日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

9月のお茶づくり

おはようございます。

 

今日から9月がスタート!

9月になると

「今年も残り少なくなってきた…」

というような印象が徐々に大きくなるのですが、同じように感じる方はいるでしょうか…?

 

夏から秋へと季節の変化が大きいのも、この時期の特徴ですね。

 

現在沖縄を中心に台風の影響が出ています。

今後は台風が本州にもやって来るシーズンになりますし、週間天気予報を見ると雲や傘のマークが目立っています。

 

大雨などによる災害が発生しない事、人的被害が発生しないことを願うのみです。

 

 

9月のお茶づくり

9月は7月下旬から生育してきた三番茶芽が完全に成熟しきる季節です。

中旬頃からは四番茶芽が伸び始め秋冬番茶を収穫する農家さんや団体もあるのですが、上河内地区では行いません。

 

ナラシ作業で刈り落として、土へ有機物を補給するような流れとなりますね。

 

今月は来年の一番茶(新茶)へ向けた2020年に行う作業が大詰めとなります!!

 

まずは秋の肥料まきを行い栄養分の補給と土づくりを行って行きます。

秋の肥料は魚のアラなどを原料とした「魚粕」など有機質肥料を主体とした物を使用します。

 

ただし、成分に偏りが出来てしまうため、カリ成分などは化成肥料で補いますね。

これは秋という季節が関係しているためです。

 

秋は1年で一番お茶の樹が根っこを伸ばす季節になります。

根に必要な栄養分はカリウムになるため、カリ成分の量を少し多めに調節しているのです。

 

そして有機質肥料を主体としているのにも理由があります。

これからの季節は気温が下がり始めお茶の生育は低下していきます。そのため、早く効果が出る化成肥料よりもジワジワ効果が続く有機質肥料が適しているのです。

 

土にいる微生物が肥料を分解することで成分が変化…。

有機質肥料は微生物が分解して肥料の成分が変化することで、ようやく植物が吸収できるようになるのです。そのため効果がゆっくりと続いてくれる特徴があります。

 

また7月の浅刈りではたくさんの枝葉を刈り落とし有機物を補給しました。

今後も裾刈りやナラシ作業で枝葉を土に還していくのですが、有機物を分解して良い土にするためには微生物の力が欠かせません。

 

有機質肥料は肥料としての成分よりも微生物たちのエサとなる成分の方が多いので、土づくりにも役立ってくれるのです(^^♪

 

 

秋の肥料まきが終われば、続いて茶草場の草刈りを行います。

年に最低1回は草刈りを行うことで草地の維持をしていきます。

 

急な斜面での作業になるため大変ではありますが、刈った草は乾かして敷き草として利用できるメリットがありますね!

 

さらに斜面を保護する役割や天敵などの虫・様々な植物の生育場所としての役割もあるのです。

草刈りを行わないと一部の繁殖力が強い草などが蔓延ってしまうため、適度に草刈りを行うことで生物の多様性を維持していきます。

 

 

9月の中旬頃からは、お茶の樹と樹の間である『畝間』部分に伸びた枝葉をカットする裾刈りを行って行きます。

 

すそ部分を刈るのはお茶の樹の形をキレイに整えていく第一段階になりますし、裾部分は風通しが悪く病害虫が発生しやすいので物理的に防除する役割もありますね!

 

キレイに裾を刈ることが出来れば、ナラシ作業も行いやすくなります。

 

 

そして裾刈りが終了したらいよいよ大詰め。秋のナラシ作業です(^^)/

 

9月の下旬頃から始めるのですが、この頃になるとお茶の樹は新しい芽を伸ばすのを一旦止めるようになります。しかし、芽の生育は完全にはストップしていません。

 

その頃を狙ってナラシ作業を行うことで、より充実した芽が準備されていく事になるのです。

 

お茶の樹の形を整え、充実した芽が育つようにする作業になりますね。

 

 

より良いお茶を作れるように…

良いお茶を作るためには、7月から9月にかけての生育が重要です。

現在まで良い状態で生育してきてくれているので、この状態を維持できるようにしっかりと手入れをしていきます!