夏野菜が盛んに生長するようになっていくこれからの季節。
ジャガイモも地中でイモが大きくなり始めていますし、トマトやナスなども植え付け時と比べてかなり大きくなりました。
タマネギは葉が倒れてきているので、もう間もなく収穫かな…と言ったところです。
野菜たちは葉で光合成を行い、花を付けたり実を実らせたりします。
ジャガイモなんかは、光合成で作られたデンプンをイモに蓄えていきますね!
そのため葉をしっかりと守ることが、良い作物をたくさん収穫する、作物が元気に育っていくことに繋がっていきます。
ですが、先日ジャガイモの葉が食べられているのを発見しました。
テントウムシとよく似ていますが…
食べられた跡がしっかりと残っているジャガイモの葉…。
このような葉が見られた時は、近くに必ず原因があります。
葉っぱの裏や込み合った部分をチェックしていくと、テントウムシとよく似た虫、通称『テントウムシダマシ』と言われることもある害虫を見つけました。
一見テントウムシのようにも見えますね!
実はテントウムシの仲間『ニジュウヤホシテントウ』という虫になります。
ただ一般的なナナホシテントウムシやナミホシテントウムシが肉食でアブラムシなどを食べてくれる天敵なのに対して、こちらは草食で作物の葉っぱを食べることがある害虫になります。
模様的にはほぼ同じですが、ナナホシテントウやナミホシテントウは体にツヤがあるのに対し、『ニジュウヤホシテントウ』などはツヤがないため判別することが可能です。
また、葉を食べられた跡の近くで発見した場合は、テントウムシダマシだと判断することが出来ますね!
ナス科の植物を好むのかな…
今回見つけた『ニジュウヤホシテントウ』はトマトやナスの葉を食べることもあります。
そして「ジャガイモ」「トマト」「ナス」は全て違う作物のように感じますが、実は親戚のような物…。
全て同じナス科の作物になるのです。
『ニジュウヤホシテントウ』はナス科の植物の葉を好んで食べる傾向があるのではないかと思います。
そのため、ジャガイモだけでなくトマトやナスなどでも注意をしてください。
手で取る・オルトランを散布
『ニジュウヤホシテントウ』を退治する方法は主に2つ。
1つは手で取り捕殺する方法。
もう1つはオルトランなど適用のある農薬を使用する方法になります。
手で取る場合は、手袋をして割り箸などで掴み、ビニール袋の中に入れ処分する方法がおススメです。
直接触れると匂いが付くため注意してください。
多発してしまった場合や幼虫などが見られた場合、農薬の使用に抵抗がない方は「オルトラン水和剤」など適用がある農薬を散布するのもおすすめです。
今回私はオルトラン水和剤を散布してみました。
結果として食害が止まったのでひと安心です。