日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

この時期らしい寒さになって欲しい

今日は二十四節気の1つ「小雪:しょうせつ」

各地から雪が降り、積もるようになる、冬が本格化する頃…とされています。

 

川根地域では雪ではありませんでしたが、今日は冷たい雨が朝から降り続けました。日中でも暖房がないと体の芯から冷えてくるような感じで、気温以上に寒く感じた一日でした。

 

外での作業は出来なかったので、今日は室内で今後の農業経営などについて勉強!

研修会などに参加し、資格を得ることも視野に入れつつ、より良く農業を行えるようにしていきたいと思います。

 

冬の間は、農作業が少なくなる農閑期です。

体を休めつつ、色々と学びを深め、良いお茶が作れるように頑張りたいと思います。

 

 

気温が高い…

しかし、今年は平年よりも暖かい日が多いです。

朝晩は平年並みに冷え込んでも、日中は20℃近くなることも多いですね…(-_-;)

 

暖かいと過ごしやすくはあるのですが、お茶の樹の生長にとってはどうでしょうか…?

 

秋から冬にかけては、光合成をし栄養分を蓄えやすくなる時期になります。

逆に真冬になると、気温が低いことにより少し光合成のスピードが落ちてしまう事も…。

 

また根っこから土の栄養分を吸収するのも、ある程度の気温が必要です。

 

そのため平年よりも高い気温は、お茶の樹が盛んに栄養分を作り出したり、吸収するのを手助けする一因となります。

翌年の春に伸びる芽(新芽)も、より充実してくれることでしょう(^^)/

 

ここまではメリットと言える事だと思います。

 

 

逆にデメリットもあります。

気温が高いと芽が充実しすぎてしまい、大きくなり過ぎてしまう事があります。

 

大きくなり過ぎた芽は、冬の寒さや霜などに弱くなってしまうため、場合によっては芽が死んでしまう事があるのです。

 

お茶の樹は一か所につき3つの芽を準備している植物です。

1つの芽が何らかの原因で死んでしまったとしても、新しく伸ばせるように2つも準備しています!

 

そのため、壊滅的な影響とはなりませんが、一番充実した芽を失う事になってしまうため、ショックは大きいです。

 

 

今年は、平年よりも気温が高い日が多いです。

そのため、充実した芽に育っているため、翌年の新茶シーズンには良い芽が伸びてきてくれるでしょう(^^)/

 

しかし、今後も高い気温が続けば、芽が冬の寒さに弱くなってしまうリスクが高まります。

そろそろ、平年並みの寒さ。冬らしい寒さになって欲しいものです。