梅雨空が続きます…。
来週中には梅雨明けするかもしれない…というニュースもありましたが、週間天気予報を見るともう少し梅雨が続きそうな気配もありますね(^^;)
雨は植物の生育には欠かせませんし廻りめぐって生活用水ともなる大切な存在です。
一方で一度に大量の雨が降れば災害が発生する事もありますし、逆に作物などの生育に影響が出る事もあります…。天気はコントロールすることが出来ないので付き合いが難しいですね。
先日農業用品店で聞いた話になりますが
「長雨の影響で今年は野菜が上手く育たない」
というケースが多く発生しているようです。
実際に家庭菜園で育てている夏野菜たちもなかなか育ちません!
ナスやピーマンなどは、花がほとんど咲かない状態で草丈もあまり変化ありません。キュウリは収穫出来ている方なのですが、花が咲いても実が成らない事が頻繁に発生していますね(^^;)
しかしプランターで栽培しているミニトマトに関しては、それなりに収穫をすることが出来ています!
ミニトマトの収穫
トマトは多湿や雨に弱いので今回の大雨や長雨の影響が一番先に出るかと思っていましたが、収穫を迎えることが出来ました(^^)/
しっかり赤く色づいた実を見ると嬉しくなってきますね!
やはり収穫はいいものです(^^)/
今年は病気に強い品種を選択したため皮が少し厚めのミニトマトになりました。甘さもありますが酸味もしっかりと感じることが出来たため、以前収穫したジャガイモやタマネギと合わせてグラタンにして頂きました!
ちょうど梅雨寒で暖かいものが恋しい時期だったのでちょうど良かったですね。
石灰(カルシウム)不足の症状
赤く色づいた実は収穫する事が出来ましたが、まだ青い実もあります。
その中にお尻の部分が黒くなっている物がありました…。
『尻腐れ』と言われる症状になりますね!
このような症状が出るのは主に石灰が不足したことによります。
石灰と言うのはカルシウムのことです。
私たち人間にとっても大切な栄養素ですが、植物にとっても欠かせない栄養素なんですね。
必要な栄養素が不足するとこのように症状として出てくるので、よく観察を行いなるべく早く発見!そして対処してあげる必要があります(^^)/
ちなみに石灰は不足しやすい栄養素になります。
トマトを栽培していると高確率でこのような尻腐れした実を見ることがありますね。
対処方法
不足するのはいくつか原因があるのですが対処方法は簡単です!
まずは積極的に水をあげること!
水と一緒に石灰が動くので水をあまりあげないと、植物が石灰を吸収することが出来ません。
そのため、まずは積極的に水をあげてみるのがおススメです。
ただし葉の部分に水をかけると病気が発生する可能性が高まるので、水やりは葉を濡らさないように注意してください。
最も確実に…そして速やかに効果が出るようにするには葉面散布を行うのが良いですね。
石灰(カルシウム)資材を葉面散布することで、効果的に植物に石灰を供給することが出来ます。
ただ、植物体内に吸収されるとほとんど広がらないため、葉や茎そして新葉などしっかりと散布することが重要です。
そして作物の植え付け前であれば、土をしっかりと耕すのも有効です。
石灰は新しい根から吸収されていきます。しっかりと根が張れる環境を整えておくことが大切ですね。
葉面散布を実施
積極的な水やりを行いましたが効果はあまりなし…。
もともと土に石灰を施していなかったので、効果がなかったのでしょう。
事前に土づくりとして石灰を施してあれば、水やりを積極的に行うことで効果が出てきたと思います。
そのため今回は葉面散布で石灰を供給していきます(^^)/
購入したのはカルシウムを主体とした液肥です。
500倍に薄めて7日間程度の間隔で散布していきます!
葉面散布を選択したのは、速やかに確実に効果が出てくる方法だからですね(^^)/
今まで石灰資材の葉面散布を行ったことは無いので、とりあえずお試しで…という感覚で取り組んでいきたいと思います!
ちなみに他の野菜にも使用できるので、エダマメの栽培などでも使用していきます!
積極的に石灰を葉面散布した株とそうでない株で生育の違いなどを比較してみたいですね。
今年は長く続く雨で作物の生育にも影響が出ています。
よく観察を行い適切に追肥を行ったり防除を行うことが、上手く作物を育てるためには欠かせません!