日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

お茶の安全性を確かにする『防除規制』について

こんばんは。

今日も未明から気付いた時には雨が降り出していました。

 

土曜日ほどは激しく降りませんでしたが、夕方までは天気が崩れましたね…。

 

しかし、夕方には一気に天気が回復!!

青空がしっかりと見える状態となりました。

 

昨日は二十四節気の1つ『穀雨:こくう』です。

暖かくなり雨も適度に降るようになるため「種まきをするのに適した時期…」ということですね!

 

そのため、時期的にも多少雨が降りやすくなるのでしょう。

 

今後は急な雨・雷雨になることもある時期です。

天気の急変などにはお気を付けください。

 

防除規制とは…

今日から川根町のほとんどの地域で『防除規制』がスタートしました。

おかのや農園があるのは川根町上河内地区になるので、上から3つ目になりますね。

この防除規制は農協から発表されているものになります。

 

防除規制…というのは、簡潔に言うと「農薬の使用禁止」です。

もう間もなくお茶の収穫が始まるので、収穫前の一定期間は一切の農薬の使用が禁止されるようになるのです。

 

お茶以外、例えばミカンなどの果樹や野菜の栽培であっても農薬の使用はNGになります!!

 

ちなみに、お茶の樹には使用しない「除草剤」や肥料として使用する「液肥」「葉面散布」も規制対象になっています。

 

そのため防除規制期間に、もし仮に害虫が多発してしまっても農薬を散布して防除することは出来ません!

 

またお茶以外の作物への農薬散布も禁止となります。

農薬を使用することでドリフト(ほかの作物・畑への飛散)を防止し、安全なお茶を作る役割があるのです(^^)/

 

ちなみに防除規制が無いと、安全性に不安が残ります…。

収穫を控えている畑の隣で農薬の散布があれば、農薬が残留してしまうリスクが当然高まりますね。

 

これはお茶に限らず全ての作物に当てはまることです。

 

逆に多種多様な作物を育てている場合では、このような規制を行いにくいかもしれませんね…。

代表的な作物があるからこそ、その作物に合わせた規制を行うことが出来るのです!

 

『防除規制』は、安全なお茶を作るために地域全体が一丸となって取り組む必要のあるものになります。

 

上河内地区では4月の頭から…

今回の『防除規制』は農協から発表されているもので20日からスタートとなっていますが、川根上河内地区では4月になれば自主的に農薬の散布は控えます

 

お茶の収穫が始まる1カ月ほど前から、すでに農薬の散布は行わなくなりますね(^^)/

 

このタイミングは、お茶の芽が萌芽する時期になります。

 

なぜ散布を行わないかと言うと…

農薬を使用する必要がないから

です!

 

一番茶前に行う農薬の散布は

2月の中旬頃に「赤焼病」

3月の中旬頃に「ダニ類」

この2つを対象とした物のみになります。

 

それ以外に農薬を使用して防除する必要がある病害虫の被害は発生しないため、農薬による防除を行う必要がないのです。

 

ただし、全く害虫の発生がない訳ではありません!

4月になるとたまに「アブラムシ」が発生することがあります。お茶の新芽に住み着いてしまうため、影響は大きいですし、蔓延すると収穫時に混入するリスクも…。

 

ただ、アブラムシを食べてくれる『テントウムシ』が盛んに活動してくれるため、アブラムシは農薬を使用して防除する必要が無いのです。

 

テントウムシのような虫のことを『天敵:てんてき』と言いますね(^^)/

彼ら『天敵』は非常に重要な存在で、農作物の栽培には欠かせないパートナーになります。

 

そのため農薬を使用する際は、

・必要最低限の使用にすること

・対象の害虫には効果があるけどそれ以外の虫や周辺の環境には影響がない選択性がある物を選択する

この2つを意識する必要があるのです。

 

もちろんこれは結果としてお茶の安全性・安心を高めることにもなると思っています(^^♪

 

ちなみに新茶前に使用するのは残留性が極めて低い物のみです!

どんなに効果があったとしても、環境への影響が大きく残留性が高い物は絶対に使用しません。