日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

お茶って高い? それとも安い? お茶のコストパフォーマンスについて

お茶の小売店やスーパーなどで販売されているお茶。

多くの物が100g入りのパックになると思います。(100g以上や50g、80gなどもありますが…)

 

そんな100gのお茶が入ったパックですが、価格はピンキリですね(^^;)

安い物では「300円」ほどの物もありますし、高いものでは「2,000円」や、中には「3,000円」を超える物も…。

 

価格帯が様々な物が販売されていますが、その中で基準となるような価格が『1,000円』あたりになると思います。

 

1,000円以下であれば、比較的手を出しやすい価格ですが、品質はどうなのか?

と思うこともあるでしょう。

 

逆に1,000円を超えた物だと、こだわりがありそうな感じがしますが、手は出しにくいですね…(^^;)

 

私自身も(滅多にお茶を買うことはありませんが)1,000円以下の物であれば、思い切って試すことが多いですが、1,500円を超えるとほとんどの場合諦めてしまいます。

 

 

ある程度の品質が確保されていそうで、購入しやすそうな価格帯が『1,000円』

 

今回は、お茶の価格を1,000円/100gとして、一杯当たりの価格などを考察していきたいと思います。

 

 

一回5gで計算

お茶は1人当たり3gが基準になるとされています。

2人分であれば6g、3人分であれば9gと言った感じです。

 

しかし私は、お茶を一回淹れるに当たって、多くても5gほどの茶葉を使用しています。人数によって増やしたりなどはしていません。

 

茶葉の量を増やすと、苦味や渋味が出やすくなってしまいます(-_-)

淹れ方のコツをつかむのにも時間がかかるため、普段から一定の茶葉の量にしているのです。その方が、淹れた時の味の出方や特徴が分かるので、いつでも美味しく淹れることが出来ます!

 

ただし、大きめの急須を使う場合は量を増やし、小さな急須を使用する場合は少なくするなど、急須によって量は変えています。

 

 

そこで今回は、基本的な淹れ方であれば約2人分となる5gで、一回当たりの茶葉のコスト、一杯当たりのコストを計算していきます。

※水や沸かす光熱費は除きます。あくまでも、茶葉に的を絞った計算です。

 

 

まず100g入りのパックであれば、一回に5gを使用すれば20回お茶を淹れることが出来ます。

(100g÷5g=20回)

 

そこで1,000円を20で割ると、一回当たりの茶葉の価格が出ますね。

(1,000円÷20回=50円)

一回につき5gの茶葉を使用した場合、50円となります。

 

ただし、お茶の場合は一回だけ淹れて終わり…という飲み物ではありません。

普通煎茶であれば、3煎くらいは美味しく淹れることが出来ますし、品質が良いものであれば4煎・5煎まで淹れても大丈夫です(^^)/

※味の変化はありますが…

 

もし、3煎まで淹れた場合は、一杯当たりのコストは「16.6円

煎まで淹れれば、一杯当たり「10円」となりますね!

 

仮に1,500円のお茶であれば、

一回『75円

一杯『15円(5煎の場合)~25円(3煎の場合)』

という値段になります。

 

 

100g当たりで見た場合は「ちょっと価格が高いなぁ…」と感じたとしても、一回当たり・一杯当たりに換算すれば、それほど高くはないと思います。

淹れ方やお湯の量にもよりますが、返ってペットボトルのお茶の方が割高となるかもしれません(^^;)

 

 

お茶は一回で終わりません

コーヒーは一回抽出すれば終わってしまいますが、お茶の場合は数回淹れることが出来ます!

 

成分的には、一煎目(一回目に淹れた物)が一番美味しいとされていますが、2煎目・3煎目…も美味しいです。

数回淹れることで、味が変化していくのを楽しむことが出来ますし、コスパも良くなります。

 

また、個人の好みに合わせて味を変えることも出来るのです(^^)/

 

一煎目は、うま味が一番出やすいと思うので、しっかりとした味を楽しみたい方に…

3煎目ほどになると、さっぱりとした味になってきます。カフェインなども少なくなるので、ゴクゴク飲みたかったり、胃腸の弱い方、カフェインが気になる方にもおすすめです。

 

同じお茶・同じ急須なのに、淹れるタイミングを変えるだけで、好みの味や体調などに合わせたお茶を楽しめます!

 

これは、数回淹れることが出来る”お茶”ならではの特徴です。

 

食前は一煎目のしっかりとしたお茶を味わい、食後は口をさっぱりとさせるために、2煎目・3煎目のお茶を飲む…という楽しみ方もできますね(^^♪

 

 

まとめ

・お茶の一回/一杯当たりの価格は、それほど高くはない

・数回淹れることで、味の変化を楽しめるだけでなく、コストも安くなる