おはようございます。
今朝も寒さが厳しくなっています。
今日で11月も終わりとなりますが、最近はこの時期らしい寒さとなることも増えてきました。
昨年は記録的な暖冬傾向でしたが、今年の冬は寒さが厳しくなりそうな予報…。
今後はより冬らしさを感じる気温・厳しい寒さになっていくのかな…と思っているこの頃です。
冬が本格化しようとしているこの頃ですが、実はお茶の樹の葉っぱは冬になると僅かに黄色くなる傾向があります。
気温の低下しお茶の樹が休眠に入ることで見られる変化になりますね(^^)/
僅かに変化する葉っぱ
お茶の樹の色あるいは茶畑の色と言えば「緑色」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、季節によって緑色に違いが生まれるものです!
新芽が伸びる時期は黄緑色が鮮やかな茶畑になりますし、夏の茶畑は黄緑色だった葉っぱが少しずつ濃い緑色へと変化していく様子を見ることが出来ます。
約2か月前のナラシ作業を終えたばかりの畑がこちら…。
緑色が鮮やかな状態です。
夏の間に伸びた充実した三番茶芽がお茶の樹の表面を覆っている状態になりますね。
三番茶芽は翌年の一番茶(新茶)の芽を伸ばす土台となる部分になるため、お茶の樹の生育にとっても、品質の良いお茶を作るためにも重要な存在となるのです。
秋になるとナラシ作業を行い、茶畑の様子は写真のような状態に…。
この状態で冬を越し翌年の一番茶シーズンを待つことになります。
ただし、ナラシ後も翌年の春に向けた準備が行われていますね!
光合成を盛んに行い栄養分を作り出し土からも栄養分を吸収し、葉っぱや枝・根っこなどへ蓄えているのです。
また休眠に入るまでは、翌年の春に伸びる新芽も少しずつ生長させていく時期でもあります。
そのため約2か月前に行ったナラシ作業直後の状態で休眠に入っていくわけではありません!
僅かですが葉の状態などに変化が見られるのです。
そんな茶畑の現在の様子がこちら…。
光の当たり方によって見え方が違ってきますが、それを考慮してもお茶の葉は僅かに黄色っぽくなり光を良く反射しているような状態になります。
と言うのも、お茶の樹は冬になり休眠する頃になると僅かに葉っぱが黄色っぽくなる傾向があるのです。
冬になると昼の時間が短くなったり太陽の角度が変化することで日の当たり方が大きく変化します。
また気温が低くなるなどの変化もありますね。
これらの環境の変化により、お茶の樹の葉っぱが僅かに黄色っぽく変化していくのです(^^)/
ツヤツヤの葉っぱに…
また気温の低下と共に葉っぱの表面を覆っているワックスの層も厚くなっていくような印象も受けますね。
植物の葉っぱの表面には病原菌の侵入を防いだりする効果のあるクチクラ層というワックスの層があります。
植物に種類によって層の厚さなどの違いはありますが、お茶の樹はワックスの層が比較的厚めの部類になるでしょう…。
ツバキの葉っぱを思い浮かべると、とてもツヤツヤしているのが分かると思います。
写真はサザンカになりますが、サザンカもお茶の樹もツバキ科の植物になるため葉っぱの状態などが似てきますね!
このツヤツヤは葉っぱの表面を覆っているワックスの層によるものです。
ワックスと言うと人工的な印象を受けると思いますが、実は植物自体が体を守るために作り出し表面を覆う特徴があるのです。
お茶の樹もツバキ科の植物なので葉っぱが充実してくるとツヤツヤした状態に変化してきます(^^♪
特に寒さが厳しくなる秋から冬にかけてはよりツヤツヤしてくるような印象を受けますね。
お茶の樹にとって冬は休眠に入る季節。
雨も少なく土から吸い上げる水分量も少なくなるため、無駄な水分の蒸発を防いだりするためにワックスの層を厚くしているのではないでしょうか…。
そのため冬の茶畑は葉っぱが光を反射してキラキラしたように見える事もあります!
茶畑の色は緑色になりますが、季節によって僅かに緑色の状態も変化していくのです。