おはようございます。
昨日は29℃まで気温が上がり、雨上がりという事もあり非常に蒸し暑い1日となりました。
最低気温も最高気温も安定して高い日が続くようになり、昨夜は初めて窓を開けたまま寝ました!
水出しのお茶も頻繁に作るようになり、日に日に夏らしさが増してきているように感じるこの頃です。
暖冬の影響で…
今年は暖冬の影響なのか、一部の害虫が平年よりも早い時期に…そして多く発生している傾向があるようです。
『チャトゲコナジラミ』という害虫は、お茶に直接的な被害を与える訳ではありませんが、多発すると葉っぱが黒くなるような『すす病』を引き起こしたり、茶畑で作業中吸い込むこともありますね…(>_<)
近年日本に侵入した比較的新しい害虫で、急速に繁殖するため非常に厄介です。
明確な休眠ステージを持たないので一部は冬の寒さにより死んでしまうのですが、今年は暖かな冬だったので生き延びた虫が多かったようですね…。
そのため、今年はチャトゲコナジラミの発生が平年よりも僅かに多いような印象を受けます。
防除を実施
チャトゲコナジラミだけでなく、これからの時期は様々な病気や害虫が発生する時期になります。
お茶の樹が元気に育つように…安全で品質の良いお茶を作るために、農薬を使用した防除などを行っていきます!
もちろん天敵たちの力も借りるのですが、人の手によってしっかりとお世話をすることが重要です(^^)/
農薬の選択では、
・天敵などの昆虫に優しいこと
・分解が早いこと(残留しないこと)
・人に対しての安全性が高いこと
などを条件に選択しています。
ただし、どのような農薬であれ防除の適期を逃すと効果が低くなるため、結果として再び防除をする必要が出てくるなど、農薬の使用を減らすことが出来ません。
必要最低限の使用にするためには適期に防除を行うことが非常に重要になるのです。
モニタリングを実施
最適な防除時期を見極めるためには、とにかく観察が大切です。
どのタイミングで防除を行えば効果が高いのかは県や国などの研究機関がしっかりと研究したデータがあるので、あとは茶園の様子に当てはめるだけ!
しっかりと茶園を観察して、時期を見極めること…。記録として残しておくことが重要ですね(^^♪
そこで、今年から
黄色の粘着トラップ
を使用したモニタリングを新たに始める事にしました!
粘着トラップを使用すると発生の傾向や状態がつかみやすいですし、害虫だけでなく『天敵』の発生や傾向も判断できるメリットがありますね!!
お茶の樹をしっかりと守るため…。
安全で品質の良いお茶を作るために、しっかりと取り組んでいきたいと思います。