おはようございます!
昨日の日中は約10日ぶりとなる青空が広がり、強い日差しに恵まれました(^^)/
やはり晴れると気持ちが良いですね!
ただ久しぶりに気温が32℃まで上昇したので、かなり暑く感じました。
もうしばらく梅雨空が続くことになりそうですが、今後は雨だけではなく暑さや熱中症などにも気を付ける必要がありそうですね!
ウンカの成虫はどこに…?
今年は暖冬の影響なのかチャノミドリヒメヨコバイ(通称ウンカ)の発生が多いとされています!
ウンカはお茶の新芽から樹液を吸う害虫です。
被害を受けた芽は縮れた様な見た目になってしまい色や形が悪くなってしまいますね…。
芽が伸び始める時に被害に遭うと、芽は順調に伸びてくれません!
また芽がある程度大きくなった時に被害に遭うと、萎れた様な症状が出ますね…。そこへ強い日差しが当たると、日焼けしてしまい芽がダメになってしまう事もあるのです…。
ただしデメリットばかりではありません。
適度なウンカの影響はお茶の香りをより強めてくれます(^^)/
特に二番茶の頃から発生が多くなるのですが、花のような甘い香りのする芽となってくれますね!
そのためお茶の芽の生育やお茶の樹に影響が出ない程度に発生を抑えるようにしています。
そんなウンカですが肉眼でもしっかりと見える大きさがあります。
特に成虫は見つけやすい大きさですが、体の色が緑色なのでお茶の新芽と同化しています…。
この写真の中にウンカの成虫がいるのですが、どこにいるか分かるでしょうか…?
浅刈りで耕種的防除
ウンカはお茶の新芽から樹液を吸う害虫です。
そのため黄色っぽい色に向かってくる傾向がありますね…。実際に黄色の粘着シートを茶畑に設置しておくとシードにウンカがくっ付きます!
また新芽の茎の中に卵を産む特徴もあります。
住処となる部分も卵を産む部分もお茶の新芽となるので、この部分を無くすことでウンカを防除することが可能です(^^)/
先日まで行っていた「浅刈り作業」は黄緑色の葉っぱがある部分は全て刈り落としてしまうため、ウンカの数を減らすことが可能となりますね!
このように害虫となる虫の住処を無くすことにより生育するを減らす防除方法のことを『耕種的防除』と言います!
これから伸びる三番茶芽は翌年の新茶の品質や収穫量に大きく影響するので、とにかく大切に育てていく事が大切です!
浅刈りにより害虫の生育数や病気の伝染源を除去することで、三番茶芽が伸びる時の防除の効果が高くなりますし、使用する農薬の量も削減することが出来るメリットがありますね。
ウンカの幼虫
ウンカの成虫は空を飛ぶことが出来ますが、幼虫の間は飛ぶことが出来ません。
そのため黒い下敷きなどを葉の下に入れ込み、枝葉をガサゴソと揺らすと幼虫が落ちてきますね…。
そんな幼虫の時のウンカの姿がこちら…。
成虫と比べてごつごつとした見た目をしています。
また一回りも二回りも小さいため、虫メガネやルーペなどがあると有難いと感じる大きさです。動きはそこそこすばしっこい特徴があります。
ちなみにこの写真は、浅刈り作業中に機械の持ち手部分に付いていたウンカを撮影した物です。
正解は…
ウンカの成虫がどこにいるか…?
正解は赤い丸の部分になります。
成虫は飛ぶことが出来るため、少しでも葉が揺れたりすると飛んで行ってしまいます。
ただ、雨が降っている時はあまり飛ぶことはありません!
また雨により流されてしまうのか雨が多い年は発生が少なくなったりすることがあります。
今回の浅刈りにより生育数は減ると思いますが0にはなりません。雨によりさらに生育数が減っていくと思いますがそれでも0にはなりません。
もちろん農薬を使用した防除を使用しても0にはなりません。
浅刈りのような防除と天候、農薬を使用した防除など様々な防除方法を組み合わせることで、お茶の生育には影響が出ない程度に発生量を抑制していくのです。