日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

微量要素の補給作業

こんばんは。

今日もじりじりと日差しが暑く、蒸し暑さも感じる気温となりました。これで本当の梅雨明けとなるのかもしれないですね。

 

日中の暑さにはある程度慣れてきたように思いますが、睡眠前の何とも言えない蒸し暑さは鬱陶しいです。

ただ、熱帯夜にはならないのは有難く思います。夜の間に気温が下がり22~23℃まで下がってくれる日が続いています。日によっては寒く感じる事もあるほどです。

 

昨年窓枠エアコンを購入しましたが、今のところ熱帯夜になることも無いため、まだ使用は始めていません(^^;)

今後の気温次第では、躊躇せずに使用を始めたいと思います。

 

微量要素の補給

7月下旬頃に行うのは微量要素の補給です。

気温が高く、最大20㎏にもなる荷を背負って斜面を登ったり下りたりするため、そこそこ体力を消費します。気温によっては熱中症、脱水症状が出る事もあるため、体調に気を付けながらの作業となりますね。

 

植物の三大栄養素と言えば窒素・リン・カリウムになりますが、他にも少量ではありますが様々な栄養素を欲します。マグネシウムや硫黄、亜鉛などの成分になりますね!

 

今までは一般的な苦土石灰を利用していましたが、今年からは牡蠣殻を原料としているセルカを使用することにしました。

殻を砕いて粒状にしてくれているのでしょう。粉っぽくないため施しやすいです。

 

ちなみに苦土石灰などの石灰資材は土の酸度調節をする時の資材として使用するのが一般的だと思います。今回のセルカもアルカリ性であるため土の酸度調節の効果もあるのですが、土の酸度調節の点に関してはあまり考慮していません。

 

というのも土の酸度的にはあまり問題が無いため、主目的は微量要素の補給としています。

今回のセルカも目安が5~8袋/10a(土の酸度や土性により違う)となっているのですが、10a当たり4袋無いくらいの量を施したところです。

 

ここ数年は短時間に大雨が降ることも多く、微量要素が失われる可能性が高まっていると思っています。過剰にあげる必要はありませんが、足りなくなると生育に影響が出る事もあるため、

 

最後に

ちなみに植物の多くは弱酸性を好むとされていますが、お茶の木はより酸性の強い土を好む特徴があります。具体的な数値としてはpH4~pH5とされています。多くの植物がpH6前後を好むことを考慮すると、一段酸度が強い土を好んでいる事がよく分かりますね!

 

ただ決して異常な事ではありません。代表的な作物はブルーベリーとなりますが、こちらも同じくらいの酸度を好むのです。

 

個人的に植物が伸び伸び育つためには、その植物が好む環境を整える事が重要だと思っています。お茶の好む環境を整え維持していけるように、日々取り組んで行きたいですね。