日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

茶農家がおすすめするお茶の淹れ方

2020年新茶へ向けた話…。

 

先週日曜日から始めた「新茶へ向けた話」シリーズは今日で最終日となります。

 

少しでも新茶を安心して購入出来るよう…

少しでもお茶のことを知っていただけるよう…

情報・お茶に関する情報を投稿してきました!

 

いかがでしたでしょうか…?

少しでも良いお茶・良いお店に出逢えることが出来れば、お茶の生産者としてとても嬉しく思います(^^♪

 

とは言ってもお茶に関する情報は山だくさんです(^^;)

今後もお茶に関する情報を発信していきますし、お茶づくりの様子も投稿していきます!

 

しかし「2020年新茶へ向けた話」は一旦終了です。

最終回となる今回は、

お茶農家がおすすめするお茶の淹れ方

を紹介させて頂きたいと思います。

 

 

湯冷ましとかめんどくさい…

お茶の淹れ方というと…

お湯を冷まして、茶葉を量って、時間を計りながら淹れて…

と、ちょっとめんどくさい感じがしますね(^^;)

 

もちろん美味しくお茶を淹れるためには必要な工程ですし、ひと手間かけて淹れるひとときは面白くもあります!

 

ただ、普段の生活では「めんどくさい」と感じる方も多いでしょう!

 

お茶を淹れる際には『湯冷ましをしてください!』と説明されることが多く、必ず行わなければならない工程のようにも感じますが、私は湯冷ましはほとんどしていません。

 

今回は湯冷ましをしないお茶の淹れ方について投稿します!

 

 

簡単な淹れ方

準備する物は

・お湯

・急須

・茶葉

・湯呑(コップ)

のみです。

 

まず急須に茶葉を入れますが、茶葉の量は急須の底が隠れるか薄っすら見える程度がおススメです!

 

一度、この状態で淹れてみて、味が薄ければ次回以降茶葉の量を増やし、逆に薄味にしたければ量を少なくします。

重さを計ること無く、目で見て量を調節するため、比較的楽になるのではないかと思います(^^)/

 

急須に茶葉を入れたら、沸かしたお湯を急須に注ぎます。

本来であれば、湯冷ましを行うところですね…(^^;)

 

お湯を注いだら30~40秒程度待って、湯呑(コップ)にお茶を淹れていきます!

 

待つ時間が短いほど、苦味・渋味が穏やかでうま味を感じるお茶となります。

逆に時間を長くすることで、苦味・渋味を聞かせた味わいに出来ますね(^^)/

 

抽出時間に関しては、一度試してみて調節してくださいm(_ _)m

待つ時間を少し変えるだけで、お茶の味は大きく変わるため、好みの味に調節することが可能なのです。唯一絶対の正解はありません!

 

お茶を淹れたらあとは飲むだけ…。

熱いお湯で淹れたので、熱くて飲めなければちょっと冷ましてから飲むことをおすすめします。

 

①急須に茶葉を入れる

(急須の底が見え隠れする程度)

 

②急須にお湯を注ぐ

 

③抽出時間

(まずは30~40秒程度、その後は好みの時間に…)

 

④湯呑やコップに淹れる

 

⑤飲む

 

という流れになります。

 

慣れると2分ほど時間があればお茶を淹れることが出来ますね(^^♪

※お湯を沸かす時間などを除いて

 

ちなみに一煎目を淹れた後…二煎目以降はお湯を注いだらすぐ淹れることが出来ます。

大半のお茶は三煎目くらいまで…。質の良いお茶であれば四煎目くらいまでは十分美味しくいただけます。

 

淹れる毎に多少味わいが変化していくため、その点も面白いと思います!

 

私自身も普段飲むお茶はこのような淹れ方で行い、四・五煎目くらいまでは飲んでいます。

一煎目・二煎目はうま味を強めに感じますし、三煎目くらいからはうま味・苦味・渋味のバランスの良い味わいに…。出がらしもスッキリとしていて飲みやすいですね(^^)/

 

 

熱湯で淹れる特徴

実は熱湯で淹れるのにはメリットがあります。

 

一つ目は香りが良く出る…ということです。

比較的熱めのお湯で淹れると、香りが程よく立ち上ってきます。

 

二つ目に味の調節がしやすいです。

熱めのお湯で淹れると苦味・渋味が出やすくなる傾向がありますが、お湯を注いで待つ時間を短くすると苦味・渋味は抑えられます!

 

かえって、少し湯冷まししたお湯で長時間抽出すると苦味・渋味が強まってしまいますね…(^^;)

 

抽出時間(お湯を注いで待つ時間)を少し変えるだけで、苦味・渋味を穏やかにしたり効かせたりすることが出来るのです!

 

 

実は湯冷ましするとごまかせる…?

実は湯冷ましをして淹れる方法は、ほどんどのお茶である程度美味しく淹れることが出来ます!

 

品質の良いお茶であれば、かなり美味しくなりますね!

ただその一方で、あまり品質の良くないお茶であってもある程度美味しく淹れることが出来るのです。

 

品質の良いお茶であれば、熱湯で淹れてもうま味をしっかりと感じますし、苦味・渋味も心地よく感じます。

 

逆に品質の低いお茶であれば、うま味を感じても苦味・渋味が強かったり、苦味・渋味が嫌な感じで残ることがありますね…。

 

そのためお茶を購入した際には、一度熱いお湯で淹れてみてください!

もし熱いお湯でも美味しく飲める場合は、品質の良いお茶であると言えます(^^)/

 

 

最後に

鹿児島県では一番茶(新茶)の収穫が始まっている地域もあるようです。

 

いよいよ本格的な新茶シーズンに突入!

と言ったところでしょうか…。

 

少しでも良いお茶を飲んで頂けるように日々お茶の樹に向き合っていますが、どんなに良いお茶を作ったとしてもそれで完成ではありません!

 

出来たお茶は、淹れて飲むことでようやく完成します!

販売している茶葉は、完成品であり同時に完成品では無いのです。

 

そしてお茶の淹れ方に唯一絶対の方法はありません。

淹れ方次第で様々な味を楽しむことが出来るため、「正しいお茶の淹れ方」にこだわることなく様々な方法で淹れてみることをおすすめします!

 

急須でお茶を淹れるのは、ちょっと手間かもしれません。

しかしお茶の味や香りを楽しむなら急須がベストですし、何よりもお茶を淹れるひとときを味わうことが出来ます(^^)/

 

急須でお茶を淹れて、リラックスできるひととき、一服するひとときをぜひお楽しみください!