おはようございます。
今朝は朝から霧雨となっています。とても涼しく静かな朝です。
昨晩はコオロギやスズムシ、ツユムシなどの鳴き声が一層大きく、少し鬱陶しさを感じるほどでした。
気温の面からも環境の変化からも秋らしさを感じる日々が続いています。
土の中から…
草取りをしていると極たまにこのような物が出てくることがあります。
これはヨモギエダシャクという害虫の蛹になりますね…。
サイズアップすればエイリアンシリーズに出てきそうな見た目…。少し不気味です(-_-;)
見た目の割にブヨブヨとしていて柔らかいです。
また少し動く事もありますね…。
ヨモギエダシャクはお茶の葉も食べてしまう蛾の一種になります。
現状、お茶の樹ではほとんど発生していないのですが、蛹は度々みられることがありますね。
幼虫の間は葉っぱを食べ、大きくなった幼虫は土の中で蛹になるため土の中からコロッと出てくることがあるのです。
春から夏にかけて…
ヨモギエダシャクは蛹の姿で冬を越し、春になると発生…。
1年に3・4回発生の波があるとされる害虫になります。
多発すると葉っぱをほとんど食べられてしまう被害が発生するのですが、現状そのような被害が発生したことは幸いな事に無いですね…。
ただし、成虫はまとまった量の卵を産み付けるため、発生が多かったり防除が遅れると深刻な被害が発生することがあります。
そのため、もし発生が見られたら速やかに防除をするのが良いとされていますね。
もし幼虫の大きさが小さければIGR剤と言う幼虫の脱皮を阻害する農薬が良いですね。
葉を食べる害虫にしか効果がないため、天敵や周辺に住む昆虫への影響がほとんどない環境に優しい農薬になります。
また私たち人間にとっても安全性の高い農薬です。
ただし、幼虫が大きく成長してしまった場合はあまり効果が低くなってしまうでしょう。
効果が出るまでに葉を食べられてしまうため、速やかに効果が出る農薬が適しています。
具体的にはアファーム乳剤など、イモムシ類への効果が速やかに出る資材が適していると思います。
また天敵による防除効果もあり、大きくなった幼虫は鳥などが食べてくれることもありますね!
そのため適切に手入れをしていれば、深刻な被害が発生することは無い害虫になります。
ただし、何らかの影響で多発する可能性はありますし、一度葉を食べられてしまえば元通りにはなりません。
こまめな観察を行い、もし深刻な影響を受けそうであれば速やかに対策を行うのが重要かな…と思います。
草取りをしている時に、蛹が出てきたら処分するのも一つの方法ですね。
特にご家庭でお茶の樹を育てている場合は、イモムシや蛹を手で取って処分するのが最もおすすめの方法になるかもしれません。