皆さんはお茶を飲んだ際あるいは淹れた際に、ホコリのような物が浮かんでいるのを目にしたことはありませんか?
今回はそのホコリのような物の正体を徹底的に解説していきたいと思います!
ホコリが浮かんでいる…?
お茶を淹れた際、何となく表面にホコリがちらちらしているような…。
正直、ホコリが混ざったお茶なんか飲めた気がしませんよね!
口に入れる物は安全であることが絶対です。
そのためホコリのような物が浮かんでいたら、まず不安になったり心配になることは当然の事と思います。
実際にお茶屋さんにクレームが入ったりすることもあるようです…。
しかしながら、これは異物となるようなホコリではないですね!
逆にお茶の品質を示す重要なものとなるのです(^^)/
ホコリの正体は毛茸(もうじ)
お茶に浮かぶホコリのような物の正体は『毛茸:もうじ』と言われる物になります!
初めて聞く方も多いのではないでしょうか…?
毛茸はお茶の芽にもともとある物なのですが、これがお茶を淹れた際表面に浮くことがあるのです(^^)/
そのため、異物の混入ではありませんし、健康を害したりする物でもありません!
特に蒸し時間が長い『深蒸し煎茶』では、茶葉が細かくなるため普通煎茶より出やすい印象を受けます。
お茶に浮かぶホコリのような物はお茶の芽にもともとあった『毛茸』という物!!
そのため、ご安心してお茶を飲んで頂けたら幸いです…。
毛茸が浮かぶお茶は品質が良い!
お茶の芽にもともとある物なので大丈夫…と言ってもやはり気になる方はいらっしゃると思います。
しかしながら浮かんだ『毛茸』はお茶は品質が高いことを証明する物でもあるのです(^^)/
こちらは萌芽し、葉っぱが1枚ほど開き始めた新芽になります。
何だか「産毛」のような物が生えているのが分かると思います!
この産毛のような物が『毛茸』です(^^♪
毛茸には、お茶の芽を寒さや乾燥などから守る役割がありますね。
例えるなら「ブルーム」
(ブドウやキュウリなどの表面の白っぽい粉…)
と同じような存在の物になります。
『毛茸』は新芽が小さなうちは密集して生えていますが、芽が生長していくと密度がまず減少します。
そしてさらに芽が生長し、ちょっとずつ硬くなっていくと減少…。最終的には、無くなってしまう物になるのです。
『毛茸』があるのは新芽が柔らかい時だけ
限られた短い時間しか存在しない物なのです!
新芽が柔らかいうちに収穫した生葉には『毛茸』が付いていますね(^^;)
そして柔らかい新芽で作ったお茶は栄養分が消費されていません。
そのため、品質が高いお茶であるとされています!
『毛茸』が浮かぶ…という事は、
毛茸がある柔らかい新芽で作ったお茶である
という証明になるのです。
ホコリのような見た目なのでちょっと不安に感じるかもしれませんが、実は品質が良いお茶であることを証明する物!
心配する必要はありませんし、逆に
「柔らかい新芽で作られたお茶なんだ…」
と思って飲んで頂けたら幸いです(>_<)
毛茸が浮かぶお茶づくりを…
川根町上河内地区では、お茶の『品質』を重視…。
さらに絶対的に「安全」であること「環境に優しい」こと…。この3つを主な柱としてお茶を作っています!
その中で品質維持のために柔らかい芽でしかお茶を作りません!!
柔らかく若々しい芽のことを『みる芽』と呼ぶのですが、上河内地区では徹底した「みる芽」での収穫を行っています(^^)/
やはり「みる芽」で作ったお茶であるほど美味しいですし、香りも豊かです…。
そのため「みる芽」での収穫には、こだわっていますね!!
シーズン終盤のお茶であっても『毛茸』が浮かぶこと…。
『毛茸』が浮かぶお茶を作る事を目標としています!
ちなみに、おかのや農園の昨年の1番茶の収穫量は平均399㎏/10a。
静岡県では「1000㎏/10aを目指しましょう…」という雰囲気なので、かなり少ない収穫量になると思います。
ただ、1000㎏も収穫するほど芽を大きくしてしまうと、ちょっと硬くなってしまう事に…。
お茶の品質が低下する恐れがあるので、おかのや農園そして上河内地区ではこのようなスタイルでは行えませんね…。
収穫量は減ってしまいますが、徹底して「みる芽」での収穫を実施!
『毛茸』が浮かぶお茶を作る事を意識しています(^^♪