日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

膨らみ始めた三番茶芽

こんばんは。

最近は所用で忙しく投稿頻度が落ちていますが、お茶づくりの方にはしっかりと力を入れて取り組んでいます。先週までは梅雨明け後のような青空そして高温となりましたが、ここ最近は梅雨が戻って来たかのような空模様が続いています。

ただし、雨の量はそこまで多くないです。天候としては雨が続くというよりも曇りがちであり、梅雨時期後半の天候と言うよりも梅雨入りしたばかりの頃のような天候となっていますね。

 

とはいえ、地域によってはかなりの大雨となっているようですし油断はできません。昨今の短時間に大量の雨をもたらす降り方は本当に厄介な降り方であると思います。

極端な天候のニュースなどを見ると今後どうなってしまうのかという気持ちになります。

 

三番茶芽の生育

先週で浅刈り作業と裾刈り作業が終了し、今日からは石灰資材の施用を始めました。石灰資材は土の酸度調節や微量要素の補給のために施されるものになりますね!

野菜などの栽培では種まきや苗の植え付け前に土づくりを兼ねて施す場合が多いでしょう。肥料の主要な成分である窒素・リン酸・カリウムを多めに含む肥料と比べると出番は少ないですが、地味に重要な資材であることには変わりありません。

 

なおチャノキは野菜とは違い何年も育て続ける作物ですが、年に一回程度土の酸度調節などを目的として石灰資材を施します。チャノキは一般的な作物と比べると酸性土壌を好むのですが、酸度調節が一切必要ないわけではありません。

仮に土の酸度調節が必要なかったとしてもチャノキは微量要素を好む特徴も持っているため、微量要素の補給の観点からも必要になってくるでしょう。

 

うちでも土の酸度調節が必要なくとも微量要素の補給の観点から、少量であったとしても毎年施すようにしています。カキやホタテの貝殻を主原料とした物であれば、資源の有効活用および循環的な意味合いも少なからずありますしね。

この石灰資材の施用は今週1週間程度かけて行う予定でいますが、畑を見ていると三番茶芽が膨らみつつあることに気が付きました。

 

来年の一番茶の出来を左右するのが三番茶芽であるため、今後はまさに勝負の期間になっていくと言えます。よく観察を行い生育状況に合わせ防除を行い芽を守ったり、葉面散布を行い生育を支えたり…萌芽が始まり葉が完全に硬化するまでの約2か月間、しっかりと手入れをしていきたいと思います。