日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

茶畑の土はどんな土なのか…? 茶栽培と土の状態について

こんばんは。

今日は午前中遅くまで小雨が降り、午後も雲が主役の空模様となりました…。

 

しかし、夕方3時頃から一気に青空が広がり、久しぶりにキレイな青空を見ることが出来たように感じます(^^)/

気温も比較的暖かく風も穏やか…。半袖でも十分過ごせる陽気となりました。

 

ただ「雨上がり×気温上昇」により花粉が大量に飛散…。

鼻がかなりムズムズして、ちょっぴりしんどかったですね…(-_-;)

 

最近は花粉症の症状がより強くなってきたため、花粉の飛散量が増えているように感じています。

 

またニュースを見れば大半が新型コロナ関連となっていますね…。花粉シーズンもコロナも早く鎮静化してほしいものです(>_<)

 

年度終わりは普段無いような行事・仕事があったり、最近はコロナ関連などの影響により心身に疲れが溜まりやすくなるかもしれません…。体調にはお気を付けてお過ごしください!

 

農業とは切り離せない『土』の存在

農業は土に作物の種や苗を蒔いたり植え付け育てることで、食料などをを生産する産業です。

野菜工場水耕栽培では、土に作物を植え付けることはありませんが、基本的には作物を育てるためには「土」が欠かせません。

 

もちろんお茶の栽培でも、土は絶対に欠かせない存在となっています。

お茶の樹が元気に育ち、品質の良いお茶を作るためには、まず良い土をつくり維持しなければなりません!

 

ただ、良い土をつくるためには、とても時間がかかります…。

土づくりのために何かを行ったとしても、2年・3年続けてようやく効果が出てくる事がほとんどですね。

 

もちろん、ハッキリとした効果が見られない事もあるかもしれません。

 

農業にとって『土』は切っても切り離せない関係…。

作物を育てることは、良い土をつくることでもあるのですが、『土づくり』は非常に奥が深いのです。

 

茶畑の土は…?

実は育てる作物により、好きな土の状態は異なっています。

特にお茶の樹は他の作物と比べて特殊ですね!

 

作物の中では珍しく酸性の土を好む性質があるのです(^^)/

 

もちろん金属をシュワシュワと溶かすほど強い酸性ではありませんよ。

pHにすると大体pH4~5くらいが最適な酸度とされています!

 

逆に中性であるpH7くらいの土では、枯れることは無くとも生長に時間がかかったり、大きくなれないことがあるのです。

 

そのため茶畑ではちょっと酸性になるように「土づくり」を行うことがポイントになっています。

 

また、お茶の樹は一旦植え付けを行うと40年程度。

長い場合は50年ほど育て続けることがある作物になります。

 

お茶の樹の管理として枝葉を刈り落とす作業こともあり、土の状態は苗を植え付けた時と5年後以降ではだいぶ違ってきますね!

お茶畑には人が歩くために、茶の樹と茶の樹の間に畝間が空いています。

この部分には、お茶の樹の表面を整えるナラシ作業、深刈り・中切り作業、裾刈りなどの作業で枝葉が刈り落とされます。

そのため、土の表面は枯れて砕け始めた葉っぱが重なっていますね。

もちろんお茶の樹の内部でもこのような感じになっています。お茶の樹は古くなった葉っぱは、自分で落葉させるため、樹の内部でも同じように枯れた葉っぱが積もっているのです!

 

土の表面を少し手で取ってみると…。

細かく砕けた葉っぱと黒い土が混ざっている状態です。

 

さらにもう少し深い場所では…。

完全に葉っぱが分解され、黒い土になっています。

 

葉っぱが分解され作られた土は「腐葉土」と言われます。

茶畑の土は、お茶づくりを行うことにより腐葉土たっぷりの土に変化するのです。

 

水分・栄養分をしっかりと蓄えられる

腐葉土たっぷりの土は、水をしっかりと蓄えることが可能です。しかし、余分な水分は吸収しないため、水はけも良くなりますね!

 

近年は短期間で大量の雨が降る一方で、長期間に亘って雨が少なくなることも多いです。

そのような環境下でも、水持ち・水はけがよい土なら、気象に対応することが出来ますね(^^)/

 

栄養分に関しては、腐葉土自体にも栄養が含まれていますが、肥料を施したときに肥料分をしっかりと蓄えることが出来る力も持っています!

 

農業を行う上で問題となるのが肥料の流亡…。

肥料を過剰に施した場合、大量の雨が降ると肥料分が溶け出し、畑以外の場所へ流れ出てしまう事があります。

 

溶け出した肥料は、植物や川などの生態系に悪影響を及ぼすことも当然あるのです。

 

環境へ影響を及ぼさないようにするためには肥料が溶け出さないように適切な量のみを施すことが重要ですが、同時に肥料成分をしっかりと蓄えられる土にすることも大切になります。

 

大雨が降っても肥料成分が流れ出さない土づくりを行えば、環境への影響を抑えることが出来ますし、作物が肥料不足に陥ることも防ぐことが出来るのです。

 

そのために欠かせないのが、腐葉土やたい肥などの有機物…。

お茶の樹の場合であれば、枝葉を刈り落とすことも土づくりに役立っているのです。

 

収穫量よりも刈り落とす量の方が多い

川根町上河内地区では、品質を重視したお茶づくりを行っています。

お茶の収穫は1年で2回までとし、収穫は新芽の柔らかい部分のみで行います。

 

そのため、1年間に収穫する茶葉の量よりも「ナラシ作業」などにより刈り落とす枝葉の方が多いです(^^;)

重さで換算すると2倍以上、体積では3倍以上にはなると思います!

 

伸びた枝葉を刈り落とすのはもったいないように感じるかもしれません。

しかし、枝葉を刈り落とすことで、栄養分などを畑に還すことが出来ます。

 

刈り落とした葉っぱは時間をかけて分解され腐葉土となり、結果として良い土づくり・良いお茶づくりに繋がるのです。

 

まとめ

茶畑の土は、お茶の樹の表面を均す「ナラシ作業」などにより刈り落とされた枝葉が積もっています。

 

刈り落とされた枝葉は分解され腐葉土となり、腐葉土たっぷりの土に…。黒くて柔らかな土は、水はけ・水持ちが良く、肥料成分をしっかりと蓄えられる力を持っています。

 

茶畑の土は、お茶の樹を育てると共に豊かな土に変化していく特徴があるのです。