いです。そのため非常に強い風が吹き付ける事もあり冬は気温以上に寒さを感じます。唇なども切れる事が増えるため、乾燥にも注意が必要となりますね。

 

シカのイノシシのダブルパンチ

昨日茶畑へ出ると、石垣の一部が壊れているのを目にしました。うちが管理している畑では無いのですが、何個か石が道路に落とされ法面を少し壊されていましたね。

これは典型的なイノシシによる被害。ここ2年ほどは豚コレラ(豚熱)の影響により生息頭数が減ったのか被害が出ていなかったのですが、今シーズンからイノシシの痕跡を良く目にするようになったのです。

 

茶畑におけるイノシシの被害は、斜面や石垣を掘り起こされ壊されたり、茶の木を掘り起こされるような物になります。地上部の被害はそこまで大きくなりませんが、根が損傷することにより生育に影響が出てしまいます。

また、葉っぱが傷付くことで「赤焼病」という病気が発生しやすくなる事もありますね。

そしてニホンジカに関しては相変わらず…。

ここ2~3日で踏み荒らされた場所が結構増えてしまいました。敷き草作業を進めたいところでしたが、まずはこれを手直しする必要がありますね。

 

枝が元の位置になるように戻し、飛び出てしまっている部分は刈り落とし。折れた枝葉は除去して畝間に捨てます。葉っぱが隙間なくある状態がスカスカになってしまうため地味にショックを受けますね。

 

このような被害が出てしまうのは仕方ない一面もあるのですが、それにしても近年は被害が多くなり過ぎです。以前は柵を設置しなくても野菜などを育てる事が出来た…という事なので、野生動物とくに大型の動物の状態が変化しているのでしょうね。

ニホンジカに関してはここ数年で一気に生息頭数が増え生息域も拡大している事から、今後は山間部だけではなく街の近くでも影響が出るようになってしまうのではないかと思っています。